KinKi Kids堂本光一、単独会見でジャニーズ問題に言及 今後の活動・ジャニー氏への思いも語る<主な一問一答>


【モデルプレス=2023/10/08】KinKi Kidsの堂本光一が8日、東京・帝国劇場にて行われた自身が主演を務めるミュージカル「チャーリーとチョコレート工場」公開ゲネプロ前に単独会見を実施し、ジャニーズ事務所の問題に言及。ここでは、主な一問一答をまとめる。

会見に出席した堂本光一(C)モデルプレス
会見に出席した堂本光一(C)モデルプレス

◆堂本光一“単独会見”主な一問一答

堂本光一(C)モデルプレス
堂本光一(C)モデルプレス
― 以前、「ジャニー氏の教えが自身の活動の根底にある」とお話されていた堂本さんですが、今「ジャニーズ」という名前がなくなる、看板がなくなるということについて、どのように感じていますか。

堂本:やっぱりすごく葛藤はありました。自分のWEB(会員制のブログ)でもファンの皆さんにはお伝えしてはいるんですけど、自分の知っている彼(ジャニー喜多川氏)と違ったりする部分も、自分の中ではあったりはするんですよ。ですけど、自分の中でも認めなきゃいけないんだろうなという風に思いますし、何よりも被害に遭われた方が救われなきゃいけないっていう風に思っておりますので。自分もこれまでのことっていうのは、改めなきゃいけない部分は改めて。自分の中にあるエンターテイメントというものを、どう育てていけるかっていうことを、今後行動をもって示していかないといけないと思います。自分も少しずつ前に進まなきゃいけない。その前に何よりも(被害者が)救済されなきゃいけない、という風な思いでいます。

― 「事務所の全てを肯定できるわけではない」という風にお話されていましたが、その点についてはいかがでしょうか。

堂本:色んな報道、テレビとかで知ることも、自分もあったりするんですよね。それを見たときに「なんなんだ、これは」って思うこともたくさんあったり。被害者の方の言葉とかを見たりすると「なんてことが起きてたんだ」と、本当に言葉を失うようなことが起きていますし。ですから、今の事務所のあり方。これから新事務所を立ち上げたりという方向になっていくとは思うんですけど、まだそこの詳しいことも少しずつ雛形を作っていって、形にしていかなければならない。

まず1歩進んだところだと思うんですよ。ですから我々も「じゃあその形ならどうなるんだろう。これはどうするんだろう」っていう疑問がたくさんある状態なので、今後について「こうするよ」っていう明言が今はまだできない状態ではありますね。

しかし、自分らとしては30年以上ファンの皆さんと歩んできたものっていうのがありますので。やっぱり、ファンの皆さんが1番大事だと思っていますし、ファンの皆さんも、色々応援することだけで、今は誹謗中傷を受けたりするパターンもあると思うんですよ。ですから、ファンの皆さんも救われなきゃいけないと思いますし、そのためには自分たちが活動をもって示していかないといけない、という風にも思っていますので。「この先、何ができるか」っていうのは、色んなことを見極めながらっていう形にはなると思うんですけど、(堂本)剛くんと一緒に話し合いもしなきゃいけないですしね。少しずつ、1歩ずつ進んでいかなければならないと。

― 現時点で、光一さん、もしくはKinKi Kidsはどういう契約形態を考えていらっしゃいますか。

堂本:すごく難しい問題だと思うんですよ。KinKi Kidsはやっぱり音楽を中心にやってきたグループだと思うので、それの権利がどういう形になってしまうかとか、そういった説明っていうのをまだ聞いていないんですよね。ですから、そのへんがやっぱりポイントになってくるのかなという風には思っています。

たくさん色んな迷いとかジレンマというか、色んなことがあるんですけど。剛くんと1度話したときは、それこそ「ジャニーズ事務所でグループ名を変えなきゃいけないグループもいるよね」って聞いたときに、そういった意味ではKinKi Kidsの名前を変えてもいいんじゃないかっていうところまで、実は(話が)出ました。

だけど、音楽活動をしているグループとしては我々が1番上になっているので、我々が変えてしまうとその下、そこまで考えなくてもいいのにっていう子たちも、みんなも考えなきゃいけなくなる。そういうことまでも考えないといけなくて。ですから、そのへんは慎重にやっていかないといけないなっていうのは、剛くんとともに話しています。

― 光一さんとしては、やはりKinKi Kidsの活動も、ご自身の舞台も続けたい?

堂本:そうですね。僕にはそれしか表現方法がない。そこで、エンターテイメントの力を信じて今までやってきましたので、それを手放したくなるような瞬間もありましたけど、やっぱり自分はそれしか生きる道がないので。そこでどう示していけるかっていうのを考えていかないといけないという風にね、今は思っています。

本当に色んなことが急激に変わっていったり、色んなことを急に知ったりするので、本当に明日言うことがまた変わったりするかもしれない。なんかそれぐらいの激動の中に今あるんですよね。

だから自分たちが大変だとか、それもやっぱり違うと思うし。何よりも大変な思いをされたのは被害に遭われた方たちなので、そこはまず念頭に置いて、自分たちに何ができるかっていうのを考えないといけないっていう風に思っています。

堂本光一(C)モデルプレス
堂本光一(C)モデルプレス
― 後輩へ伝えたいことはありますか?

堂本:自分も後輩の演出をしたりとかで関わっている後輩も多くいますので。そういう彼らがすごく不安に思っていたりすると思うんですよね。彼らにはメールとかで「大丈夫?」っていう風に声を掛けて、とかはするようにしていますね。

ある意味、僕らよりもデビューをまだしていない若い彼らの方が、心配に思っていることってたくさんあると思うんですよ。まだ若いですし、自分で右左、前に進む、後ろに進むのを決めなきゃいけないっていうのは、それも酷だなっていう。ですから、そのへんはできる限り相談にのれるように。

もちろん東山(紀之)さんがいて、イノッチ(井ノ原快彦)がいて、体制っていうのは大きくタレントにとっては変わった部分ってあると思うんですね。今まで「上に話すことなんかできないよ」っていう人も、話せるような環境っていうのは少しできてきたと思うんですよ。でも、それでもやっぱりまだ「東山さん大先輩だし、イノッチも大先輩だし」っていう子も絶対いると思うんですよね。

ですから、そのへんは自分が中継となって、話を聞くようにしてあげれば。吸い出して上に伝えたりだとか。別にそういう役割を担ったわけではないんですけど、自分にできることはやっていこうかなという風に、やっていっている次第です。

― 新会社に願うことを教えてください。

堂本:願うこと、世界一クリーンな会社、じゃないですか。どの口が言ってるんだっていうことかもしれませんでけど、それを願って、それだけを目指して。本当に安心してエンターテイメントを楽しんでいただける環境を、長くはかかるとは思いますけど、少しずつ整えていかないといけない。その中で自分ができることってなんだろうなっていうのを。さっきも言いましたけど、ファンの皆さんにも安心して応援してもらえるように、そういった環境を作れるように、自分が何ができるのかっていうのを考えなきゃいけないと。

― 雑誌のインタビューで光一さんが「引退を覚悟」という言葉を使っていましたが、この意図は?

堂本:どうしても時間の尺もあるでしょうから、切り取って報道されたりとかってあると思うんですけど、全文を読んでいただいたら、決して後ろ向きなだけの文章ではないはずなんですけども。ことによっては、そういった思いも持ちながら活動しないと、何か自分にできる責任というか、そういったものも果たせないなっていう風に思ったんですよね。

先程も言いましたように、本当に日々色んなことが動いていって、自分の考え方も変わっていくし、気持ちも変わっていくし。そういった意味では、何か取材で喋ったりだとか、自分がWEBとかでアップしたりだとか。色んな時差が起きたりとかして、「こいつ何言ってるんだろうな」みたいな感じになってしまったのは、本当に自分ももうちょっと考えて喋らなきゃいけなかったなっていう風に思っていますので。申し訳なかったなという風には思っていますけど。決して自分としては「もう本当に引退します」っていう意味ではなくて。十字架を背負いながらやっていかないといけないなっていう思いです。

― やはり、(ジャニー氏の)中身も色々継承している自分だから、ということですか。

堂本:そうですね。今後自分としての表現の仕方というか、演出の仕方だとか。今までも随分、あの人(ジャニー氏)とは戦ってやってきた部分っていうのはあるので。今までは「彼に迷惑を掛けてはいけない」「恥ずかしい作品を作ってはいけない」っていう思いでやってきたんです。

そういった思いを心に刻んでやってきたんですが、刻まれたものを、本当に心にバツをつけて、十字架にして。自分としては今後、自分として表現していかないといけないっていう風に強く思っています。

― ファンの皆さんに一言お願いします。

堂本:重ね重ねになります。まずは、被害に遭われた方々、1日も早く救済されることを願っております。ファンの皆さんも、1日も早く安心して応援できる環境っていうのを、我々が整えていきたいという風に思っております。長くはかかるとは思うんですけども、本当に1歩ずつ、1つずつ示していきたいと思っていますので、よろしくお願いします。

(modelpress編集部)

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