木村拓哉、主演作引っ提げ13年ぶりのカンヌ ケガを負ってもやめなかった推進力とは?


【木村拓哉/モデルプレス=5月19日】俳優の木村拓哉、女優の杉咲花、三池崇史監督が現地時間で18日、フランス・カンヌで行われているカンヌ国際映画祭の公式記者会見に出席した。

カンヌ国際映画祭に参加した杉咲花と三池崇史監督/提供画像
カンヌ国際映画祭に参加した杉咲花と三池崇史監督/提供画像
木村が主演を務めた映画『無限の住人』(公開中)がアウト オブ コンペティション部門の選出され、同映画祭に参加。『十三人の刺客』(2010)がベネチア国際映画祭に、『藁の楯 わらのたて』(2013)がカンヌ国際映画祭に選出されるなど、海外からも評価が高く、まさに世界三大映画祭の常連である三池監督は、『極道大戦争』(2015)以来2年ぶり6作品目となるカンヌ国際映画祭。

木村にとっては『2046』(2004/ウォン・カーウァイ監督)以来13年ぶりで、邦画・主演作品の公式選出は今回が初。杉咲にとっては本作が初の世界三大映画祭の参加作品となった。

◆現地ファンからの歓迎

現地時間18日にカンヌ入りした3人はフォトコール、記者会見と公式行事に参加。カンヌ入りした木村のファンがサインボードを持ち、声をかける様子も。公式会見に先立って行われたフォトコールには、世界中から150人以上のスチールカメラマンが集まり、「Takuya!」「Hana!」「miike!」などと大きな呼び声があがった。

また現地で朝から実施されたプレススクリーニング(報道関係者向けの上映)は、450人の座席が満席に。現地での注目度の高さがうかがえる。

杉咲花/提供画像
杉咲花/提供画像
三池崇史/提供画像
三池崇史/提供画像
◆キムタクがカンヌにカムバック!喜び語る

13年ぶり2回目のカンヌ国際映画祭に木村は「またこの地に戻ってこれて嬉しい。今回は違うところは大きく違います」と喜び。また、主人公・万次役を引き受けた理由を聞かれると「三池監督に一緒に仕事が出来るのは、とても名誉なこと。一緒にやろうということ自体が、三池組のチームの一員ということが光栄でした」と答えた。

同作を撮影するうえでの1番の挑戦を聞かれた三池監督は「やっぱり木村拓哉と対決すること」とあげ「主人公は不死身の男。いま日本で演じられる人間は木村拓哉しかいない。彼に万次を演じてもらはなければ始まらなかった」と木村に絶対的な信頼を寄せているよう。

杉咲は「(自身が演じた)凜ってすごい精神の持ち主だと思っているので、最初不安だったんですけど、凜の気持ちを自分で理解することが挑戦でした」と振り返り、木村も「挑戦という形では、原作者の佐村広明先生がつくりだした作り出した世界観をリスペクトを込めて表現すること。スタートラインに立つことがもう挑戦でした」と真摯に語った。

◆撮影の裏話

万次を演じるにあたってトレーニングをしたかといった質問には「トレーニングは、今思い返すと一度もしてないです」と明かし、1番好きな武器には「いろんな造形物があったんですけど、凛を守り抜くメンタルです」とあげた木村。また、撮影中にケガをしたこともあったそうで「ケガをしてもやろうと思った推進力はなんでしょうか?」と聞かれると「推進力になったのは、三池監督が現場で常に前に進む推進力を失わなかったです」と回答し、三池監督との絆をのぞかせた。

今後のビジョンを尋ねられると、木村は「映画を作るということは、こんなにも楽しいと感じさせてくれました」と振り返りつつ「これから出会う役はひとつひとつ運命だと思って演じていきたい」とコメント。

杉咲は「今後どうなっていきたいかというのは、正直明確に自分の中に浮かんでこないんですけど、もともとドラマや映画を見ることが好きで、経験したことや知らなかったことを演じて学んでいけるのは楽しみです」と期待に胸を膨らませた。

同作は、1993年から2012年に「月刊アフタヌーン」(講談社刊)で連載された沙村広明氏の同名コミックを実写映画化。不死身の剣士・万次(木村)と、復讐のために彼を用心棒として雇った少女・凜(杉咲花)が、壮絶な戦いに身を投じていく様を描く。(modelpress編集部)

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