石原さとみ「アンナチュラル」がトレンド入り 放送から3年も愛され続ける“3つの理由”


【モデルプレス=2022/07/20】19日頃からTwitter上では「#わたしを作ったテレビドラマ5本」がトレンドに浮上し、ドラマファンが次々と推しのドラマを挙げている。中でも同時にトレンド入りを果たし根強い人気を見せる、女優の石原さとみが主演を務めたTBS系ドラマ「アンナチュラル」(2018年)を本記事では紹介。放送から3年以上経った今でも話題にのぼり、多くの人から愛され続ける3つの理由をピックアップする。

石原さとみ (C)モデルプレス
石原さとみ (C)モデルプレス
◆石原さとみ主演「アンナチュラル」

(左から)松重豊、井浦新、石原さとみ、窪田正孝、市川実日子(C)モデルプレス
(左から)松重豊、井浦新、石原さとみ、窪田正孝、市川実日子(C)モデルプレス
ドラマの舞台となるのは、日本に新設された死因究明専門のスペシャリストが集まる「不自然死究明研究所(UDIラボ)」。運び込まれる“不自然な死”(アンナチュラル・デス)の怪しい死体と向き合い、死因を究明していく。主人公で法医解剖医・三澄ミコト役の石原をはじめ、俳優の窪田正孝、井浦新ら豪華キャスト陣が集結。

最終話では、これまでに散りばめられた様々な伏線を見事に回収し、平均視聴率13.3%を記録。自己最高視聴率で有終の美を飾った。

◆野木亜紀子氏ら最強女性スタッフが集結

石原さとみ/「アンナチュラル」第1話より(C)TBS
石原さとみ/「アンナチュラル」第1話より(C)TBS
シリアスな題材を扱っていることからサスペンス要素や専門用語が多く飛び交う同作。その中で織り交ぜられた、ささやかな笑いが起きる会話劇が特徴であり、こうした相反する要素を詰め込み、緩急のあるストーリーを生み出したのはドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」「重版出来!」(いずれもTBS系)などを手がけてきた野木亜紀子氏だ。

石原さとみ、窪田正孝、飯尾和樹/「アンナチュラル」第6話より(C)TBS
石原さとみ、窪田正孝、飯尾和樹/「アンナチュラル」第6話より(C)TBS
そして制作には、湊かなえ作品「リバース」「Nのために」「夜行観覧車」(いずれもTBS)のドラマ化を手がけた新井順子プロデューサー、同じく湊作品のドラマで演出を担当した塚原あゆ子氏など、ヒット作を連発する女性スタッフたちが集結。このように野木氏をはじめ、多くのスタッフが物語の基盤を支えてきたからこそあらゆる世代から“名作”と謳われる作品が生まれたのだろう。

◆ミコト(石原さとみ)・中堂(井浦新)ら魅力的なキャラクター

石原さとみ/「アンナチュラル」第1話より(C)TBS
石原さとみ/「アンナチュラル」第1話より(C)TBS
人気の理由の1つとして何よりも欠かせないのは、同作に登場する数々の魅力的なキャラクターたち。2018年に行われた同作の取材会に出席した新井プロデューサーは石原について「ほとんどすっぴんで、色気が出ないようにしたいと言ってたけどどこか色気がある」「私の中では石原さとみという存在のイメージが変わったんじゃないかなと思います」と絶賛の声を上げた。

石原さとみ/「アンナチュラル」最終話より(C)TBS
石原さとみ/「アンナチュラル」最終話より(C)TBS
新井プロデューサーをはじめ、過去の出演作品や普段の印象から女性らしいイメージを抱かれることが多い石原だが、同作ではナチュラルでサバサバとしたキャラクターを演じ、新境地を開拓した。

窪田正孝/「アンナチュラル」第2話より(C)TBS
窪田正孝/「アンナチュラル」第2話より(C)TBS
窪田演じる久部六郎は、1話からミコトの過去をこそこそ調べたり「週刊ジャーナル」編集者の末次康介(池田鉄洋)と連絡を取り合ったりと、怪しい動きをしていたが、回が進むに連れ、ネタを探るため末次によってUDIラボに送り込まれていたことが明らかに。ミコトらを裏切る形となった最終話では、視聴者に強い衝撃を与えた。

窪田正孝/「アンナチュラル」第6話より(C)TBS
窪田正孝/「アンナチュラル」第6話より(C)TBS
一方で4話で登場したミコトが六郎の頭を撫でるシーンなどミコトとの胸キュンシーンもあり、その後の展開に期待を膨らませていた。

井浦新/「アンナチュラル」第5話より(C)TBS
井浦新/「アンナチュラル」第5話より(C)TBS
そして同作で特に人気を集めたのは、井浦演じる中堂系だ。中堂は法医学者で解剖実績3000件超、腕は確かだが、態度が悪く「クソが」と暴言を連発するモラハラ気質。その上、倫理観がぶっ壊れており目的のためには手段を選ばないという性格から、ミコトとしばし衝突するという役どころ。

井浦新/「アンナチュラル」第5話より(C)TBS
井浦新/「アンナチュラル」第5話より(C)TBS
しかし話が進むにつれ、中堂の過去が明らかとなり、暗い過去を背負っているからこそ滲み出る色気とギャップがこぼれる愛すべきキャラクターが井浦のハマり役に。回を増すごとに魅了される視聴者が急増した。中堂人気については、新井プロデューサーも「(ドラマ公式Twitterで)中堂さんのスーツ姿をアップしたらすごい反響だった」と驚きを示し「Instagramのフォロワー数が1ヵ月で2万人も増え、女子中高生にも声をかけられるようになった、と言っていました」と井浦自身も反響を感じていた様子を明かした。

◆社会現象を巻き起こした米津玄師「Lemon」

窪田正孝、石原さとみ/「アンナチュラル」第7話より(C)TBS
窪田正孝、石原さとみ/「アンナチュラル」第7話より(C)TBS
また同作を彩った米津玄師の楽曲「Lemon」。この楽曲はドラマのために書き下ろされた曲で「東京ドラマアウォード2018」では主題歌賞を受賞するなど社会現象になるほどの人気を博した。美しいメロディーや特徴的な“ウェ”といったサウンドで中毒になる人が続出。「死」をテーマとした同作の内容とリンクするような歌詞と儚い歌声で視聴者の心を鷲掴みにした。

◆愛され続ける「アンナチュラル」

石原さとみ (C)モデルプレス
石原さとみ (C)モデルプレス
今回のハッシュタグを巡り、Twitter上では「衝撃作。驚きと号泣の連続」「作品としてのクオリティ高すぎた」「“生きる力”をくれた作品」「何度観ても泣けるし面白い。言わずもがなの名作」など作品に対する絶賛の声が多数。数々の日本ドラマがある中でも同作を挙げるファンがとりわけ多く、今回のトレンド入りという現象を巻き起こし、色褪せない人気を見せた。

多彩なキャラクターたちにより濃密なストーリーが紡がれた「アンナチュラル」。あらゆる要素が欠けることなく高いクオリティーを保ち続けていたことが、世代を問わず多くの人から愛され続けている理由だろう。

なお、「アンナチュラル」は現在「Paravi」「Amazonプライム・ビデオ」などの動画配信サービスで視聴できる。(modelpress編集部)


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