中山優馬、上白石萌歌の相手役に 舞台「ゲルニカ」全キャスト解禁


【モデルプレス=2020/02/26】俳優の中山優馬が、女優の上白石萌歌がヒロインを務めるPARCO劇場オープニング・シリーズ パルコ・プロデュース2020「ゲルニカ」に出演することがわかった。

(左上から時計回りに)上白石萌歌、中山優馬、早霧せいな、キムラ緑子、勝地涼(提供写真)
(左上から時計回りに)上白石萌歌、中山優馬、早霧せいな、キムラ緑子、勝地涼(提供写真)
PARCO劇場オープニング・シリーズ秋の陣第1弾を飾る本作は、日本のみならず韓国など国外にも活動の幅を広げ、2018年読売演劇大賞及び最優秀演出家賞に輝く演出家・栗山民也と、2018年紀伊國屋演劇賞個人賞受賞、鶴屋南北戯曲賞など数々の賞を受賞し、筆力に定評のある劇作家・長田育恵の待望の初顔合わせによる新作。

栗山氏が、スペイン内戦時のゲルニカ無差別爆撃を描いた画家パブロ・ピカソの「ゲルニカ」と出会って以来20年以上、あたためてきた構想をもとに、長田氏がゲルニカに生きる人々の人間ドラマにフォーカスして物語をつむぐ。本作品で描かれるのは、歴史劇や歴史の悲惨さを問うものではなく、私たちと変わらない普通の人々の生活が突然脅かされ消えてしまった悲劇、そしてそれを乗り超えるべく生きていく人々を描いた希望の話でもある。

ヒロインである貴族の家に生まれ甘やかな世界を信じていた少女・サラを務めるのは、近年TBSドラマ「義母と娘のブルース」(2018)やNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」(2019)など話題作への出演に加え、本年は主演映画『子供はわかってあげない』の公開が控える上白石萌歌。今作で栗山演出作品に初参加となる。

◆上白石萌歌の相手役に中山優馬が決定

そして今回、全キャストが解禁に。既に発表されている上白石が演じるヒロイン・サラが想いを寄せる相手であり、ドイツ軍のスパイとして暗躍する人民戦線軍の兵士には、2018年に主演ドラマ「北斗 ‐ある殺人者の回心- 」が、バンフ・ワールド・メディアフェスティバルのロッキー賞を受賞するなど映像での活躍に加え、舞台 「The Silver Tassie銀杯」(2018)、KOKAMI@network「地球防衛軍 苦情処理係」(2019)、劇団☆新感線「偽義経冥界歌」(2019)など、幅広い作品で存在感を発揮している中山優馬が決定。

その他、ゲルニカで生きる人々を取材するカメラマン役に、大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」など、ひと癖ある役から振り切った役まで幅広い役どころを自在に魅せる勝地涼と、彼と同行する女性特派員記者役の元宝塚歌劇団男役トップスターの早霧せいなが共に栗山作品に初登場。

さらに人民戦線軍には、舞台のみならず映像でもその印象を強く与える玉置玲央、文学座以外にも活躍の場を広げている林田一高、Netflix「全裸監督」で注目を集めた後藤剛範が、ヒロインの婚約者役には舞台や映像など活躍の幅を広げている松島庄汰、ゲルニカの人々が集う食堂の主人には独特のキャラクターで舞台を中心に活躍している谷川昭一朗、ヒロインの母とともに国家を守ろうとするファシズムの役人には栗山作品には欠かせない谷田歩、その他死者の語り部として、てがみ座の石村みかが、またヒロイン・サラの母には「母と惑星について、および自転する女たちの記録」(2019)での母親像も記憶に新しい実力派女優キムラ緑子が決定。総勢12名の若手から実力派まで魅力的なキャストが揃った。

舞台「ゲルニカ」は、2020年9月にPARCO劇場、10月以降に京都・新潟・豊橋・北九州ほかで上演。(modelpress編集部)

■中山優馬コメント

栗山さんの作品にお声がけ頂けた事大変嬉しく思います。舞台は一期一会なので栗山さんのディレクションの下、たくさん稽古をし、精一杯努めたいと思います。PARCO劇場のオープニングシリーズ公演という事もあり、さらにグッと気が引き締まる思いです。どんな作品になるのか、どんなイグナシオになるのか、非常に楽しみです。たくさんの方にゲルニカの世界を見ていただけたら光栄です。劇場でお待ちしております。

■勝地涼コメント

僕にとって、パルコ劇場は観客としても大好きな劇場でした。その新しくなったパルコ劇場に立てることに、今からワクワクしています。そして、栗山さんとご一緒できる事、長田さんが書き下ろす戯曲に挑戦できる事、役者として、とても嬉しく思います。ピカソの「ゲルニカ」を題材した作品になりますが、絵に込められたメッセージは、今の日本に伝えるべき大切なことなので、真摯に向き合っていきたいです。宜しくお願いします。

■早霧せいなコメント

栗山さんとご一緒することを願っていた私にとって、とてもメッセージ性の強い作品に立ち向かうことができる喜びと共に、身の引き締まる思いでいっぱいです。誰もが一度見ると忘れられない衝撃の絵画「ゲルニカ」。内戦の実情を伝える記者の役として、今の時代に生きる皆さんにも、あの時の惨劇とそこに生きた人々の想いを誠実にまっすぐに伝えられたらと思います。

■キムラ緑子コメント

「ある日を境に運命が変わるということ」 たとえば故郷の淡路島に基地ができることを想像する。私たちの海に辺野古のように土砂が注ぎ込まれ、年老いた父母が力の限りデモに参加する。とたんに胸が苦しくなる。他人事ではなくなる。世界のあちこちに広がり続ける苦しみの波を、もう直ぐ自分たちも浴びることになるんだと思わずにして、どうして生きていけるだろう。本当は他人事ではないのだ。いつだって。どこでだって。…と、いうようなことを心にうかべながら、挑みます。

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