中山優馬、12キロ減量&断髪で衝撃作主演決定に反響


【中山優馬/モデルプレス=11月2日】俳優の中山優馬が、WOWOWの土曜オリジナルドラマ「連続ドラマW北斗-ある殺人者の回心-」で主演をつとめることが決定。同作は、作家の石田衣良氏の小説「北斗ある殺人者の回心」をドラマ化。あまりに衝撃的な内容から映像化は難しいとされていたがWOWOWが連続ドラマ化する。この発表に大きな反響が寄せられている。

中山優馬が主演をつとめる「連続ドラマW北斗-ある殺人者の回心-」イメージ
中山優馬が主演をつとめる「連続ドラマW北斗-ある殺人者の回心-」イメージ
脚本・監督は映画「脳男」「グラスホッパー」の瀧本智行氏。瀧本監督は原作を読み、「出会い頭に殴られたような衝撃を受け、読みながら何度も震えた。読み終えてもざわざわとした余韻が続き、どうしても自分の手で映像化したかった」と語る。

石田衣良「北斗ある殺人者の回心」
石田衣良「北斗ある殺人者の回心」
◆中山優馬が闇を抱えた殺人犯に

中山が演じるのは、両親から激しい虐待を受け、誰にも愛されたことがなく、いつしか心の奥に“闇”を抱え、運命のいたずらにより殺人者となる主人公・北斗。初めての愛、そして失望、復讐、殺人と息もつかせぬ緊迫の展開の連続だ。

物語の主人公・殺人犯として勾留されている20歳の端爪北斗は2016年3月、国選弁護人の高井聡一に「僕を、死刑にしてください」と言い放つ。彼には誰かに抱き締められた記憶がなく、実の両親から激しい虐待を受け、愛に飢えた少年時代を過ごした。そして、やがて養護施設に入ることに。そこで里親となる近藤綾子に出会い、初めて“愛”というものを知る。幸せを少しずつ感じることで心の闇から解放され、生まれ変わっていく北斗。しかし、運命のいたずらはまだ彼を解放してはくれなかった。

孤独な青年はなぜ殺人犯になったのか。数奇な運命に翻弄され、残酷な日々を過ごしてきた彼に下る「審判」とは。端爪北斗の“命を懸けた”裁判が始まる。

◆12キロ減量&断髪で挑む

死を切望する主人公・北斗の役作りについて、瀧本監督との打ち合わせ段階から減量を計画していた中山は約12キロの減量で殺人者の心情を体現。ほぼ順撮りで行われたドラマ撮影だったため、徐々に体重が落ちていく様をドラマ本編でも垣間見ることができる。

また、主演本人が減量を続ける中、原作に心酔する瀧本監督自身も減量に挑戦。お互いが切磋琢磨し合うことで、信頼感が生まれ、よりリアルでより視聴者の心に響く作品に仕上がった。さらに、それまで長かった髪の毛を本人の意思で断髪。中山がこれまでのビジュアルを捨てて挑む“意欲作”となっている。

◆オーディションで勝ち取った主演

また、主演はオーディションで選出。主演オーディションが行われたのは5月某日。オーディションを見事突破し、監督をはじめとするスタッフが口を揃えて「北斗に出会った」と語るほど、中山の眼光は“端爪北斗”そのものだった。

そこから約3ヶ月後の8月16日にクランクイン。壮絶な幼少期を過ごし、やがては殺人犯となる青年の心情を理解するため、10月2日のクランクアップを迎えるまでの約2ヶ月間、中山は私生活も端爪北斗という役柄に捧げてきた。「できる限りのことはやりました」と語るように、自信をのぞかせている。

オーディション時を「セリフの破壊力に圧倒されたことを今でも鮮明に覚えています」と語る中山。出演にあたり「『背負いきれるか』という心配がありました」と打ち明けるも、「不安にも似た気持ちを抱えていましたが、監督の気合に魅せられ最後まで乗り切ることができたのは僕の誇りです」と達成感に満ち溢れた様子だ。

瀧本監督は、中山の起用理由を「オーディションを重ねる中で、強い眼差しが印象的だった中山優馬君に僕たちは賭けることにしました」と説明。「ラストシーンの撮影で、鬼気迫る中山君演じる北斗の姿を見ながら、僕は震えを止められませんでした」と賞賛した。

◆ファンから期待の声続々

この抜擢にファンからは、「オーディションとか…優馬くんすごい」「12キロも痩せていたのか!」「これは楽しみすぎる」など期待の声が続々と上がっていた。(modelpress編集部)

■中山優馬 コメント

オーディションの時、セリフの破壊力に圧倒されたことを今でも鮮明に覚えています。初めて北斗と出会い、改めて台本を読んだ時最初に「背負いきれるか」という心配がありました。一方で、こんなに素晴らしい作品が自分の手の届くところにあると思うと身震いが止まらなくて…。そんな不安にも似た気持ちを抱えていましたが、監督の気合に魅せられ最後まで乗り切ることができたのは僕の誇りです。「全員が流した汗と涙の結晶の量が、作品をどれほど良くするかにかかっている」という監督の言葉は今でも忘れられません。

僕が演じる端爪北斗は、虐待を受けやがては殺人犯になりますが、“ただ愛されたかった”という普通の人間なんです。この作品には、確かに目を覆いたくなるくらい辛いシーンもたくさんあります。それでも、どうか、端爪北斗の人生を最後まで見届けてください。

■脚本・監督 瀧本智行氏 コメント

石田衣良さんの「北斗ある殺人者の回心」という小説を手にしたのは三年前です。魂を揺さぶられました。どうしても映像化したいと思いました。両親から虐待を受け、心に闇を抱え、長じて殺人者になる主人公。演じ切るのは容易いことではありません。オーディションを重ねる中で、強い眼差しが印象的だった中山優馬君に僕たちは賭けることにしました。ラストシーンの撮影で、鬼気迫る中山君演じる北斗の姿を見ながら、僕は震えを止められませんでした。「これが撮りたかったんだ」と感じていました。「これを撮るために三年かかった」のだと。どうか、その瞬間を見届けて下さい。

■原作 石田衣良氏 コメント

ドラマの撮影現場にお邪魔した時、皆さんの気迫ある雰囲気にあてられ、僕も「小説家として頑張らないといけない」と気が引き締まる思いになりました。「北斗ある殺人者の回心」を書き始めた時、僕には“運命として悲劇を背負ってしまった人の話を書ききる”という覚悟がありました。そうなると書くのが苦しくて、読者も読むのが辛くて、今回映像化されて演じる方も過酷で…。ただ、その“苦しさ”に見合うだけの手ごたえをお渡しできる作品だと思っています。これまでの作品にはない“手札”を見せたという怖さも含め、この小説は僕の代表作のひとつです。

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