沢尻エリカ、女優復帰 金髪姿で舞台初主演決定<欲望という名の電車>


【モデルプレス=2023/11/02】女優の沢尻エリカが、2024年2月10日より新国立劇場 中劇場にて上演される舞台『欲望という名の電車』で女優業に復帰することがわかった。沢尻が作品に出演するのは、2019年9月に公開された映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』以来、約4年ぶり。舞台初出演にして初主演を務める。

沢尻エリカ(提供写真)
沢尻エリカ(提供写真)
◆沢尻エリカ、女優復帰「本人も猛省」関係者明かす

沢尻エリカ、伊藤英明「欲望という名の電車」メインビジュアル(提供写真)
沢尻エリカ、伊藤英明「欲望という名の電車」メインビジュアル(提供写真)
沢尻は2019年11月16日に麻薬取締法違反の容疑で逮捕され、2020年に出演予定だったNHK大河ドラマ『麒麟がくる』を降板。その後は女優としての活動を休業していた。

沢尻の関係者によると、休業中の3年半は「沢尻さん本人も猛省をし、この約3年半の休業は、自分自身としっかり向き合って静かに過ごしていたようです。自身の今後の進むべき道を事務所関係者と共に考えて今回舞台での俳優業を再開することにしたと聞いてます」とコメント。

また、舞台での復帰が決まってからの様子については「復帰の舞台に向けて、積極的に様々な準備に取り組んでいるようです。今回の作品のビジュアル撮影現場ではブランクを感じさせない沢尻エリカのオーラと存在感だったと聞いています」と明かした。

◆沢尻エリカ、舞台初主演「欲望という名の電車」

(左から)清水葉月、伊藤英明、沢尻エリカ、高橋努(提供写真)
(左から)清水葉月、伊藤英明、沢尻エリカ、高橋努(提供写真)
アメリカ演劇を代表する劇作家テネシー・ウィリアムズ。その名を世界的に知らしめた名作『欲望という名の電車』は、1947年にブロードウェイで初演され、ピューリッツア賞を含むブロードウェイ3大賞を同時受賞。1951年にはヴィヴィアン・リーとマーロン・ブランドで映画化されアカデミー賞を受賞。映画史に残る名作となった。

伊藤英明(提供写真)
伊藤英明(提供写真)
そして2024年2月、新国立劇場 中劇場・森ノ宮ピロティホールにて、鄭義信(チョン・ウィシン)演出版『欲望という名の電車』が上演決定。マイノリティ社会の中にある“希望”を描き続けてきた鄭は『欲望という名の電車』をいかに演出するのか。

清水葉月(提供写真)
清水葉月(提供写真)
主演のブランチ役に沢尻。ブランチと反発し合うスタンリー役に伊藤英明。蛾のような繊細さをまとったブランチの脆さと相反するスタンリーのエネルギーは反発しながらも互いを引き寄せ合っていく。沢尻と伊藤は本作が初共演となる。

高橋努(提供写真)
高橋努(提供写真)
そしてブランチの妹・ステラ役には清水葉月、ブランチに好意を抱くミッチ役には高橋努が決定。4人を渦巻く結末とは。そのほか、ステラの大家ユーニス役に青木さやか、ユーニスの夫のスティーブ役に福田転球、スタンリーのポーカー仲間でもあるパブロ役に中村まこと、医師役に久保酎吉、看護師役にうらじぬの、コワルスキー家にやってくる集金人の若者役に青木瞭が出演する。

沢尻エリカ、伊藤英明「欲望という名の電車」メインビジュアル(提供写真)
沢尻エリカ、伊藤英明「欲望という名の電車」メインビジュアル(提供写真)
公演は、2024年2月10日~2月18日に新国立劇場 中劇場にて、2月22日~2月25日に森ノ宮ピロティホールにて上演予定。(modelpress編集部)

◆あらすじ

「欲望という名の電車」(提供写真)
「欲望という名の電車」(提供写真)
アメリカ南部、ニューオーリンズ。「欲望」という名の電車に乗って、「墓場」という電車に乗り換えて、「天国」と呼ばれる猥雑な下町に降り立ったブランチ・デュボアは、妹のステラ・コワルスキーを訪ねる。

二人は南部の地主の家に生まれ、裕福な少女時代を過ごした姉妹だった。しかしブランチは、実家のベル・レーヴ(美しい夢)という名の大農園を失ったことをステラに告げ、妹とその夫スタンリー・コワルスキーが暮らす質素な部屋に身を寄せる。

ポーランド系労働者である義弟の野蛮な言動を嫌悪するブランチと、彼女の上流階級然とした振る舞いに我慢がならないスタンリー。二人の軋轢が高まるなか、ブランチはスタンリーの友人ハロルド・ミッチェル(ミッチ)との出会いに最後の幸福をつかもうとする。しかし愛は非情な終わりを迎え、ブランチの精神は壊れてゆく。

◆演出:鄭義信(チョン・ウィシン)コメント

ついに手を出してしまった!大名作である!テネシー・ウィリアムズである!『欲望という名の電車』である!これまで、数々の名演出家が挑んできた。僕のようなものが、しゃしゃり出てくる作品ではないのだ。それでも、冒頭のブランチの「『欲望』という名の電車に乗って、『墓場』という電車に乗り換えて、六つ目の角で降りるように言われたんだけど……そこが、『天国』だよって」という台詞に、心がグラグラしてしまう。磁石のように惹きつけられてしまう。そして、最後の台詞も……。

あらためて読みかえしてみると、テネシー・ウィリアムズが劇中に散りばめた台詞のどれもが、蛇のようにまとわりついてくる。夢の中までも、追いかけてきそうである。この魅惑的で、危険な台詞とどう対峙していくのか、そして、ニューオリンズの蒸し暑く、湿った街の匂いをどう再現すればいいのか……課題は山積みだ。

高慢な中に孤独の影を感じさせる沢尻エリカさんと、柔らかな心を硬い肉体で包み隠そうとしているかのような伊藤英明さんをはじめとする、心強い俳優たちと、深い密林をかき分けるかのように、テネシー・ウィリアムズの台詞と格闘しようと思う。

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