西野七瀬が「欲に負けるのは良くない」と思った話 「シャイロックの子供たち」インタビュー


【モデルプレス=2022/10/02】【西野七瀬インタビュー/WOWOW「連続ドラマW シャイロックの子供たち」(10月9日スタート、毎週日曜 後10:00 ※全5話/episode0含む)】

今年、日本アカデミー賞の優秀助演女優賞と新人俳優賞を受賞した西野七瀬さん(28)。映画、ドラマ、舞台…ここ数年の作品数や活躍を見る限り、乃木坂46卒業後、女優としても成功した、と言って異論を唱える人はほとんどいないのではないでしょうか。

今回は、今作をきっかけに改めて「欲に負けるのは良くない」と気づいた、という話を入り口に、過去「欲に負けて」失敗した経験は?「欲に負けそう」なときはどうする?などの質問をぶつけてみました。

西野七瀬が「欲に負けるのは良くない」と思った話/WOWOW「連続ドラマW シャイロックの子供たち」インタビュー(C)モデルプレス
西野七瀬が「欲に負けるのは良くない」と思った話/WOWOW「連続ドラマW シャイロックの子供たち」インタビュー(C)モデルプレス
◆今回演じるのは真面目な銀行員・北川愛理

北川愛理を演じた西野七瀬(C)WOWOW
北川愛理を演じた西野七瀬(C)WOWOW
人気作家・池井戸潤氏の同名小説が原作。タイトルにある「シャイロック」とは、シェイクスピアの戯曲「ヴェニスの商人」に登場する、強欲な金貸しのこと。銀行で起きた現金紛失事件、その事件を追っていた主人公・西木雅博(井ノ原快彦)が突然の失踪…この2つの謎を交錯させながら、普通に働き、普通に暮らすことの幸福と困難さを鮮烈に描く。西野は西木の部下で、現金紛失事件で濡れ衣を着せられてしまう真面目な銀行員・北川愛理役。

◆西野七瀬「欲に負けるのは良くない」

西野七瀬(C)モデルプレス
西野七瀬(C)モデルプレス
― 今作の撮影を終えて、自分の中で気づきや発見はありましたか?

西野:そうですね、う~ん、「欲に負けるのは良くない」んだなって…(笑)。

― 教訓になったんですね(笑)。

西野:なりました(笑)。もともと私は責任を取れないことがわかっているのに、欲に負けてやる、というタイプではないと思ってるんですけど改めて(笑)。

― それでも立場や状況で、正論だけではいかないこともある。

西野:そうなんです、真っ当に生きることってすごく難しい…。それぞれに守るべきものがあって、でもやっぱり超えてはいけない一線があって。自分も気をつけたいなと思いました。

◆「欲に負けて」失敗した経験はある?

西野七瀬(C)モデルプレス
西野七瀬(C)モデルプレス
― 西野さんは過去「欲に負けて」失敗したことはありますか?

西野:え~(笑)欲に負けた…う~ん…。

― もしあれば。本当はセリフを覚えなきゃいけないのに欲に負けてサボってしまった、とか(笑)。

西野:それは思い当たるけど…(苦笑い)。現場で慌てふためくみたいなことはあります…やらなきゃって思うと、余計に進まないことってけっこうあって…。

― わかります。学生時代の夏休みの宿題とか、まさにそういうことの連続でした…。

西野:私もギリギリタイプで、なんなら間に合っていないみたいな…(苦笑い)。

― でも西野さんの場合は、火事場の馬鹿力じゃないですけど、きっとなんとかやりきれる力を秘めているから、今の活躍があるんでしょうね。

西野:いやいや(笑)。でも本当にギリギリにしちゃいます。それで毎回、困るのは自分なんですけど(苦笑い)。

◆西野七瀬「今しんどい方があとで自分のためになる」

西野七瀬(C)モデルプレス
西野七瀬(C)モデルプレス
― ちなみに「欲に負けそう」なとき、どのようにとどまらせますか?

西野今しんどい方があとで自分のためになるぞ、って言い聞かせたりしています。

― その考え方、見習いたいです。

西野:何日かあとの自分のために、ですよね。そういう考え方に変換してなんとか、です。

― こうなりたいから毎日こうする、みたいなことはありますか?

西野:なんだろう、あまり具体的に考えたことはないかもしれないです。

― 目の前にあるお仕事に集中するということですかね。

西野:そうですね。ありがたいことに、先々で決まっているお仕事もあるので、それを頭に入れて、この次はこの役があるな、どうしておくといいかな、とかを考えながら過ごしています。

― なるほど、でもその準備期間がとても大切な役割を担っていそうです。

西野:特別なにかをするわけではないですよ(苦笑い)。でも意識を少し向ける、心の準備をしておくだけでも大きく変わってくる気はします。

◆「本当に泣いてしまった」井ノ原快彦との注目シーン

西野七瀬(C)モデルプレス
西野七瀬(C)モデルプレス
― 今作の撮影現場はいかがでしたか?

西野:井ノ原さんが本当に優しくて、井ノ原さんがいると、現場の雰囲気がかなり柔らかくなるんです。キャストやスタッフさん、皆さんとお話をされる方で、私も現場に行くのが楽しみでした。

― 井ノ原さん(西木雅博役)とのシーンが多かったですね。台本を読んで特に印象的だったのが、愛理に疑いがかかって、西木さんが「おまえがやったんだったら、やったとはっきりここで言え」と怒るシーン。それに対する西野さんのリアクションに注目だなと。

西野:私もとても印象が強いシーンです。なんていうんだろう、泣こうとかではなくて、結果的に本当に泣いてしまった感じです。たぶん泣き顔が全然綺麗じゃないと思います(笑)。

― 映像で早く観たいです(※一部予告編にあり)。

西野:私自身、相手の方の芝居によってかなり変わるタイプで、それを改めて実感したシーンでした。同じシーンでたくさんカメラ位置を変えてやったんですけど、怒られるたびに、なんでこんなこと言われないといけないの、という気持ちになっていました。私も仕上がりを観るのがとても楽しみです。
北川愛理を演じた西野七瀬(C)WOWOW
北川愛理を演じた西野七瀬(C)WOWOW
― そのシーンは井ノ原さんも怒りのスイッチを入れていたんでしょうね。

西野:私がパッと涙を出せる方ではないので、段取りやテストはあまり本気で受けないように意識して、本番イチかバチかで臨みました。

― イチかバチか、すごい(笑)。

西野:萩原聖人さんが同じシーンにいらっしゃったんですけど、「泣かなきゃダメだよ」ってお茶目にプレッシャーをかけられたりもしました(笑)。

― 本当に素敵な現場だったんですね。井ノ原さんはカットがかかると普段の井ノ原さんに戻られる?

西野:そうですね。「疲れちゃった~」って椅子に座って、「このまま怒りながら座っていようかな」とか冗談を言ったりして(笑)。現場は本当に楽しかったです。

◆俳優の醍醐味「新しいことを学べて知ることができる」

西野七瀬(C)モデルプレス
西野七瀬(C)モデルプレス
― 演じた北川愛理さんについて。西野さんと似ていましたか?

西野:似てはないかな、というより自分ではわからないです。でも家計を支えていたり、毎日自分でお弁当を作ったり、もっと高みを目指して勉強していたり、そういうところがすごく偉い子だなって思いました。

― 真面目でまっすぐなキャラクターでしたね。

西野:はい、台本を読んでいるだけでも、言動などでそれが伝わってきました。

― 銀行員を演じるにあたり、どんなことをしましたか?

西野:札勘、お札を数える練習は家でやりました。やってみると難しくて…。

― とはいえ、それを知るのも、いろんな職業を体験できるのも、俳優の醍醐味なのかなと。

西野:そうかもしれないです。新しいことを学べて知ることができるので、本当に楽しいです。でもその代わりに、セリフや専門用語が多くなるので、そこはまた苦労するところで…(苦笑い)。

(modelpress編集部)

ヘアメイク:George
スタイリスト:山本隆司(style3)

◆「連続ドラマW シャイロックの子供たち」番組情報

10月9日(日)午後10時 放送・配信スタート<全5話/episode0含む>
放送:毎週日曜 午後10時[episode0無料放送]【WOWOW プライム】【WOWOW 4K】
配信:各月の初回放送終了後、同月放送分を一挙配信 [無料トライアル実施中]【WOWOW オンデマンド】
原作:「シャイロックの子供たち」池井戸潤(文春文庫刊)
脚本:前川洋一/監督:鈴木浩介/音楽:木村秀彬
出演:井ノ原快彦、西野七瀬、加藤シゲアキ、三浦貴大、前川泰之、萩原聖人、玉山鉄二

<ストーリー>
東京第一銀行・長原支店は、中小零細企業が主な取引先の小さな店舗。出世街道を外れた課長代理・西木雅博をはじめ、家族を支える真面目な女性行員、エリートで策略家の支店長、業績のためにはパワハラも辞さない副支店長、常に成績トップの業務課のエースなど、個性豊かで一癖ある行員たちが皆それぞれの事情や葛藤を抱えながら働いていた。ある日、長原支店で100万円の現金紛失事件が発生する。女性行員が犯人として疑われるが、紛失事件を追っていたはずの西木が突然、失踪してしまう。現金紛失事件と西木の失踪。2つの謎と長原支店の行員たちの物語が交錯していく。やがて現金紛失事件の裏に隠された「不正」が明らかに。西木が姿を消した驚きの真相とは。

◆西野七瀬(にしの・ななせ)プロフィール

西野七瀬(C)モデルプレス
西野七瀬(C)モデルプレス
1994年5月25日生まれ、大阪府出身。O型。2011年に乃木坂46の第1期オーディションに合格し、デビュー。2017年に映画「あさひなぐ」で主人公を演じ、2018年末にグループを卒業。以降、数々の作品に出演。主なテレビドラマ出演作に「あなたの番です」(2019)、「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」(2020)、「ホットママ」(2021)、「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」(2021)、「言霊荘」(2021)、「恋なんて、本気でやってどうするの?」(2022)、映画出演作に「鳩の撃退法」(2021)、「あなたの番です 劇場版」(2021)、「恋は光」(2022)などがある。「孤狼の血 LEVEL2」(2021)では、日本アカデミー賞の優秀助演女優賞と新人俳優賞を受賞した。



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