青山テルマ、自身が受けた人種差別告白し訴え「みんな黒人カルチャーに影響を受けてる」「ひとり1人関係ある」


【モデルプレス=2020/06/03】歌手の青山テルマが2日、自身のInstagramストーリーを更新。現在アメリカを中心に広がっている人種差別抗議運動に関し、自身が受けた差別も明かしながら「ひとり1人、関係ある」と訴えた。

青山テルマ(C)モデルプレス
青山テルマ(C)モデルプレス
現地時間25日に米ミネソタ州ミネアポリスにて、黒人男性ジョージ・フロイドさん(享年46)が白人警官に首を押さえつけられ死亡した事件をきっかけに、アメリカ全域に拡大した今回の人種差別抗議運動。

アメリカをはじめ各地でデモが拡大しているだけでなく、SNS等を通し多くの著名人や企業が声を上げ、差別撤廃を訴える動きは全世界的となっている。

◆青山テルマ「ひとり1人、関係ある」と訴え

青山テルマ(C)モデルプレス
青山テルマ(C)モデルプレス
青山はストーリーで「私は1/4黒人、3/4日本人の血が入っています。日本でも、アメリカでも差別を受けて来ました」と告白。「だから自分の居場所は『音楽』です。そして支えてくれる家族や周りが私の『ホーム』です」と、辛い状況でも音楽や周囲の支えが自分の居場所になったことを明かした。

そして、自身が音楽を始めたきっかけは「ゴスペルミュージック」だと伝え、「今皆さんが聴いている音楽のルーツとも言える音楽です」と説明。

「だから少なからずみんな、黒人のカルチャーに影響を受けてます。音楽、ファッション、アート、ヘアメイク、知らず知らずではあるかもしれないけど、確実に影響は受けてます」と誰しもがブラックカルチャーの影響を受けていることを伝えながら「なので『関係ない』ではないんです。ひとり1人、関係あるんです」と訴えた。

最後には「だからEducate yourself Educate each other(自分自身で学び、お互いに学ぼう)。ひとり1人の声に意味があるんです」と、見て見ぬ振りをせず、学び、声を上げることが大切だと思いをつづった。

◆青山テルマ、過去の差別経験もとに訴え

青山は先日もストーリーにて「ここ数日日本では『誹謗中傷』のニュース。アメリカ、世界では『人種差別』のニュース。正直ここ最近心が重い」と吐露。

幼少期には「テルマは黒人だしブスだし将来どうすんねん」と親戚から言われたことや、電車の中で「外人アメリカ帰れ!」と叫ばれるのが日常茶飯事だったと告白した。

さらに「少なからず人種差別はどんな国でも存在する」とし、「『自身の身には起きないから関係ない』じゃなくて、自分を教育する事も大事」と言葉に。「現実から目を背けてはいけない」「検索して、ちゃんと向き合って周りの家族や友達と話し合ってほしい」と思いをあらわにしていた。

◆ジョージ・フロイド死亡事件 アメリカ全土で問題が激化

ミネアポリスの警官デレク・ショーヴァン容疑者が、「I can't breathe(息ができない)」と繰り返し訴えるフロイドさんの首を押さえ死亡させた動画がSNSで拡散され、大きな問題となった同事件。

白人警官による黒人への過度な暴力行為が後を絶たないアメリカでは、今回の事件を受け、これまでの怒りも重なった市民によりデモが激化している。

また一部の市民による暴動が激化したり、警察との激しい衝突が起きたりしているものの、ピースフルなデモ活動も多く行われており、アメリカではアリアナ・グランデら多くのスターがデモに参加している。

なお2日には、米トランプ大統領が記者会見にて、抗議デモの一部が暴徒化している事に関し「国内でのテロ行為」と強く非難したと報道。また、トランプ大統領は暴動抑圧のため、軍を派遣も辞さない方針を明かしている。

これに関して、大統領の強硬姿勢が対立を煽っているという批判も大きい。トランプ大統領が29日「略奪が始まれば、銃撃も始まる」と、暴徒化する市民に対して銃撃も辞さない旨のツイートをした際には、歌手のテイラー・スウィフトが「11月の選挙ではあなたを落選させる」と痛烈批判。同じく歌手のビリー・アイリッシュもFワードを連発して怒りをあらわにしていた。(modelpress編集部)

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