乃木坂46から麻雀の世界へ 中田花奈「すごく良い人生だと思います」挫折を乗り越え“好き”を仕事にして掴んだ誇り<モデルプレスインタビュー>


【モデルプレス=2023/09/10】アイドルから麻雀の世界へ――。異例の転身ではあるが“好き”を仕事にしていることは共通している。

乃木坂46を卒業後、プロ雀士になり、オーナー&店長を務める麻雀カフェ「chun.」をオープンした中田花奈(なかだ・かな/29)。「すごく良い人生だと思います」不安や焦りもあった中で“好き”を仕事にしてきた彼女が掴んだ誇りとは。

中田花奈(C)モデルプレス
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◆中田花奈、カフェオープンから2年「すごく人に恵まれた」

中田花奈(C)モデルプレス
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「chun.」をオープンしてから約2年。「常連さんが良いお客様ばかりで、そういう方々がお店の空気を作ってくれています。すごく人に恵まれたなと感じて思います。スタッフもいい子が育ってくれて嬉しいですね」。

開店当初の慌ただしさは落ち着いたが、オーナーとして背負うものは依然として多い。

「『本当は新作メニューを出したいのですがそこに時間を割けない』みたいなことが多いです。やっぱり自分のお店だから自分で見たい、作りたい、考えたい全て把握しようとしてしまって…(笑)」。

「お店を作るときも、こだわりを持って作ったので、気になることも多いというか。細かいことで言うと、雀卓の横にサイドテーブルがあって、自分の左側を使うのが基本的なマナーなのですが、スタッフが飲み物を右側に出しちゃったとか。ミスというほどのミスではないし、お客さんも気に留めてはいなかったけど、そういう細かいことが気になってうるさく言っちゃうこともるんですよね」。

中田花奈(C)モデルプレス
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軌道に乗せるまでは苦労も多かった。プロ雀士として、タレントとして、それぞれの活動と並行した店舗の運営は、アイドル活動をしてきた中田でも堪えたようだ。

「元々体力はある方で自信があるのですが、オープン1年目のときは家に帰っても仕事して寝る時間がなくなってしまい最後は心のほうが壊れてしまって…。それを経験してから睡眠時間は絶対に確保するようにしていて、そこだけを守っていればなんとかなるかなと思っています」。

中田花奈(C)モデルプレス
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◆中田花奈、挫折を乗り越えられたのは“好き”だから

それでも乗り越えられたのは“好き”だから。

アイドルが好きだから乃木坂46に。麻雀が好きだからプロ雀士になり麻雀カフェもオープン。“好き”を仕事にし続ける中田は「好きなことしかしていない人生なので、素直にすごく良い人生だと思います」と胸を張る。

“好き”だからこそ内側と外側にギャップは?

「『好き!』という感じではなく、趣味ではなくなっちゃう。特に麻雀は楽しくてやっていた頃よりも今は強くならなきゃという気持ちが生まれています。好きだったものがリラックスする瞬間に見るものではなくなりました」。

“好き”を仕事にしたことで失われるものもある。でも、続けられたのはやっぱり“好き”だから。

「いつまでも楽しいと思えるものでないと、お仕事の辛いことは乗り切れないと思うんです。以前、私が周りに迷惑をかけてしまい、結構心が折れそうになることがあったのですが、『頑張ろう』と思えたのは、好きだからだなと思います。挫折を乗り越える時の1つ理由が『やっぱり好き』という気持ちかなと思います」。

中田花奈(C)モデルプレス
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一方、“好き”を仕事にしたものの、世間に目を向けると不安と焦りもあった。「周りの同世代に比べて何も出来ないと思っていました。同級生たちと仕事の話をすると、バリバリ働いてどんどん資格を取って成長していて、でも私はExcelすら使えない状態でアイドルになって、何も勉強しないで、何もできないまま年をとっていく感覚でした」。

「でも、アイドルというキャリアはそれ以上のモノがある」。見えたのは、アイドルでしか得られない経験の数々。

「私がアイドルという職業を経験してすごく良かったなと思うことが、行動力が生まれたこと。私はお店を始めたいと思ってからすぐに内見に行ったり、雀荘をやっている人に話を聞きに行ったりという感じで動き出しました。結果、お店を作ることができたのですが、コロナ禍で多くのお店が閉店していく中で麻雀カフェ「chun.」をスタートさせました。すごく無茶苦茶な行動ではあったと思うのですが、今もこうやって続けられるのはやっぱり昔からのファンの方のおかげです」。

中田花奈(C)モデルプレス
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◆ 中田花奈、一時は引退も視野に「まさかMリーガーになるとは」

乃木坂46から麻雀の世界へ。異例の転身を華麗に遂げた中田だが、想像していた生活とは違う。

「もっと静かな生活をしているイメージではありました。最初にイメージしていたのは雀荘のママだったので、注文が入ったら裏のキッチンに行って作って、それ以外は何もしなかったり。そういう生活をイメージしていたので、まさかMリーガーになるとは」。

第2の人生をのんびりと描いていたのには理由がある。「『乃木坂46』という看板がなくなったら私にはもう…と思っていた部分があった」。乃木坂46卒業後はタレント活動を引退しようと考えていたからだ。

「レギュラー番組をさせていただける限りは精一杯応えたい、それが終わったら引退しようかなと」。

中田花奈(C)モデルプレス
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◆中田花奈の夢を叶える秘訣

乃木坂46卒業を控えていた時、中田に「夢を叶える秘訣」を尋ねると「楽しむこと」と答えた。セカンドキャリアをスタートさせて3年が経過した今、再び同じ質問をぶつけた。

「楽しむことや好きであることもそうかなと思います、やはり行動したもの勝ちだなと思うところがあります」。

「リスクを考えて動かないよりは、動いてなんとかなると思うので。本当は考えた方がいいかもしれないけど、やりたいことがあったら動いて、そうしたらなんとかなるということが夢を叶える秘訣かなと思います。自ら何かを行動することが大事だと思います」。

(modelpress編集部)

中田花奈(C)モデルプレス
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■中田花奈(なかだかな)プロフィール

タレント・プロ雀士・麻雀カフェ「chun.」オーナー店長

1994年、埼玉県生まれ。2011年、乃木坂46の1期生オーディションに合格。2020年10月、グループを卒業。翌年3月に、日本プロ麻雀連盟第37期後期プロテストに正規合格。タレント業の傍ら、自身で麻雀カフェ「chun.」のオーナー&店長を務める。またMリーグ2023-24シーズンより、新チーム「BEAST Japanext」の選手として参戦する。

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