Sexy Zone佐藤勝利、13歳役で黒髪短髪の新ヘアに「アートの一部になれるように」“命綱なし”宙吊り・マジックリアリズムで挑む日本初上演「モンスター・コールズ」


【モデルプレス=2024/02/10】Sexy Zoneの佐藤勝利が、このほど東京・PARCO劇場にて行われた主演を務める舞台『モンスター・コールズ』のプレスコール及び初日前会見に出席。日本初上演となる同作を、13歳役になりきり好演。ダークで美しい原作の世界観を魅力的に表現した。

悪夢にうなされる佐藤勝利「モンスター・コールズ」プレスコール(C)モデルプレス
悪夢にうなされる佐藤勝利「モンスター・コールズ」プレスコール(C)モデルプレス
◆佐藤勝利「モンスター・コールズ」で13歳役

山内圭哉「モンスター・コールズ」プレスコール(C)モデルプレス
山内圭哉「モンスター・コールズ」プレスコール(C)モデルプレス
原作は『混沌(カオス)の叫び』3部作で知られるアメリカの作家パトリック・ネスが、シヴォーン・ダウドの遺したメモに自由な発想で肉付けして書いた挿絵(絵:ジム・ケイ)付きの小説で、英国で最も権威ある児童文学賞と言われるカーネギー賞(現:カーネギー作家賞)とその絵に対しての賞であるケイト・グリーナウェイ賞(現:カーネギー画家賞)を同時受賞し、ベストセラーとなったダークファンタジー。2016年には映画化され(邦題『怪物はささやく』)、その後2018年に英国のオールド・ヴィック・シアターで舞台版が初演。2020年に日本での初演を予定していたが、猛威を振るっていた新型コロナウイルスの影響により上演は断念することに。4年の時を経て、満を持して、英国チームと日本人キャストというワールドワイドな取組みにより、日本初上演を迎える。

木の隙間からのぞきながら真剣に物語を聞いている佐藤勝利「モンスター・コールズ」プレスコール(C)モデルプレス
木の隙間からのぞきながら真剣に物語を聞いている佐藤勝利「モンスター・コールズ」プレスコール(C)モデルプレス
孤独と絶望に苛まれる13歳の少年・コナー役を演じる佐藤は、明るい茶色や赤みのあるカラーを楽しんでいたヘアを黒に染め、襟足も短くカットした新ヘアに。現在27歳だが、制服を着こなし違和感なくコナ―に寄せた風貌となっていた。

12時7分の合図でイチイの木から出てくる山内圭哉「モンスター・コールズ」プレスコール(C)モデルプレス
12時7分の合図でイチイの木から出てくる山内圭哉「モンスター・コールズ」プレスコール(C)モデルプレス
本作の演出では、視覚的な美しさとダイナミックなムービング、吊りロープで縁取られたむき出しの白いステージを使用し話題を集めたが、日本の舞台上でも再現。舞台中央にロープで見立てたイチイの木がそびえ立ち、そこから登場するコナーの家に現れる謎めいたモンスター役の山内圭哉。

山内も宙に浮く演出をしているが、途中佐藤も命綱なしで宙吊りになる瞬間もあり幻想的かつダイナミックな演出に。観客の想像力を存分にかきたてる美しいマジックリアリズムな世界を舞台上に誕生させていた。

靴下を履く佐藤勝利、急いで朝の支度「モンスター・コールズ」プレスコール(C)モデルプレス
靴下を履く佐藤勝利、急いで朝の支度「モンスター・コールズ」プレスコール(C)モデルプレス
木の隙間からのぞいている山内圭哉「モンスター・コールズ」プレスコール(C)モデルプレス
木の隙間からのぞいている山内圭哉「モンスター・コールズ」プレスコール(C)モデルプレス
◆佐藤勝利「アートの一部になれるように」

佐藤勝利が英語でサポートするなど和やかな雰囲気/パトリック・ネス氏、山内圭哉、佐藤勝利、サリー・クックソン氏(C)モデルプレス
佐藤勝利が英語でサポートするなど和やかな雰囲気/パトリック・ネス氏、山内圭哉、佐藤勝利、サリー・クックソン氏(C)モデルプレス
会見には、佐藤と山内のほか、イギリスの演出家のサリー・クックソン氏と、原作作家のパトリック・ネス氏も登壇。日本初演出のサリー氏は、約1ヶ月日本に滞在して指導を行ったという。日本は、稽古の様子からイギリスとは全く異なると言い「稽古場にいる1人ひとりがこのストーリーを最高の形、最高の状態で語るためにいるんだと思いました。想像力や細部へのこだわりが反映されていることがわかりました。異文化同士の繋がりを感じることができました」と明かした。

黒髪×制服の“13歳”姿も様になる佐藤勝利(C)モデルプレス
黒髪×制服の“13歳”姿も様になる佐藤勝利(C)モデルプレス
「コロナがあり『いつできるかな』と思いながらその日を待ち望んでいた」と上演を待ち望んでいたという佐藤も「1月の頭から稽古に入らせていただき、サリーさんがおっしゃっていたように違いを感じました。その違いが面白さでしたし、チャレンジングなことをさせていただいているなと思いました。スタッフ皆さんもアーティスト性をものすごく重要視していると感じて一緒に作るのが楽しかったです。計画通りに行かないことも多かったですけど、それだけではなかった。改めて舞台は芸術の1つだなって感じたので、僕も一生懸命アートの一部になれるようにコナ―という役を演じられたらと思います」と意気込みを語った。

早く上着が着たい山内圭哉、おばけを見てしまった佐藤勝利(C)モデルプレス
早く上着が着たい山内圭哉、おばけを見てしまった佐藤勝利(C)モデルプレス
劇中で宙に浮く演出にも挑戦している山内が「そもそも裸ですしね。もう罰ゲームみたいですよね(笑)」とジョークを飛ばすと、即座に佐藤が「モンスターっていう役ですからね」とツッコミを入れるコンビネーションを披露する場面も。そんな山内も「すごくスマートに脳が整理するのを演出チームが待ってくれるんです。すごく合理的で不安なく今日まで来ました」と話していた。

◆佐藤勝利、初日への意気込み

山内圭哉(C)モデルプレス
山内圭哉(C)モデルプレス
初日を迎えるにあたり、山内は「結構キャストが出ずっぱりだったりとか、いつもやってるお芝居とは違うアンテナをいっぱい立てなきゃいけない作品なんです。非常に繊細なところがあるので、ドッキドキですよ、久々に。だから本当に今早く上着着たいですね(笑)体壊したら最悪だから!」と笑いを誘いつつ、「お客さんと一緒に作っていきたいので、ちゃんと届けて行きたいなと思います」と意気込み。

佐藤も「すごくワクワクする作品となっていますし、ものすごく美しい物語です。見に来てくれる方と一緒に作り上げて行きたいなと思いますので、『モンスター・コールズ』を楽しみにしてくれたらと思います」とメッセージ。

「モンスター・コールズ」プレスコール(C)モデルプレス
「モンスター・コールズ」プレスコール(C)モデルプレス
パトリック氏は、日本語版を初めて見て「鳥肌が立ちました。言葉にならないほど感動しました。正真正銘、良い内容だったと思います」と絶賛。サリー氏も「その美しいストーリーを通して、私達たちと繋がって欲しいです」と願いを込めた。

2024年2月10日~3月3日まで東京・PARCO劇場、3月8日~17日まで大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールにて上演される。(modelpress編集部)

◆あらすじ

「モンスター・コールズ」ポスタービジュアル(提供写真)
「モンスター・コールズ」ポスタービジュアル(提供写真)
コナー・オマリー、13歳。窓からイチイの木が見える家で、母親との2人暮らし。だが、母親は闘病中で、そのために、コナーとは気の合わないおばあちゃんが、世話に来てくれている。父親は、アメリカに新しい家族を作って出ていった。学校では、母親の病気がもとで、いじめられている。唯一コナーを気遣う幼なじみのリリーとも不仲になり、孤立している。

それは、夜中過ぎにやって来た。モンスターがコナーの前に現れ語る。「これから3つの物語を聞かせる、私がその3つの物語を語り終えた時、お前が4つ目の物語を私に聞かせるのだ。そして、それはコナーが隠している真実でなければならない。お前は真実を語る、そのために、お前は私を呼び出したのだ」と。薬を変えても病状が良くならない母親。ついには、入院することになり、コナーはおばあちゃんの家に預けられる。時計が12時7分になる。闇の中で待つモンスターが最初の物語を語る。

エスカレートするいじめ、学校の先生からも腫れ物に触るように扱われている。急きょ、アメリカから帰国する父親。日に日に悪化する母の病状。時計が12時7分を指すとき、第2、第3の物語が語られる。そして、コナーは、4つ目の真実の物語を語ることが出来るのだろうか?12時7分には、どんな意味があるのだろうか?

山内圭哉「モンスター・コールズ」プレスコール(C)モデルプレス
山内圭哉「モンスター・コールズ」プレスコール(C)モデルプレス
瀬奈じゅん、銀粉蝶「モンスター・コールズ」プレスコール(C)モデルプレス
瀬奈じゅん、銀粉蝶「モンスター・コールズ」プレスコール(C)モデルプレス
山内圭哉「モンスター・コールズ」プレスコール(C)モデルプレス
山内圭哉「モンスター・コールズ」プレスコール(C)モデルプレス


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