「鬼滅の刃」能 狂言化決定 野村萬斎の演出・出演


【モデルプレス=2021/12/19】「能 狂言 『鬼滅の刃』」 を、2022年夏・冬に、東京、大阪で上演。演出、出演を務める能楽師狂言方和泉流野村萬斎が、12月19日幕張メッセで開催された「ジャンプフェスタ2022」の「鬼滅の刃」の「ジャンプスーパーステージ」に、動画コメントにて出演し、同作品の能 狂言化を発表した。

野村萬斎(C)モデルプレス
野村萬斎(C)モデルプレス
◆「鬼滅の刃」能 狂言化決定

野村は「能と狂言、皆様にはあまりおなじみではないかもしれませんけれども、650年くらいの歴史があります。特に能は『なぜ人間が鬼になったか』そしてその鬼の魂を鎮めるということに特化した芸能です。そういう意味では、『鬼滅の刃』を描くには最適の芸能であるとも思います。そして狂言は笑いの芸能でもあるわけですけれども、炭治郎をはじめとする皆の仲間のシーンなどは、笑いに満ちてお送りすることができるのではないかと思っております。とにもかくにも『鬼滅の刃』の人間の闇と希望の部分というものは、この能・狂言によって非常にスタイリッシュに、かつ皆さんのイマジネーションに訴える形で、とはいえ、今までの能・狂言とは違ったテイストでお送りできるかと思います」とコメントを寄せている。

◆能 狂言について

「鬼滅の刃」は「週刊少年ジャンプ」にて2016年11月号より連載が開始された吾峠呼世晴氏による漫画作品。コミックス全23巻の累計発行部数が1億5,000万部(電子版含む)を突破した。家族を鬼に殺された少年・伽門炭治郎が、鬼になった妹の禰豆子を人間に戻すため、鬼殺隊へ入隊することから始まる本作は、人と鬼の切ない物語、鬼気迫る剣戟、そして時折描かれるコミカルなシーンも人気を博し、国内のみならず、全世界で大きな話題となった。

能は室町時代に成立し、600年を越える歴史を持つ日本の代表的な古典芸能で、芝居、舞、歌の要素を持つ歌舞劇。狂言も同じく600年以上の歴史を持ち、主に対話を中心とした台詞劇で「笑い」の芸能でもあることが大きな特徴。能と狂言合わせて「能楽」と呼ばれ、1957年に国の重要無形文化財(芸能)に指定、2008年にユネスコ無形文化遺産に登録され、現存する最古の舞台芸術といわれている。(modelpress編集部)

◆コメント全文

ジャンプフェスタにご来場の皆様、それから配信をご覧の皆様、こんにちは野村萬斎です。このたび、吾峠先生の「鬼滅の刃」を 能狂言バージョンとして制作しお送りすることとなりました。能と狂言、皆様にはあまりおなじみではないかもしれませんけれども、650年くらいの歴史があります。特に能は「なぜ人間が鬼になったか」そしてその鬼の魂を鎮めるということに特化した芸能です。そういう意味では、「鬼滅の刃」を描くには最適の芸能であるとも思います。そして狂言は笑いの芸能でもあるわけですけれども、炭治郎をはじめとする皆の仲間のシーンなどは、笑いに満ちてお送りすることができるのではないかと思っております。とにもかくにも「鬼滅の刃」の人間の闇と希望の部分というものは、この能・狂言によって非常にスタイリッシュに、かつ皆さんのイマジネーションに訴える形で、とはいえ、今までの能・狂言とは違ったテイストでお送りできるかと思います。2022年夏・冬、東京・大阪で公演があります。是非、皆様のご来場をお待ち申し上げております。野村萬斎でした。

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