“痛男”岡田将生ד毒女”木村文乃、初共演に期待の声殺到


【岡田将生・木村文乃/モデルプレス=6月1日】俳優の岡田将生と女優の木村文乃が実写映画化される「伊藤くん A to E」でW主演をつとめることが5月31日、発表された。初共演の2人に「このコンビは絶対おもしろい!」「初共演なんて以外…楽しみ」と期待の声が上っている。

「伊藤くん A to E」でW主演をつとめる岡田将生&木村文乃(C)「伊藤くん A to E」製作委員会
「伊藤くん A to E」でW主演をつとめる岡田将生&木村文乃(C)「伊藤くん A to E」製作委員会
◆「伊藤くん A to E」とは

同作は2014年本屋大賞にランクインした「ランチのアッコちゃん」をはじめ、数々のヒット作を生み出し、あらゆる世代の女性から熱い支持を受ける作家・柚木麻子が、2013年に発表し、自身初の直木三十五賞候補作となった会心の恋愛小説を実写映画化。

容姿端麗だが、自意識過剰で無神経すぎる【痛男】伊藤誠二郎。彼に人生を振り回される高級カバン販売員、フリーター、タルト店の店員、大学生、脚本家の【A~E】の5人の女たちがいる。そんな【毒女】たちが伊藤に抱く恋心、苛立ち、嫉妬、執着、優越感、見栄、欺瞞、欲望…、人間なら誰しもが抱える“毒”が刺激的に鮮やかに描きだされ、ラストに放つ「痛男・伊藤」の一言で、物語は一転、全く別の扉を開く。そんな予測不能でスリリングなストーリーが話題を呼び、遂に待望の映像化が実現した。

◆岡田将生【痛男】VS木村文乃【毒女】

そんな主人公・伊藤誠二郎をつとめる岡田は、関わる女たちの人生を翻弄する前代未聞のモンスター級【痛男】を演じる。とにかくモテるが、行き過ぎた自己愛から、関わる人すべてを不幸にする。イケメンなのに全く共感できない新しい形のダークヒーローともいうべき難役に「演じられるのは彼しかいない」と、廣木隆一監督が白羽の矢を立てた。

伊藤の存在に迫っていく崖っぷちの脚本家・矢崎莉桜を演じる木村は、プライドだけは高く、腹の奥で毒を吐きまくり、他人の不幸を利用してまで返り咲こうとする崖っぷちアラサ―【毒女】という役どころ。好感度最低の「痛男・伊藤」に立ち向かう存在として、「これまでのイメージとギャップのある、腹黒くしたたかな木村文乃が見たい」という廣木監督の願いで今回のキャスティングが実現。新たな一面をスクリーンに焼き付け、初共演となる岡田と、互いに“毒”を持って演技合戦に挑む。

同作でメガホンをとるのは、近年では『ストロボ・エッジ』『PとJK』など、青春恋愛映画での活躍が目立つが、実はもう一方で『ヴァイブレーター』『さよなら歌舞伎町』など、深く人間心理をあぶり出し、海外でも高い評価を受ける実力派・廣木監督。同作の「華やかな甘い恋愛模様に秘められた、心の奥に潜むそれぞれの毒を、廣木監督の手によって描き出してほしい」と考えた製作陣が熱烈オファーした。

◆物語は2つの視点

物語は2つの視点で展開。伊藤がクズっぷりを発揮し【A~D】の女たちを振り回していく、まるでライブアクションを観るかのようなシーンの一方、4人の女たちが「恋愛相談」で莉桜のもとに駆け込む様が描かれる。

一見優しくアドバイスする莉桜が、「こんな男のどこがいいのか」と、赤裸々で無様な彼女たちの悩みを心の中では毒づき、あげく新作ドラマのネタにしようと画策する。やがて2つの視点がクロスしていき、4人を翻弄していた【痛男】が実は同一人物で、しかも莉桜が主宰するシナリオスクールに通う伊藤誠二郎だったことが明らかになる。伊藤はこれまで、莉桜にとって優越感を持ち続けるために“飼い馴らしてきた”存在。そしてそこから、【E】莉桜自身が、赤裸々に無様に伊藤と向き合うことになってしまう。

撮影は2017年7月下旬~約1ヶ月間、公開は2018年初春を予定している。

◆ファンの反応は?

同作の、制作・公開が発表されると、

「物語といい、主演といい、面白そうでしかない」

「他のキャストも含め期待大」

などの声が寄せられている。(modelpress編集部)

恋愛小説「伊藤くん A to E」(C)「伊藤くん A to E」製作委員会
恋愛小説「伊藤くん A to E」(C)「伊藤くん A to E」製作委員会
■あらすじ

20代半ばで手掛けたTVドラマ「東京ドールハウス」で一躍売れっ子になり、過去の栄光でなんとか一流としてのプライドを保っている崖っぷちのアラサー脚本家・矢崎莉桜(木村文乃)。腹黒くしたたかな【毒女】の彼女は、返り咲きたい一心で自身の講演会に参加した女性4人に目をつけ、彼女たちから受ける恋愛相談をネタにするための取材を始める。

相談者【A】・島原智美は、「伊藤」に5年片想い中だが粗末に扱われ続ける才色兼備の高級カバン販売員。

相談者【B】・野瀬修子は、「伊藤」にストーカーまがいの好意を持たれるが、その解決も自分の人生も他人任せなフリーター。

相談者【C】・相田聡子は、親友(実希)が想いを寄せる「伊藤」を寝取ってしまう、男を切らしたことがないタルト店の店員。

相談者【D】・神保実希は、処女が重いと「伊藤」にふられて自暴自棄になり、人気放送作家相手に初体験を迫ろうとする大学生。

彼女たちを振り回す男たちは、みな容姿端麗らしいが、自意識過剰で幼稚で無神経。聞くにつけ首をかしげたくなるほどの「痛男」なのだ。こんな男のどこがいいのか。いったい何者なのか。莉桜は脚本に書き進めるうちに、【A~D】の女たちが語る「痛男」が全て同一人物ではないかと考えはじめる。

そしてある日、伊藤誠二郎(岡田将生)が莉桜の前に現れる。彼は、莉桜が講師を務めるシナリオスクールへ熱心に通う脚本家志望の生徒の一人。口先ばかりでこれまで1度も脚本を書き上げたことのない伊藤は、莉桜が最も軽蔑している生徒だったが、そんな彼が、なんと自分に関わった4人の女【A~D】たちの物語を描く企画を挙げているという。これまで取材で追いかけてきた「痛男」の正体が、最も見下していた自分の生徒「伊藤」だった。それだけでなく、莉桜が再起をかけて取り組んできた渾身のネタを彼に奪われそうになっている。二重の衝撃にショックを受ける莉桜【E】。追い詰められた彼女が起死回生をかけて起こした行動とは―。そして、突如動き出した伊藤の狙いとは―。予測不能な、衝撃のラストに誰もが震撼する―。

■岡田将生コメント

原作を読んでいたので、伊藤くんをやらせてもらえるのはとても嬉しかったです。そして、また廣木監督とやれることが幸せだなぁと思いました。

伊藤には共感などは一切できず反感しかなかったです。それでも目が離せなくなり夢中に読んでしまいました。一言で言うとクズみたいな男ですね。本当にモンスターだなぁと思ってます。今まで培ってきたものを全て集約させて伊藤くんと心中する覚悟で臨みたいと思ってます。崩壊していていく様がとても重要だと思ってるので、とことん、矢崎莉桜と対峙していこうと思ってます。

木村さんには一度もお会いしたことがないのですが、いつかご一緒したいと思っていたので嬉しいです。撮影中はクズで終わりたいと思ってます。

■木村文乃コメント

廣木監督とまたお仕事出来ることが楽しみです。こんなにもリアルで、痛くて、知りたくなかった「女であること」、を思い知らされる作品は他にはないと感じました。矢崎莉桜という、右に左に揺れる女性たちの実は一番の理解者で、去る者は追わないけど来る者も拒まない、傷つけている様で傷ついている独特の立ち位置の加減を上手く作り上げていけたらと思っています。伊藤くんは誰の中にもある、乗り越えるべきモノゴトを擬人化した姿なんだろうなと思っています。岡田将生さんとは初共演ですが忘れられない作品になれるように日々を積み重ねて行きたいです。

■監督:廣木隆一コメント

女性の恋愛観だけではなく友情など本音トーク的な小説に惹かれ、恋愛で成長して行く女性達を描きたいと思いました。岡田くんは最近役の幅がどんどん広がっていくようで、どんな芝居をしてくれるのか楽しみです。木村さんには、本音なのか演技なのか、自然に大人の女性の内面をうまく出してくれたら面白いものになると期待しています。都会で暮らす女性の普段は口に出来ない会話のやり取りだったりで、少しでも女性の本音に迫れたらいいと思ってます。

■原作者:柚木麻子コメント

映画化のお話をうかがったとき、とても嬉しかったです。とはいえ、こんな最低男の話を誰が実写で見たがるんだろうか、という不安はあったのですが、岡田さんだったら、伊藤くんを演じても、憎々しさの中に品と説得力を持たせることができると思います。木村さんのような完璧な女性が、だらしない矢崎をどう演じてくれるのか?ワクワクしています。最低男を通じて連帯する女の子たちを描こうとした物語です。最高のキャストでの自作初映画化、こころから感謝します。

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