小越勇輝「僕は余計、芝居が好きになりました」 続編決定のドラマ「弱虫ペダル」総北4人、イベントでは伝えきれなかったこと<Q&A>


【小越勇輝/モデルプレス=2月19日】18日、東京・ディファ有明にてドラマ『弱虫ペダル』(BS スカパー!)のBlu-ray&DVD発売記念イベントが行われ、主演の小越勇輝(22)をはじめ木村達成(23)、深澤大河(22)、郷本直也(36)、平井浩基(22)、滝川英治(37)、青木空夢(23)らが登壇。イベント後、メディア向けに行われた合同取材では、総北メンバーの小越、木村、深澤、郷本の4人が続編にかける思いやチームワーク、そして舞台から映像作品に飛び出したことで得られたものを語った。

ドラマ『弱虫ペダル』Blu-ray&DVD発売記念イベントに登壇した小越勇輝(C)モデルプレス
ドラマ『弱虫ペダル』Blu-ray&DVD発売記念イベントに登壇した小越勇輝(C)モデルプレス

◆続編を控えるドラマ『弱虫ペダル』

(左から)平井浩基、郷本直也、木村達成、小越勇輝、深澤大河、滝川英治、青木空夢 (C)モデルプレス
(左から)平井浩基、郷本直也、木村達成、小越勇輝、深澤大河、滝川英治、青木空夢 (C)モデルプレス
2008年より「週刊少年チャンピオン」で連載中の渡辺航氏による人気漫画が原作。高校生が自転車競技にかける青春を描き、2012年から上演される舞台シリーズも人気を博している。ドラマ版は舞台のキャストを中心に、昨年8月より全7話で放送。同年12月には続編の製作が決定、今年BSスカパー!にて放送を予定している。

イベントの模様(C)モデルプレス
イベントの模様(C)モデルプレス
イベントには抽選で当選したファン約500人が来場。過酷な合宿撮影を経て仲を深めたキャスト陣が“反省会”と銘打って当時を振り返り、笑いの絶えないトークを繰り広げたほか、この日不在だった北村諒、宮崎秋人、鈴木拡樹らキャスト陣からのビデオメッセージ放映やファンの質問コーナーも行われ、盛り上がりを見せた。

続編では小野田坂道(小越)1年生時のインターハイの熱い戦いを実写化。続編に先立ち、3月29日よる11時より2時間の特番「ドラマ『弱虫ペダル』1泊2日ホンネ旅~総北&ハコガク 旅に出たらこうなったスペシャル~」が放送されることも決定している。

◆【Q】続編への意気込み

合同取材に応じた総北メンバー(左から)郷本直也、木村達成、小越勇輝、深澤大河 (C)モデルプレス
合同取材に応じた総北メンバー(左から)郷本直也、木村達成、小越勇輝、深澤大河 (C)モデルプレス
小越勇輝(小野田坂道役):前回よりもより素敵な作品を作る、ですかね。シンプルに。

木村達成(今泉俊輔役):さっき(監督の)棚澤さんとお話したのですが、実走を増やしたいということだったので、前回よりも疲れることは多いとは思いますが、本当にケガに気を付けながら。落車したら一発で骨折れるみたいなので、本当にそういうところを気遣いながら、丁寧に丁寧にやっていければなと思います。

深澤大河(鳴子章吉役):また鳴子くんとしてやらせていただけることもすごく嬉しいですし、第二期はインターハイが主になってくるので、より前回よりも熱い試合になってくると思うので、自分たちは総北としてチームプレイをどんどん見せれたらなって思います。

郷本直也(金城真護役):大河くんも言っていましたけど、本当にこの自転車競技に関してはチームプレイがすごく出てきます。実際に落車の危険と隣合わせの中でやるっていう実写ドラマなので、みんなで本当に助け合えたらなと。スタッフさんも含めて助け合って、チームごとに付き合いができたら自ずと良いものになるんじゃないかなと思っています。

◆【Q】続編を聞いた時の喜び

木村達成(C)モデルプレス
木村達成(C)モデルプレス
木村:僕、ナチュラルにみんなでいる時が好きなんですよね。他愛もない話で盛り上がったりとか。いつもロケバスの中でふざけていたりしたのとか、結構思い出深いので、またこのメンバーで集まってできるんだっていうことの喜びがありました。

小越:単純に嬉しかった。

郷本:総北メンバーがみんな変わらないってことが、すごい嬉しいことですよね。「この面子全員揃えるんだ!」っていうことが、本当に何よりも光栄なことだなと思います。

小越:視聴者の皆さんの前に出るまでは、自分たちも「どうなるんだろう、どう受け入れてもらえるんだろう」という不安もあったし、実際に放送されて色んな人から色んなことを聞いて、でもそれって自分たちが直接聞いていることじゃなかったから。正直、本当はどうなのかというのはわからなかったんですけど、そういう風に形になって、「次があります」という言葉を聞くと、本当にちゃんと成功させられたというか、作り上げられたんだなっていう嬉しさがありました。

郷本:実際、楽しかったもんね。過酷だったけれども。今思えば、過酷だったこともすごい思い出になっているというか。イベントで話しきれなかったこともいっぱいあって。それこそ“虫事件”とか(笑)。午前中の撮影の時、すげぇ虫がたかって、本当にすげぇ静かなシーンの時に集中できない!みたいなことがいっぱいあったりとか。それすらも懐かしい思い出なんですよね。

木村:足、刺されまくった。

郷本:そうだね。それもまたあるのかなって思っちゃうな。恐怖(笑)。

◆【Q】続編で楽しみなシーン

深澤大河(C)モデルプレス
深澤大河(C)モデルプレス
郷本:いっぱいあるんだよな~。

小越:僕は落車してからの100人抜きをどうやるのかなっていうのはすごく楽しみ。あとはそういうレースでガーッてやっているところじゃない部分。例えば、どこがどう描かれるかはわからないですけど、お母さんが宿舎に来るとか、御堂筋が帰っちゃいそうなところを坂道と一緒に話しているところとか。そういうホッとできる場所というか、ガツガツしていないところのシーンは少し楽しみかなと思っています。

木村:今回は金城と一緒に走ることが多いので、一番の楽しみはそこですね。最後ゴールする時に、金城をどこまで引っ張っていけるかみたいなシーンがあるじゃないですか。そこが一番楽しみです。

郷本:……。なんで俺のここ(=生え際)ばっか見てんの?!「ハゲてんな~」とか?やめろよっ!!

木村:違う違う。アホ毛が気になったの。

郷本:アホ毛かよ!!じゃあしょうがねぇな!(笑)

一同:(笑)

深澤:僕は田所(迅)のおっさんと一緒にスプリント勝負するところ。そこにも泉田(塔一郎)が一緒に走ってくるので、3人でのスプリントの勝負がすごく楽しみです。

郷本:いや~、悩ましい。悩ましいなぁ。うーん。でも確かに、メインは熱のあるレースばっかりなので。見ていてもずっと息ができないなぁってくらいの時に、そういう落ち着いているシーンとかで、生っぽい芝居の部分があって、ちょっと癒やされたり…というところが、割とキーになってくるんじゃないかなぁっていうのはすごくありますね。個人的には、自分が一番最後にリタイアするので。走りきれないので。あそこのシーンは舞台でもやったんですけど、自分個人としては描ききれなかった部分をドラマでできることがすごく楽しみ。細い描写も全て楽しみですね。

◆【Q】クランクインまでに準備したいこと

郷本直也(C)モデルプレス
郷本直也(C)モデルプレス
郷本:僕は完全に体づくりです(笑)。(※イベントで『撮影までにあと6キロ痩せます』と宣言)今日そんなに大々的に言うつもりなかったんですけど。映像で(宮崎)秋人が言った瞬間に「いいや、言っちゃおう」って決意したんですけど、お客さんの反応の微妙さが一生忘れられない(笑)。ただ言ったからには、ちゃんと観た人が「金城だな」と思うくらいの体づくりができたらなと。もともと自転車は好きで、自転車に乗ることへの体力づくりみたいなことは普段からしていたので。あとはいかに細かい描写で、自転車に乗っている玄人から見ても「ここまでちゃんとやってんだ」というところまで細部にわたってできたらいいなと思っています。

小越:前回やってみて、実際どれだけ実写でできるんだっていうところから始まり、やっている中で「こんだけできるんだ」っていう発見をみんなでしていったので、撮影後半にいくにつれてどんどん実際に走ろうというシーンが増えていって。実際に走るからこそ出る臨場感はあるなと思いました。なので、次のインターハイは実走が増えるんだとしたら、次は集団で走ることが多いので、そこを「本当にやってんだな」っていうところをちゃんと見せられたらいいなと思います。

深澤:ほぼほぼ一緒で、やっぱり体力づくりとか…

木村:体力づくりすんの?

深澤:前回はしてた。走ったりとか、ジム行って自転車こいで。やってたよ。……(微妙な空気を察して)あれ?違うのか?これは。

一同:(笑)

深澤:インターハイのスタートを切った時の体格と比べると、ももが落ちてきちゃっている。

小越:わかるもん?

深澤:やっぱりわかる。ズボン履いていて、パツパツだったのに今ちょっとゆるい。やっぱりちょっと落ちてきているから。

郷本:うらやましいなぁ…

一同:(笑)

木村:僕は一回、ご飯とか行けたらいいですね。始まる前にみんなで。

郷本:あぁ…そうだねぇ…(笑)。

木村:なんか今…。

郷本:いや、「そこかぁ」と思って(笑)。もう割と親睦深まってるから、改めてご飯行くってただの飲みじゃねーか(笑)。ただ、案外そういうことでもよかったりするよね。始まる前に一回、みんなで食事会しよっかって。

木村:だから今、言ったじゃないですかそれ。

一同:(笑)

木村:何、自分の話みたいに。自分の取り分みたいに。

小越:謝っときましょう。

郷本:本当にすいません!本当にすいませんでした木村さん。

木村:…です!(笑)

一同:(笑)

◆【Q】共演してお互いに「素敵だな」と思うところ

トークショーの模様(C)モデルプレス
トークショーの模様(C)モデルプレス
木村:ない…ですね。

一同:(笑)

郷本:「個」が強いですよね。役者やってたらみんなそうですけど、協調性の無さとかまでも面白かったりするんですよ。ただただ面白いことやくだらないことになった瞬間に、みんな共通して盛り上がるみたいな。ロケバスの中で。「そこ今、食いついてくんの!?」っていう。小越もみんなでしゃべっている時に「うっせーよ、直也」とか言ってくるくせに、急にノッてきた時、小越を軸にすげーみんなで盛り上がったりとか、そういうことがある。その時々違うから面白いよね。でも常に3年の、馬場良馬と友常(勇気)と俺はうるさい感じだよね。常にしゃべっている感じだよね。

深澤:1年生はシーンとしてた。

郷本:そう、大人なんです。

木村:1年生シーンとしてた!?

郷本:いや、だからお前は「個」。「個」が強いから。我が道ガーンって行っちゃうからね。で、大河が「あっ、あっ、そうだね。そうだね」って(笑)。よくハコガクの面子にも言われることなんですけど「総北って各々が自由だよな」って。原作の中も含めてそうなんですけど、それがうまいことプライベートも撮影の時も全部出ているんじゃないかなって感じがしますね。唯一違うのは、もうちょっと金城がしっかりしてくれていたら…とかあるかもしれないですけど。…ね?

小越:…え?なんとも思わないです。

郷本:なんとも思わないのも、それはそれで嫌だけど(笑)。

小越:まとめてくださっていました。

深澤:引っ張ってくださって。

郷本:「引っ張ってくださって」ってお前、顔「無」だったからな(笑)。

木村:…です!(笑)

◆【Q】前作を経て自分の中に残った経験

小越勇輝(C)モデルプレス
小越勇輝(C)モデルプレス
小越:僕は余計、芝居が好きになりました。楽しくなったというか、もっと色んなことをやりたいなぁとか、経験したいなぁっていうのを改めて思いました。すごくナチュラルというか、その場に存在しているものがあって、景色があって、人がいて。その中でこういう風に、普通に会話をしていて。作られすぎていないというか、本当に今来た言葉に返したりというのが、本当にその日その現場に入らないとわからない。だからこそ来た反応に素直に返したりだとか、考えすぎずにできるのがすごく面白くて。それがあって、また次舞台やった時に、そういう相手からもらったものに自分が発することをもっと大事にしようっていう風に改めて思ったので。すごく自分の中で、また感覚が変わった作品だなと思います。

木村:僕は、テンションの上げ下げってとても大事なんだなぁって。やっぱり最初緊張からスタートした現場だったので、全てが固かったなっていう印象が…見ててすごい思ったんですね。まぁ慣れない現場ですし、慣れてもいけないとも思うし。それこそ勇輝が言った、その場の対応っていうのが一番試されるなぁって。舞台は生ものですけど、練習でいくらでも作れちゃったりもするので。その日その場でそのテンションで、全てが変わってしまう映像の現場は、やっていて自分の中で「もっと上がっていかなきゃいけないな」と常々感じていました。次の作品では、もっとそこをうまいことできるような自分に進化していたいなと思います。……です!

一同:(笑)

深澤:僕はこの作品に携わらせていただいて、「諦めない、妥協したくない」っていう気持ちが強くなったんですね。勇輝や達成さんと走っていても、この2人がすごく熱い人物だし、3年生の人たちも本当にすごく熱を持っていて。「諦めずにやりたい」と強く思っていらっしゃる方々です。自分自身、ロードバイクでも実力がない部分があるので、そこを妥協せずにもっとやっていきたいという思いが膨らんで、次の作品では、そこを実際にちゃんとやりたいっていう思いがあります。本当に諦めない、最後までやり抜くことの大切さを教えてもらったというのがあります。

郷本:そんなに映像の経験がなかったので、改めて映像に映ることの怖さを覚えました。そこを楽しめるというよりかは、未だに恐ろしくて、芝居をするのが怖くなったくらい。その後舞台やった時に、開放感になるのかと思ったらそうでもなくて、より芝居が難しいんだなってすごく思うようになってしまって。でもそれをまた連続ドラマでできるというのは、また挑戦ができるということだし、常に「怖い」と思えるということは、まだ成長できることがいっぱいあるんじゃないかとも気付かされました。

小越とは舞台でも一緒に共演していましたけど、本番への集中力の持っていき方がすごいなぁと思って。勉強になることが本当に多かったですね。同じ3年チームの友常と馬場良馬は、普段から知っていた仲なんですけど、改めて彼らのプロフェッショナルなところはこんな感じだったんだなぁって思ったり。そういう意味では自分がちょっとぬるかったというか、もっと切り替えて集中していかなきゃいけないところはここにあったんだ、と。本番前のテストでこうするべきなんだ、とかもすごい勉強になりましたね。

あと何より、今回の作品って一発撮り的なものが多かったんですよ。よく映像やる役者さんに聞くと「大丈夫じゃん。撮り直しきくんだから」って言うんですけど、時間の問題とか、もう日が暮れるからとかで「これでいこう!」って時が割と何回かあって。「そうか、そうなんのか!」っていうことも、自分の中では強くなれたんじゃないかなとは思います。それがまた次に生かされたらいいんじゃないかと思っております。

(modelpress編集部)

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