林遣都、ムロツヨシによる“出産立会いへの配慮”に感謝「生涯忘れられない」<身代わり忠臣蔵>


【モデルプレス=2024/02/09】俳優のムロツヨシと林遣都が9日、都内で開催された映画『身代わり忠臣蔵』初日舞台挨拶に登壇。林がムロの心遣いを振り返り、感謝した。

映画『身代わり忠臣蔵』初日舞台挨拶に登壇したムロツヨシ、林遣都(C)モデルプレス
映画『身代わり忠臣蔵』初日舞台挨拶に登壇したムロツヨシ、林遣都(C)モデルプレス
◆ムロツヨシ・林遣都ら、舞台挨拶に登場

本多力、川口春奈、ムロツヨシ、林遣都、河合勇人監督(C)モデルプレス
本多力、川口春奈、ムロツヨシ、林遣都、河合勇人監督(C)モデルプレス
本作は、吉良上野介にそっくりな弟の坊主・孝証(ムロ)が、幕府を騙してお家存亡の危機を回避し、兄の身代わりを続けながら討ち入りを阻止しようと奮闘する姿を描く。この日は本作に出演している本多力がMCを務め、川口春奈と河合勇人監督も出席した。なお、悩める腰抜けサムライ・大石内蔵助役の永山瑛太も出席予定だったが、体調不良で欠席となった。

ムロツヨシ(C)モデルプレス
ムロツヨシ(C)モデルプレス
江戸一イヤミな殿・吉良上野介/三文芝居の怠け坊主・孝証の二役を務めたムロは「昨日2年ぶりに髪を染めまして。関係ないことですけども。あの~…黒くしたら、すごく恥ずかしくて。なので申し訳ございません。写真を撮ってくれている方。皆さんここにモザイクをかけて記事はお願いいたします」と笑いを誘い、客席からの似合っているとの声に「優しい声やめて。ありがとう(笑)」と返したムロは「モザイク機能はもう付いているでしょ?」と報道陣にお茶目にお願いしていた。

林遣都(C)モデルプレス
林遣都(C)モデルプレス
クレイジーなドM家臣・斎藤宮内を演じた林は「家族が朝から見に行ってくれて。すっごい面白いって言っていました。そんな作品に出られてうれしいです」と喜びの報告をした。

◆ムロツヨシ、林遣都の出産立会いのために“配慮”

ムロツヨシ(C)モデルプレス
ムロツヨシ(C)モデルプレス
撮影中の印象的なエピソードとして、林は「ちょうどこの撮影をしていた時期に、僕は子どもが生まれたんですけど、あるムロさんと1対1のシーンを撮っている日に、子どもがいつ生まれるかわからない状況みたいなところで。京都にいたんですよね」と回想。「その日の夜に撮影をしていて、新幹線に乗れたらまあ立ち会えるんじゃないかって日がありまして。でも、ちょっと厳しいかもなって」と振り返った。

これを受けて、ムロはスタッフに林が映るシーンを先に撮影する「遣都押し」で現場を進めていくことを進言したそうで「急に現場の士気が見たことないくらい上がって(笑)。ムロさんも、1分1秒でも時間を短縮できるように」「まだ他のカットは残ってたと思うんですけど、監督も『もう大丈夫』って言ってくださって。ムロさんも『行け行け行け!』って。間に合って。出産に立ち会うことができたという。今日しか話せないなと思って。生涯忘れられない」と感謝を語った。

林遣都(C)モデルプレス
林遣都(C)モデルプレス
ムロツヨシ(C)モデルプレス
ムロツヨシ(C)モデルプレス
これにムロは「当たり前のことを、当たり前に発言し、行動に移したわけなんですけど(笑)。それは本当に思った。一生に一度のことだし。撮影も大事ですけど、これはもしかしたらいけるなっていう、ぎりぎりのところもありましたよね。なので、こうすれば間に合うっていうことだったので。ぜひ立ち会ってもらいたいし。僕、まだ予定がないですが、どういった感情だったのかなとか、ゆっくりこれから聞くし。やっぱり、もうそろそろお子さんに会いに行かなきゃいけないなって、今のエピソードを聞いて思いましたね」と振り返った。

◆林遣都、自身の子のへその緒は「ムロさんが切ったと言っても過言ではない」

ムロツヨシ、林遣都(C)モデルプレス
ムロツヨシ、林遣都(C)モデルプレス
物語にちなみ、一世一代のミッションを問われた林は「さっきの話の続きになるんですけど、子どものへその緒を切ったんですね。だから、ムロさんのお心遣いが無かったら、僕は子どものへその緒を切れなかったと。だから、僕の子どものへその緒は、ムロさんが切ったと言っても過言ではない(笑)」と答え、ムロは「過言だよ(笑)」とつっこみ。林は「すいません。出産の話ばっかりで」と笑顔を見せていた。

林遣都(C)モデルプレス
林遣都(C)モデルプレス
林遣都(C)モデルプレス
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一方、ムロは「忘れることもできないし、自分で追い込んだミッションとしては、22歳か23歳の時に何も知らないくせに劇場を予約して、独り舞台をしました。本も書きました。制作もやりました。お客さんにお芝居を見せました。お客さんが一切くすりとも、呼吸もやめるぐらいつまらなかったんですね。初めてお客さんがいるんだけど、どんどんいなくなっていくのが分かるんですよ」と若き日を述懐。「途中から『可哀そう』っていう目で僕を。お客さんの感情が。つまらないから可哀そうになっている、その顔を見た記憶がずっと忘れられない」としつつ「あれが怖いから、何をすればいいかって考えるようになったので。そこは大きいミッションだったなと。一世一代だったなと思います」と現在に活きる経験になった様子だった。

◆ムロツヨシ、歴史上の人物の身代わりになれるとしたら?

ムロツヨシ(C)モデルプレス
ムロツヨシ(C)モデルプレス
「歴史上の人物の身代わりになれるとしたら、誰の身代わりになりたいか」を問われたムロは「同じ時期に撮っていましたけども、戦国時代の豊臣秀吉を演じさせてもらって。今回この時代で吉良を演じさせていただいた。また次の時代っていうところで、みんな知らないであろう僕の坂本龍馬を見せたいですね」と語るも「皆さん、リアクションに困るのやめてもらっていいですか?」と笑っていた。

ムロツヨシ(C)モデルプレス
ムロツヨシ(C)モデルプレス
その後、演技を始めたばかりの頃の自分になんと声を掛けたいか問われたムロは「君は28年後、満席のお客さんの前で映画の主演をやらせてもらって、舞台挨拶できているよと。ありがとうと。その時にすべってくれたから今があるよって」とほろ苦い一人芝居を経験した過去の自分に言葉をかけ「お客さんは戻ってきてくれるよ。だからもっともっと恥かいていいぞと」「同じ恥はかけないぞ。かかないぞということで生きてきましたから」とも話していた。(modelpress編集部)

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