杏、虐待された少年を助ける“母親”役挑戦「今の自分だったらできる」<かくしごと>


【モデルプレス=2024/02/07】女優の杏が、6月7日公開の映画『かくしごと』で主演を務めることが決定した。

杏、中須翔真/ポスタービジュアル(C)2024「かくしごと」製作委員会
杏、中須翔真/ポスタービジュアル(C)2024「かくしごと」製作委員会
◆杏、虐待された少年を助ける“母親”に「かくしごと」

(上段左から)、杏、奥田瑛二、中須翔真(下段左から)佐津川愛美、安藤政信、酒向芳(C)2024「かくしごと」製作委員会
(上段左から)、杏、奥田瑛二、中須翔真(下段左から)佐津川愛美、安藤政信、酒向芳(C)2024「かくしごと」製作委員会
本作は『生きてるだけで、愛。』(18)で鮮烈な長編監督デビューを飾った映像クリエイター、関根光才の2作目となる映画。一つの<嘘>をきっかけに、それぞれの<かくしごと>が明らかになっていく、心揺さぶるヒューマン・ミステリー。原作は、Amazonでのレビューも高い、ミステリー作家・北國浩二による「嘘」(※正式には「嘘」は正字)。

長年確執のあった父親の認知症の介護のため、田舎へ戻った主人公・千紗子は、ある日、事故で記憶を失った少年を助ける。少年に虐待の痕を見つけた千紗子は、少年を守るため、自分が母親だと嘘をつき、一緒に暮らし始める。一つの嘘から始まった疑似親子はやがて、本物の親子のようになっていくが、そんな幸せは長くは続かなかった。

主演は、昨年も『キングダム 運命の炎』の紫夏役、『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』では“滋賀のオスカル”こと桔梗魁役、『窓ぎわのトットちゃん』ではトットちゃんの母の声を演じるなど、次々に話題作に出演、女優、モデル、そして母親としての顔も持つ杏。「今の自分だからこそ、演じることができる」と、母親ならではの深い母性を芝居を超えて体現し、鮮烈に見る者の心に焼き付ける。

父・孝蔵役には、名優、奥田瑛二。認知症を患い、娘のことすら忘れ、日に日に別人のように衰えてゆく姿を、静かながら胸に迫る演技で圧倒する。少年役に中須翔真、さらに安藤政信、佐津川愛美、酒向芳と実力派俳優たちが出演する。

◆決意のポスタービジュアル&予告編解禁 主題歌は羊文学の「tears」

羊文学(提供写真)
羊文学(提供写真)
主題歌は、TVアニメ『呪術廻戦』「渋谷事変」のエンディングテーマも話題になったオルタナティブ・ロックバンド羊文学の「tears」。映画のために書き下ろされた楽曲に、持ち前の繊細な歌声が、本作の鑑賞後の心にスッと染み入る。

そしてこの度、本作のポスタービジュアルと予告編も解禁。ポスターは本編の撮影中に撮り下ろした写真を使用。杏演じる千紗子が少年をぎゅっと抱きしめ、覚悟を決めたような力強い瞳をこちらに向けている。

予告編では事故をきっかけに、虐待を受けた少年を守る千紗子の姿が映される。連れ帰った少年の体に虐待の痕を見つけ、匿うことを決める千紗子。佐津川演じる久江が保護に反対するが、千紗子の決意は揺らがない。目覚めた少年に決意の宿る眼差しを向ける千紗子が「あなたはわたしの子どもなの」と少年に“嘘”をつくと、少年は微笑みを浮かべ、「お母さん」と千紗子に呼びかける。

認知症の孝蔵と三人、まるで家族のように過ごす中、安藤演じる少年の父が現れ、急展開を迎える。なにかを隠すようなそぶりを見せる少年、「お前が隠した」と千紗子に詰め寄る孝蔵、海の中「ジュン!」と叫ぶ千紗子。少年に隠された秘密、思い出してはいけない過去、一つの嘘をきっかけに明かされていくそれぞれの<かくしごと>とは。(modelpress編集部)

◆関根光才監督コメント

原作を読んで、これは個人的にチャレンジしたい題材だと思ったことが始まりでした。千紗子の行動は社会的には許されないですが、過酷な状況にある人を助けたいという気持ちは誰しもが持っているのではないでしょうか。現実には無理だけれど、映画の中でその気持ちが伝えられたり、助けられるかもしれない可能性が提示されたら、傷が癒える人がいるかもしれない、と思いこの映画を制作しました。これまでに見たことがない生々しい感情を演じる杏さんが見られる作品です。

◆主演・杏コメント

難しいシチュエーションの役だと思いました。ただ、もしかしたら、今の自分だったらできるかもしれない、と思い、役に挑みました。千紗子の行動は果たして良いことなのか、悪いことなのか。観ている方も、自分だったらどうするか、など観終わった後誰かと話したくなる映画です。美しい日本の夏が描かれた映像の中で、嘘や愛情がどのような結末を迎えるのか、予想しながら御覧いただければと思います。

◆STORY

絵本作家の千紗子(杏)は、長年絶縁状態にあった父・孝蔵(奥田瑛二)の認知症の介護のため、渋々田舎に戻る。他人のような父親との同居に辟易する日々を送っていたある日、事故で記憶を失ってしまった少年(中須翔真)を助けた千紗子は彼の身体に虐待の痕を見つける。少年を守るため、千紗子は自分が母親だと嘘をつき、少年と暮らし始めるのだった。

ひとつの“嘘”からはじまった千紗子と少年、そして認知症が進行する父親の三人の生活。最初はぎこちなかった三人だが、次第に心を通わせ、新しい家族のかたちを育んでいく。しかし、その幸せな生活は長くは続かなかった。

許されないとわかっていても、なぜ彼女は嘘をついてまで少年を守ろうとしたのか。そして、このひとつの嘘から明かされていく、それぞれの<かくしごと>とは―。ラスト、彼女が知る真実に、あなたもきっと涙する。

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