内藤秀一郎「気持ちも素直になれた」BL作品初挑戦で得たラブシーンへの感覚 柳楽優弥に憧れる理由とは<モデルプレスインタビュー後編>


【モデルプレス=2023/11/05】『猫カレ -少年を飼う-』(BSテレ東/毎週土曜深夜24時~)や『マイホームヒーロー』(MBS:24時59分~、TBS:25時28分~)など、10月期に“4作同時”ドラマ出演を果たしている俳優の内藤秀一郎(ないとう・しゅういちろう/27)。インタビュー後編では、BL作品に初挑戦し新境地を切り開いた『先輩、断じて恋では!』(MBS/2022)で得た感覚や、目標とする俳優、そして数々の作品で活躍してきた内藤の「夢を叶える秘訣」にも迫る。

『先輩、断じて恋では!』では、CGデザイナーとして優秀で経験豊富であり、誰にでも人当たりが良く、周りからは「チャラい」と言われがちな先輩・柳瀬淳役を務めた内藤は、柳瀬の勤める会社に新人として入社してきたピュアな後輩・金田優希(瀬戸利樹)にだんだんと惹かれていく様子を表情豊かに演じきっていた。

モデルプレスのインタビューに応じた内藤秀一郎(C)モデルプレス
モデルプレスのインタビューに応じた内藤秀一郎(C)モデルプレス
◆内藤秀一郎、初BL作品で得た意外な感覚

内藤秀一郎(C)モデルプレス
内藤秀一郎(C)モデルプレス
― 2022年には『先輩、断じて恋では!』でBL作品に初挑戦されていて、キスシーンなどで視聴者の胸をときめかせていました。内藤さんにとっても新境地となる作品だったと思いますが、この作品を通して表現の幅が広がるなどご自身の中で変化はありましたか?

内藤:男同士のキスシーンやラブシーンについては、最初は「どうしたらいいんだろう」「自分にできるかな」という不安もありました。でも現場に入ると、相手役も男の子ではありますが、女性と恋愛しているのと変わらない感覚になっていたので、芝居がやりづらいということはなく、むしろ相手が同性だからこそグイグイ行けて、気持ちも素直になれたんです。

内藤秀一郎(C)モデルプレス
内藤秀一郎(C)モデルプレス
相手が女性だと気を遣ってしまったり、隠してはいますが照れが生まれてしまったりするので、少しだけ引いてしまう部分があったのですが、映像を見た時にグイグイ行った方がお互い綺麗に映ると思ったので、女性が相手でもグイグイ行った方がいい作品になるということを学びました。それは当たり前なのかもしれないですが、やはり仮面ライダーの時は男性と芝居することが多かったですし、女性とそういうラブシーンを撮ることもあまりなかったので、勉強になりました。

内藤秀一郎(C)モデルプレス
内藤秀一郎(C)モデルプレス
― 男性とのシーンの方がグイグイ行けるというのは意外でした。ほかにも、キスシーンやラブシーン以外でも印象に残っているシーンはありますか?

内藤:最後のエンディングでの手の動きには結構凝っていました。2人の愛を手だけで伝えて表現することを学ぶことができたと思います。

◆内藤秀一郎、今クールは「普通の人」役に苦労

内藤秀一郎(C)モデルプレス
内藤秀一郎(C)モデルプレス
― そこから数々の作品に活躍されていて、今クールは4作品に出演されます。『猫カレ -少年を飼う-』では初の教師役、一方で『マイホームヒーロー』では気性の荒い半グレ集団の役と、かなり対照的で振り幅がありますが、役作りをしていく中で難しかったことや苦戦したこと、こだわったところはありますか?

内藤:『マイホームヒーロー』はもちろん“半グレ”の経験はないですが、人は誰でも怒ったことはありますし、感情を出そうと思えば出せると思っていて。恥ずかしさを捨てればいいだけなので、仮面ライダーの時から感情をばっと出すことは得意でした。ただ、顔色も悪く体調が悪そうにして「こいつやばいんじゃないか」と思わせるために、4キロ近く落としたのは結構きつかったです。

内藤秀一郎(C)モデルプレス
内藤秀一郎(C)モデルプレス
むしろ『猫カレ』の先生役の方が「THE 良い人」というか、普通の人を演じなくてはいけなかったので、そこにどう色をつけていいのかが難しかったです。最初は「色をつけよう、色をつけよう」とよく分からなくなってしまって、自分の中で固まるまでに時間がかかりました。現場で皆と芝居してモニターを見て「このぐらいだろうな」というくらいの感覚でやっていくしかなかったです。

内藤秀一郎(C)モデルプレス
内藤秀一郎(C)モデルプレス
― 幅広い役柄を演じてきた内藤さんですが、今後新たに演じてみたい役柄はありますか?

内藤:純粋に恋している男の子を演じてみたいです。最近は、それこそ“半グレ”や、先輩の好きな人を奪ってしまうなど、毎回少しひねくれている感じなので、人を好きになって相手と喧嘩して悲しくなって泣いて、という純粋な恋愛を演じることに挑戦してみたいです。

◆内藤秀一郎、目標となる俳優は柳楽優弥

内藤秀一郎(C)モデルプレス
内藤秀一郎(C)モデルプレス
― 今後さらなる活躍が期待される内藤さんですが、現在目標としている俳優さんはいらっしゃいますか?

内藤:理想としている俳優さんは柳楽優弥さんです。僕は、あの人の芝居の仕方や雰囲気が大好きですし、とてもタイプの顔なんです!目線や声もピカイチで大好きで「あんな声で会話してみたい」という憧れがあります。僕が好きだということもあるかもしれませんが「この役は柳楽優弥さんだったらすごいハマるだろうな」と考えることが多くて。僕も、他の役者仲間から「この役は秀がやったら良いかも」と思われるような俳優になりたいと思っています。

― いつか憧れの柳楽さんと共演できるといいですね。

内藤:夢ですね。共演しても緊張して多分何も話せないと思います(笑)。

◆内藤秀一郎の夢を叶える秘訣

内藤秀一郎(C)モデルプレス
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― 柳楽さんのような俳優さんになりたいという夢を語ってくださいましたが、内藤さんがいまそういった夢や目標を叶えるためにしていること、つまり「夢を叶える秘訣」は何ですか?

内藤:当たり前かもしれないですが、続けることが1番大事だと思います。もちろん始めることも大事ですが、続けることが何か目標を達成するために1番の近道ではないかと思います。例えば僕も「肌を綺麗にしたい、シワやシミをなくしたい」と思って、どんな時でも毎日パックをするようにしていて、それだけはやめないようにしています。

内藤秀一郎(C)モデルプレス
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― お芝居をする上でも、意識して続けていることはありますか?

内藤:お芝居のために、人を見るのをやめないことです。自分ではない誰かを演じなくてはならない上で、そこら中にヒントや引き出しになる材料が転がっているので、四六時中は見られないとしても、癖や喋り方、目線の送るタイミングなど、そういうモードになった時はしっかり見て勉強することをしっかり続けています。

― 貴重なお話をありがとうございました!

(modelpress編集部)

壁に隠れていってしまうお茶目な面も見せてくれた内藤秀一郎さん(C)モデルプレス
壁に隠れていってしまうお茶目な面も見せてくれた内藤秀一郎さん(C)モデルプレス
◆内藤秀一郎(ないとう・しゅういちろう)プロフィール

内藤秀一郎(C)モデルプレス
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内藤は1996年5月14日生まれ、埼玉県出身。2017年、ABEMAのオリジナル恋愛リアリティーショー『真夏のオオカミくんには騙されない』への出演で脚光を浴びると『星屑リベンジャーズ』(AbemaTV・メ〜テレ/2018)でドラマ初出演を果たした。

その後は特撮ドラマ『仮面ライダーセイバー』(2020)の主演を皮切りに、ドラマ『もしも、イケメンだけの高校があったら』(テレビ朝日/2022)、『先輩、断じて恋では!』(MBS/2022)、『スタンドUPスタート』(フジテレビ/2023)、『こっち向いてよ向井くん』(日本テレビ/2023)など、話題作に多数出演。2023年10月期は、『猫カレ -少年を飼う-』(BSテレ東)、『マイホームヒーロー』(MBS・TBS)、『パリピ孔明』(フジテレビ)、『ハイエナ』(テレビ東京)の“4作同時”出演となり、益々の活躍が期待されている。

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