「紅白」でジェンダーレス・LGBTQへのアピール際立つ 氷川きよし、MISIA…綾瀬はるからもレインボーフラッグで応援


【モデルプレス=2020/01/01】2019年12月31日、「第70回 NHK紅白歌合戦」が東京・渋谷のNHKホールから生放送された。今年はジェンダーレス、LGBTQへのアプローチが目立ったことも話題となっている。

氷川きよし/28日のリハーサル時に撮影 (C)モデルプレス
氷川きよし/28日のリハーサル時に撮影 (C)モデルプレス
◆「第70回 NHK紅白歌合戦」ジェンダーレス的演出も目立つ

2016年からオリンピックイヤーを目前にした4年の間、「夢を歌おう」をテーマに掲げてきた「NHK紅白歌合戦」。オリンピックイヤーを目前にした今回はそのしめくくりの年となった。

綾瀬はるか、内村光良/リハーサルの囲み取材にて撮影(C)モデルプレス
綾瀬はるか、内村光良/リハーサルの囲み取材にて撮影(C)モデルプレス
総合司会は3年連続となるウッチャンナンチャンの内村光良。紅組司会は4年ぶりとなる綾瀬はるか、白組司会は2年連続単独司会となる嵐・櫻井翔。大トリは昨年に引き続き嵐が務め、白組の勝利となった。

オリンピックイヤー突入の節目ということもあり、オープニングも新国立競技場から司会者陣が走り出すシーンから始まったり、ラグビー日本代表がゲストとして番組を盛り上げたりと全体を通してスポーツを強調した演出が目立った今年の紅白歌合戦。

その一方でもう1つ、男女が白組と紅組に分かれ歌うという伝統的な番組概念を覆すような、“ジェンダーレス”への寛容やアプローチも際立っていた。

◆氷川きよし、“自分らしく”限界突破

氷川きよし/28日のリハーサル時に撮影 (C)モデルプレス
氷川きよし/28日のリハーサル時に撮影 (C)モデルプレス
特に、出演者の中でも放送前から注目を集めていた氷川きよしは、28日のリハーサル時の取材では「20周年の年にもっと自分らしくイメージをぶち壊したい」と、ありのままの姿で紅白に臨むことを宣言。

本番は肩につくくらいまで伸びた巻き髪に、黒いうろこのようなきらびやかな衣装で登場。ばっちりメイクの中性的なビジュアルでアニメ「ドラゴンボール超」オープニングテーマの「限界突破×サバイバー」をドラゴンのオブジェに乗りながら熱唱した。

氷川きよし/28日のリハーサル時に撮影 (C)モデルプレス
氷川きよし/28日のリハーサル時に撮影 (C)モデルプレス
28日には「どうしても人間ってカテゴライズしてジャンルに当てはめようとしたり人と比べたりする傾向があると思うんですけど、それは苦しい」とも語っていた氷川。衣装については「紅組のような白組のような」とも説明していたが、まさに紅と白の限界を突破するようなステージとなった。

◆MISIA、年齢も性別も音楽で超えていきたい 出演者もレインボーフラッグで応援

そして紅組トリを飾ったMISIAは、「2020年に向けて、年齢も性別も、国境さえも音楽で超えていきたい」という思いが込められた「アイノカタチメドレー」を披露。中盤には豪華絢爛な衣装のドラァグクイーンダンサーたちが登場し、最後の「Everything」ではLGBTQを象徴する6色のレインボーフラッグがステージ中央のモニターに。ステージ横では綾瀬らたくさんの出演者たちがレインボーフラッグを振って声援を送った。

綾瀬はるか/30日のリハーサル時に撮影 (C)モデルプレス
綾瀬はるか/30日のリハーサル時に撮影 (C)モデルプレス
同ステージには放送後「LGBTQアピールを超ド派手に紅白でするMISIA、超絶かっこいい!」「出演者たちもレインボーフラッグ振っていて感動」「紅白でこんなに大々的にアピールするなんて驚き。他の国の番組かと思ったくらい素敵だった」など、多くの反響が寄せられていた。

◆Matt、総レース衣装&きらびやかネイル 新時代の美男子体現

天童よしみとMatt/31日のリハーサル時に撮影 (C)モデルプレス
天童よしみとMatt/31日のリハーサル時に撮影 (C)モデルプレス
さらに、中性的な衣装と言えば、天童よしみのステージのピアノ伴奏を務めた、モデルで音楽家のMattも話題に。“美しすぎる男子”と紹介されたMattは首元までレースがあしらわれたブラックの衣装に厚底のヒールブーツ姿で登場。きらびやかなネイルアートも際立ち、天童も絶賛する腕前のピアノ演奏を披露した。

天童よしみとMatt/29日のリハーサル時に撮影 (C)モデルプレス
天童よしみとMatt/29日のリハーサル時に撮影 (C)モデルプレス
◆これまでのボーダーを限界突破へ 新時代飾る令和初の紅白

紅白歌合戦と言えば、男女対抗という図式が基本となってきたこれまで。そんな番組であえてジェンダーの多様性を打ち出すことで、保守的と言われる日本でもようやくLGBTQをはじめとしたダイバーシティーへの理解が深まっていく時代の幕開けを感じさせた。またジェンダーに限らず、トップバッターのFoorinは、今年社会現象となった楽曲「パプリカ」を英語バーションでも披露したり、AKB48のパフォーマンスでは世界8都市からメンバーが集結し、各国語で「恋するフォーチュンクッキー」を披露したりと、国境を越えた演出も目立った。また世代を超えた大御所と若手アーテイストのコラボも多く、まさに音楽で様々なボーダーを超えていく、“令和初”の節目を感じさせる紅白となった。(modelpress編集部)

AKB48 /31日のリハーサル時に撮影 (C)モデルプレス
AKB48 /31日のリハーサル時に撮影 (C)モデルプレス
AKB48 /31日のリハーサル時に撮影 (C)モデルプレス
AKB48 /31日のリハーサル時に撮影 (C)モデルプレス


情報:NHK


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