妻夫木聡×満島ひかり、相思相愛コンビが新たな挑戦「規格外になる予感」


【妻夫木聡・満島ひかり/モデルプレス=3月17日】俳優の妻夫木聡と、女優の満島ひかりを迎え、第63回日本推理作家協会賞や第23回山本周五郎賞を受賞した作家・貫井徳郎氏のミステリー「愚行録」を映画化することが17日分かった。人間関係における秘められた羨望、嫉妬や駆け引き、日常的に積み重ねられた無意識の「愚行」が複雑に絡み合う同作。監督は、長編映画監督デビューとなる石川慶氏が、脚本は向井康介氏が担当する。
(左から)妻夫木聡、満島ひかりの“相思相愛コンビ”が新たな挑戦「規格外になる予感」(C)2016「愚行録」製作委員会
(左から)妻夫木聡、満島ひかりの“相思相愛コンビ”が新たな挑戦「規格外になる予感」(C)2016「愚行録」製作委員会
◆妻夫木×満島ひかりコンビが再び

同作は、週刊誌の記者・田中(妻夫木)が、犯人不明のまま1年が経った一家惨殺事件の真相に迫るなかで、理想的な夫婦の外見からはかけ離れた実像、そして事件の真相が浮かび上がっていくというミステリー。満島は田中の妹・光子役として出演する。

何度も共演経験のある2人は、「役に全力投球してきてくれる満島ひかりという女優が僕は大好き」(妻夫木)、「ほんとうの兄のように慕っているので、とても安心です。新しい挑戦を一緒にやれる幸せも感じます」(満島)と相思相愛。石川監督は「妻夫木さん、満島さんらの繊細な芝居と、この作品のために集まってくれた最高のスタッフたちとの間に、どんな化学反応が起こるのか、規格外の映画になる予感がしています」と期待をのぞかせている。

◆満島ひかり「いままでと違った風に問いかけられる予感」

妻夫木が「人間は愚かな生き物なのだ、ということにこんなにも真正面からぶつかった作品はなかなかありません」と語るほど、重厚なテーマを孕んだ同作だけに、満島からは「好んでやりたいと思う役柄ではありません」との本音もこぼれたが、「育った環境の中で生まれてしまった独特の愛について、存在について、いままでと違った風に問いかけられる予感がして、参加しようと決めました」と前向きな心境も告白。妻夫木からは「愚かさを追求すること自体、愚かな行為だと思います。ですが、この映画に期待せずにはいられないこの想いこそ、人の業というべきものか。足を踏み入れてはいけないとわかっていつつも僕はこの作品と一緒に前進したいと思っています」との意気込みも発せられた。

◆妻夫木聡「最後まで見つめていただければ」

内容的・構成的にも映像化には向いていないと感じていたことから「『愚行録』を映画に、というお話をいただいたのは、かなり意外でした」と振り返った原作者・貫井氏は、「願わくは、この映画をご覧になった皆様の胸に、抜けない棘が深く刺さっておりますことを」と期待。妻夫木は「追い込まれて、追い込まれて出た最後の命の一滴を最後まで見つめていただければ幸いです」とアピールした。

なお映画は2017年に公開。(modelpress編集部)

■妻夫木聡コメント
人間は愚かな生き物なのだ、ということにこんなにも真正面からぶつかった作品はなかなかありません。僕たちはこの泥沼に浸かることに決めました。追い込まれて、追い込まれて出た最後の命の一滴を最後まで見つめて頂ければ幸いです。何度も共演させていただいていますが、その都度役に全力投球してきてくれる満島ひかりという女優が僕は大好きです。全力で受け止め全力で返していければいいなと考えています。愚かさを追求すること自体、愚かな行為だと思います。ですが、この映画に期待せずにはいられないこの想いこそ、人の業というべきものか。足を踏み入れてはいけないとわかっていつつも僕はこの作品と一緒に前進したいと思っています。

■満島ひかりコメント
好んでやりたいと思う役柄ではありませんが、育った環境の中で生まれてしまった独特の愛について、存在について、いままでと違った風に問いかけられる予感がして、参加しようと決めました。切ないきもちが押し寄せてきて、涙してしまうこともありますが、同情なんかせずに、リラックスしてやりたいです。ほんとうの兄のように慕っている妻夫木さんがいるので、とても安心です。新しい挑戦を一緒にやれる幸せも感じます。石川監督には、ココロのままに映画を作って欲しいです。監督が嬉しくなるような芝居ができたらなぁと、誠実な姿を見ていて思っています。

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