【デニス・テン／モデルプレス＝7月19日】2014年ソチ五輪フィギュアスケート・男子シングルで銅メダルを獲得したカザフスタン代表のデニス・テンさんが、強盗に襲われ死亡したと19日、現地の複数メディアが報道した。25歳だった。信じがたい訃報を受け、スケーターたちも追悼のコメントを発表している。

◆無良崇人、荒川静香、村上佳菜子ら日本人スケーターも悲痛のコメント

デニスさんと同時代を戦い、2017-18年シーズンをもって現役を引退した無良崇人（27）も「突然すぎる訃報に。。本当になんと言って良いかわからない。。悲しすぎる。。」とツイート。「デニスはジュニア時代から一緒に試合をしてましたし、シニアに上がってからもずっと声かけてくれたり。。本当に心優しい紳士でした」とデニスさんとの思い出を明かした。

2010年バンクーバー五輪代表の小塚崇彦（29）はデニスさんとのLINEのトーク履歴を公開。自身が開発に携わるスケートブレードを送る予定だったようで、「この前LINEしたばっかじゃん…ショー呼んでくれて…ブレード届くの楽しみにしてるって…」とつづり、「デニス嘘だろ？？ ちょっと気持ちの整理がつかない。。」とデニスさんの死を悼んだ。

また、ソチ五輪代表で、現在はプロスケーターやコメンテーターとしても活躍する村上佳菜子（23）は「デニス…やだやだ！信じられない！嘘って言って…！！」と突然の訃報にショックを隠せず。「お願いだから、大事な仲間を奪わないで！！！！！！！デニス戻ってきて…っ！」と届かぬ思いをつづった。

2006年トリノ五輪、2010年バンクーバー五輪代表の安藤美姫（30）はデニスさんの写真を添え「No words... don’t want to believe...（言葉が出ない。信じられない）」と率直な心境を吐露している。

トリノ五輪金メダリストで現在は解説者も務める荒川静香（36）も「何かの間違いではないか…信じられない信じたくない突然の訃報に心が痛みます…」と言葉少な。「思い浮かんでくるのは彼の明るく優しい笑顔ばかりで…いつもいつの間にか写真を撮ってくれていて送ってくれて…本当に信じられない…悲しい…心よりご冥福をお祈り致します」と結んでいる。

2010年バンクーバー五輪、2014年ソチ五輪と2大会連続で五輪に出場し、現在はプロスケーターとして活躍する鈴木明子（33）は、Twitterで「信じたくない。悲しい。悔しい。デニス…ご冥福をお祈りいたします」と追悼。

◆海外スケーターからも追悼メッセージ

2015年の世界選手権でデニスさんとともに表彰台に乗った2018年平昌五輪銅メダリストのスペイン代表・ハビエル・フェルナンデス（27）は、Instagramにデニスさんとの2ショットを投稿。

ジョニー・ウィアー（アメリカ）、アダム・リッポン（アメリカ）、ジェレミー・アボット（アメリカ）、ミーシャ・ジー（ウズベキスタン）、パトリック・チャン（カナダ）など、世界中のスケーターたちからも追悼のメッセージが続々と寄せられている。

◆デニス・テンさん、強盗に襲われ大量出血か

現地報道によると、デニスさんは同日午後3時頃、車のミラーを奪おうとしていた男2人組に太ももをナイフで刺され、大量出血。3リットルほど出血していたといい、その後病院に救急搬送されたが間もなく亡くなったという。

デニスさんは2013年の世界選手権で銀メダルを獲得。翌年のソチ五輪で銅メダルを獲得し、カザフスタン代表として始めてのフィギュアスケートメダリストに。今年の平昌五輪にも出場していたが、ショートプログラムで27位となり、フリースケーティングには進めなかった。

日本の高橋大輔や羽生結弦、スペインのハビエル・フェルナンデス、カナダのパトリック・チャンなどともに一時代を築いたスケーターであり、日本でも人気の高い選手だった。

日本の選手とも親交が深く、デニスさんのInstagramには高橋や羽生のほか浅田真央など多くのトップスケーターが登場。亡くなる前日の18日まで、何も変わりなく更新されていた。（modelpress編集部）

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