【モデルプレス＝2019/12/30】2019年も考察ブームなど様々な流行を生み出し、私たちの日常に彩りを与えた各局のドラマ。恋愛ストーリーに限らず、恋の行方に視聴者が一喜一憂させられることも多かった。ここでは、話題を呼んだドラマ内カップルをピックアップして振り返る。


◆「初めて恋をした日に読む話」深田恭子＆横浜流星

隔月刊「クッキー」（集英社）で連載中の持田あき氏による同名漫画を実写化した1月期ドラマ「初めて恋をした日に読む話」（TBS系）では、深田恭子と横浜流星が演じた“順子＆ユリユリ”の年の差カップルが大きな話題に。

同作は、恋も仕事もしくじっている超鈍感アラサー女子・春見順子（深田）が、タイプの違う3人の男性からアプローチされるラブストーリー。順子のいとこで東大卒のエリート商社マン・八雲雅志役を永山絢斗、順子の指導で東大合格を目指す髪をピンクに染めた不良な高校生・由利匡平役を横浜、匡平の担任で順子とは高校の同級生の元ヤン高校教師・山下一真役を中村倫也が演じた。

一直線に想いを寄せる“ユリユリ”こと由利に惹かれながらも、“15歳の年齢差”が壁となり踏み切れずにいる順子のリアルな恋模様は、アラサー女子の胸を打ち共感の声が殺到。最終話では見事年齢差の壁を乗り越えてカップルが誕生し、胸キュン旋風を巻き起こした。

また、学生時代から一途に順子を想い続けた真面目で優しい八雲、初恋相手である順子の幸せのために、自分を犠牲にしてまで職業を転身し順子の恋路を後押しする男らしい山下とのハッピーエンドを望む声も多くあった。

横浜は、同作で一気にブレイク。“無敵ピンク”と称されるピンク色の髪のヴィジュアルに、一途な年下男子の魅力を爆発させ、「ユリユリロス」現象も。モデルプレス読者が選ぶ「今年のドラマで最も胸キュンしたイケメン」ランキングでも見事1位を獲得、毎年恒例の企画「モデルプレスが選ぶ 今年の顔 2019」にも選出している。

◆「わたし、定時で帰ります。」吉高由里子＆向井理

4月期ドラマ「わたし、定時で帰ります。」（TBS系）からは、主演の吉高由里子と、向井理のオフィスラブに熱視線。同作は、朱野帰子氏による同名小説シリーズが原作。「残業ゼロ！」「定時で帰る！」がモットーのヒロイン・東山結衣（吉高）が、曲者社員たちの間で奮闘しながら、さまざまなトラブルを解決していくワーキングドラマとなっており、結衣と同部署に勤める元婚約者の種田晃太郎役を向井が演じた。

別れた後も結衣を想い、結衣に対する優しい行動を見せる晃太郎に視聴者はもん絶。ネット上で「理想の上司」との声が上がるほど仕事ができるのに、恋愛には不器用というギャップも好評で、人間味のある役柄が向井のハマり役となった。

最終話では、結衣に晃太郎が「一緒に住もうって言ってんの」と照れながらも伝え、結衣も「前向きに検討させていただきます」と笑顔で返答し、2人がまたともに歩みだすことを予感させるエンディングに。結衣と晃太郎らしいやり取りが反響を呼んだ。

また同作では、結衣とKAT-TUNの中丸雄一が演じた結衣が晃太郎との最初の別れのあと結婚を前提に交際していた諏訪巧とのラブラブっぷりも話題に。仕事よりもプライベートの時間を重んじる家庭的な姿も「理想的」とする声も多く上がっていた。

◆「パーフェクトワールド」松坂桃李＆山本美月

不慮の事故により車いす生活を送ることになり、生涯一人で生きていくと決めていた建築士・鮎川樹（松坂桃李）が、高校の同級生・川奈つぐみ（山本美月）と再会し、心を通わせていくことで2人の生き方が変化していく様子を描いた4月期ドラマ「パーフェクトワールド」（カンテレ・フジテレビ系）。“障害”という壁に悩みながらも純粋な想いと強い絆で乗り越えた樹とつぐみには、全視聴者が祝福した。

主人公の2人をはじめ、つぐみに思いを寄せる是枝洋貴役の瀬戸康史、樹の後輩で義足の渡辺晴人役の松村北斗らの好演にも注目が集まっており、「登場人物全員に幸せになってほしい！」「考えさせられるし、切なくて泣けて胸キュンもあって皆を応援したくなる温かいドラマ」といった声を集め、モデルプレス読者が選ぶ“2019年春最もハマっているドラマ”で1位に輝いた。

また同作では結ばれなかったが、ドラマ放送終了後には瀬戸と山本に熱愛報道が。「是枝がんばれ」のハッシュタグが盛り上がりを見せるほど、是枝とつぐみの幸せを願っていたドラマファンも多かったため「パーフェクトワールドで結ばれなかった2人が結ばれたのかな？」「是枝くんとつぐみ！」との声も寄せられた。

◆「きのう何食べた？」西島秀俊＆内野聖陽

累計発行部数500万部（電子版含む）突破のよしながふみ氏による人気漫画のドラマ化で、2LDKのアパートで同居するゲイカップルの毎日の食卓と日常を描いた4月期ドラマ「きのう何食べた？」（テレビ東京系）では、W主演の西島秀俊と内野聖陽が演じたシロさん＆ケンジのカップルが話題を席巻。

料理上手で几帳面・倹約家の弁護士・筧史朗（通称：シロさん）を西島、その恋人で人当たりの良い美容師・矢吹賢二（通称・ケンジ）を内野が演じ、第1話放送からTwitterの世界トレンド1位に躍り出る事態に。シロさんのぶっきらぼうながらケンジへの愛がところどころににじみ出た振る舞いや、ケンジのわずかに感じ取れる“オネエ感”に注目する視聴者も多く、「内野さんがケンジすぎてもう可愛いが止まらない」「ケンジを見つめるシロさんが尊い…」といった声が多数上がっていた。

また、ケンジが料理中のシロさんをスマホで撮影しているかのような縦型動画のオープニング映像にも「オープニングだけで悶絶もの」「イチャイチャしてる2人最高かよ」など注目を集めた。

◆「凪のお暇」黒木華＆高橋一生・中村倫也

7月期ドラマからは黒木華主演の「凪のお暇」（読み：なぎのおいとま／TBS系）でのカップルが世間を賑わせた。同作は、空気を読みすぎて他人の目を必要以上に気にする28歳OLの主人公・大島凪（黒木）が、あるきっかけから勤めていた会社も、付き合っていた彼氏も、住んでいた部屋も、SNSもありとあらゆるものを捨て、人生をイチからやり直す“人生リセットストーリー”。

高橋一生演じる営業部のエースで凪の元カレ・我聞慎二は、営業成績トップで会社では完璧なのに、凪に対しては恐ろしく不器用という役どころ。一瞬で心を掴まれる人たらしな表の一面と、凪への愛情とは裏腹に出てしまう恐ろしく不器用な裏の一面のギャップに胸を打たれる人も多く、凪との復縁を応援する声が上がっていた。

そして、中村倫也演じるお暇した凪のアパートに住む隣人・安良城ゴンは、付き合った女の子をダメにしてしまう、“メンヘラ製造機”。ふわふわとした雰囲気の“天性の人たらし”なゴンが初めて本気で凪を好きになり奮闘する姿やゴンの色気は、凪だけではなく視聴者も翻弄。凪とゴンの優しく甘い時間が好評で人気のカップルとなった。

◆「偽装不倫」杏＆宮沢氷魚

7月期ドラマ「偽装不倫」（日本テレビ系）では、杏と宮沢氷魚のタイトル通り“偽装不倫”というオトナなカップルも。同作は「海月姫」「東京タラレバ娘」などで知られる東村アキコ氏の新作漫画をドラマ化で、杏演じる独身の主人公・濱鐘子が、一人旅で出会った宮沢演じる年下のカメラマン・伴野丈に、つい「既婚者」だと嘘をついたことから始まる、コメディタッチのラブストーリー。

最後には“お互いの嘘”を乗り越えて結ばれた2人。パリコレ経験もある杏と、日本人離れしたスタイルを持つ宮沢の“高身長カップル”に羨望が集まった。

また、同作で注目を集めたもう1組のカップルが、鐘子の姉・吉沢葉子（仲間由紀恵）と天真爛漫な年下男・風太（瀬戸利樹）。“不倫の恋”ではあったが、風太の一途な想いや、鐘子が地位や名誉も気にせず“好き”という感情をぶつける様子に、視聴者からは「この2人を見ていると幸せ」などの声も上がっていた。

◆「これは経費で落ちません！」多部未華子＆重岡大毅

7月期ドラマ「これは経費で落ちません！」（NHK）からは多部未華子とジャニーズWEST・重岡大毅のカップルが視聴者の癒やしに。同作は、本当は「余計なものは追いたくない」、だけど「公私混同は見過ごせない」主人公・森若沙名子が見つける、ワケありの人間模様をコミカルに描く新時代ならではのオフィスドラマ。

恋に奥手な経理女子・沙名子（多部）に猛アタックする営業部のエース・山田太陽（重岡）の真っ直ぐな想いや言葉、そんな太陽に戸惑いながらも徐々に受け入れていく沙名子。2人の初々しく微笑ましい純愛に胸キュンする人が続出した。

◆「G線上のあなたと私」波瑠＆中川大志

波瑠と中川大志の“シャッタードン”“エレベーターキス”などが話題になった10月期ドラマ「G線上のあなたと私」（TBS系）。同作では、波瑠演じる主人公・也映子がたまたま興味を持ち通い始めた大人のバイオリン教室で出会うイケメン大学生・加瀬理人役を中川が演じ、次第に2人が恋に落ちていく過程が注目を集めた。

也映子は理人と交際を始めたが、8歳の年齢差があることから、彼に対してすぐに「好きの先」を求めてしまうと不安を抱く。同局ドラマ「初めて恋をした日に読む話」と共通して年齢差に悩む様子が描かれたが、2人で一緒に乗り越えて、一緒に未来を見据えていく幸せな結末に、勇気をもらった人も多いだろう。

◆「モトカレマニア」新木優子＆高良健吾

10月期ドラマ「モトカレマニア」（フジテレビ系）からは新木優子と高良健吾のカップルが「可愛い」「誰もが羨む美男美女カップル」と話題に。「Kiss」（講談社）にて連載中の同名コミックが原作の同ドラマは、元彼の存在を引きずり“モトカレマニア”になった女の子の混乱と暴走と試行錯誤の物語。

元カレを忘れられない“モトカレマニア”の主人公・難波ユリカ（新木）は、ひょんなことから元カレのマコチこと斉藤真（高良）と再会し、一緒に働くことに。劇中で葛藤している時に“脳内会議”に現れる弱気ユリカ・堅実ユリカ・陰湿ユリカ・いい女ユリカなど“七変化ユリカ”、そして同じく“七変化マコチ”も登場し、「自問自答しちゃうのわかる」「恋するとよく脳内会議してる」などと共感も呼んだ。

ほかにも、2019年前期のNHK連続テレビ小説「なつぞら」の広瀬すず＆中川大志、後期・現在放送中の「スカーレット」の戸田恵梨香＆松下洸平も、劇中で結ばれ夫婦に。朝ドラらしい愛情たっぷりの夫婦像が描かれ、お茶の間の癒やしとなっている。（modelpress編集部）

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