「なつぞら」明美役で朝ドラ初出演の“鳴海唯”とは?芸能界入りのきっかけは“広瀬すず”だった


【モデルプレス=2019/08/05】女優の広瀬すずがヒロインを務めるNHK連続テレビ小説『なつぞら』(NHK総合/月曜~土曜あさ8時)の5日放送の第109話より、柴田明美役として出演する女優の鳴海唯(なるみゆい/21)がモデルプレスのインタビューに応じた。

モデルプレスのインタビューに応じた鳴海唯(C)モデルプレス
モデルプレスのインタビューに応じた鳴海唯(C)モデルプレス
◆広瀬すずヒロイン「なつぞら」とは

鳴海唯(C)モデルプレス
鳴海唯(C)モデルプレス
100作目の“朝ドラ”『なつぞら』は、戦争で両親を失いながらも北海道・十勝でたくましく育ったヒロイン・奥原なつが、当時まだ「漫画映画」と呼ばれていたアニメーションの世界に挑む姿を描く脚本家・大森寿美男氏のオリジナル作品。

広瀬演じる奥原なつが育てられた柴田家の次女・明美をオーディションで勝ち取った鳴海。主に小学生時代を演じた平尾菜々花から引き継ぐ形で、20歳の大学生から演じることとなる。

◆鳴海唯「なつぞら」で朝ドラ初出演

鳴海唯(C)モデルプレス
鳴海唯(C)モデルプレス
― 初の朝ドラ出演おめでとうございます!明美役が決まったときはどのような心境でしたか?

鳴海:本当に信じられませんでした。そのとき体調不良だったのですが、すぐに治ったくらい(笑)嬉しかったですし、決まってから撮影に入るまで3ヶ月ほど時間があったので、気持ちを整理しました。

― プレッシャーはなかったのでしょうか?

鳴海:最初は私でいいのかなという気持ちはあったのですが、撮影まで3ヶ月間あったおかげで徐々にプレッシャーが薄れていきました。どうしようって母に相談したとき、「もう明美ちゃんとして演じるだけでしょ」「ほかのことは考えなくていいんじゃない?」と言ってくれたので、演じることだけを意識するようにしました。

― 初めての朝ドラオーディションだったんですよね。

鳴海:実は違う役のオーディションを受けていたのですが、落ちてしましい…そのあと“明美役のオーディション”を受けさせていただきました。

鳴海唯(C)モデルプレス
鳴海唯(C)モデルプレス
― オーディションはどうでしたか?

鳴海:なにもわからない状態で行ったので、テレビで見たことがある人がいっぱいいるなという感覚で、ただただ緊張していました。

― 平尾さんの明美役を引き継ぐ形で出演するわけですが…

鳴海:(引き継ぐという役は)初めての経験で不安でした。まずは、脚本を読んで柴田明美というキャラクターをしっかり掴んで、ある程度形にしてくれたものをしっかり引き継ごうと、平尾さんのオンエアを見ながらお芝居の雰囲気を感じ取りました。

― 具体的にどのような役作りをしたのでしょうか?

鳴海:大きく2つあって、1つは話すスピードです。私は関西人なので話すスピードが早くて、気をつけながら演じても早くなっちゃうのですが、平尾さんが演じていた明美はすごくゆっくりではないのですが、しっかり言葉を発していたので、そこを意識しました。2つ目は明美ならではですが、食卓で柴田家の会話が繰り広げられているとき、突発的にポンって出る言葉がすごく特徴的だなと思って。そこは大きくなっても変わらないので、その特徴的な発言は大切にしようと気をつけました。

◆鳴海唯、広瀬すずとの共演を振り返る

明美役の鳴海唯(C)NHK
明美役の鳴海唯(C)NHK
― 初撮影はいかがでしたか?

鳴海:撮影のセットに入るまでは本当に緊張していて、誰とも話すことができなかったのですが、柴田家のセットに入ると、自然と緊張がほぐれました。みなさん役に入っていて「あー私も家族なんだ」って実感できました。

― 広瀬さんとの共演シーンはどうでしたか?

鳴海:実は私、ずっと昔から広瀬さんのことが大好きで、握手会に行ったことがあるくらいファンなんです(笑)。いつか広瀬さんとお仕事ができたらいいなという気持ちがあっての今回だったので、ドキドキがマックスでした(笑)。本当に目の前にいる人は広瀬すずさんなのかなって思っていたのですが、撮影に入ると広瀬すずさんではなく、奥原なつになっていて、私が柴田明美になりやすい環境を自然に作ってくださりました。何気ない一つの動きも意味のあるように感じられましたし、なっちゃんとおじいちゃんが話しているシーンはやっぱり素敵で。なっちゃんとしてじゃないと私は緊張してしまうので、心の中で「なっちゃん、なっちゃん」ってずっと言い聞かせていました。

― 女優・広瀬すずを目の前で見ることができたんですね。

鳴海:そうですね。例えば、涙を流すシーンのとき、私は気持ちを作らないと難しいのですが、広瀬さんは直前まですごく楽しそうに和気あいあいと話しているんですけど、スイッチが入ったら一瞬でなっちゃんになっていて、涙を流すのを間近で見たときは本当にすごいなと思いました。本当に気さくな方で子役の子たちがたくさんいるんですけど、子どもたちにも優しく接していて、すごく素敵な方だなと、お芝居だけじゃなくて人柄もすごく素敵だなと思いました。

◆鳴海唯、芸能界入りしたきっかけは広瀬すず

鳴海唯、福地桃子(C)NHK
鳴海唯、福地桃子(C)NHK
― 広瀬さんのことすごくファンだったんですね!

鳴海:はい…(笑)。高校生のとき、私たちのアイドルと言えば、広瀬すずさんでした。芸能界に入る前、広瀬さんが主演を務めた映画「ちはやふる」のエキストラにも参加したことがあるんです。

― 握手会に続き、エキストラまで…すごくびっくりです!

鳴海:抽選だったのですが、自分で応募しました!地元の関西で撮影だったので、参加したのですが、そのとき同世代の方がお芝居をしているところを初めて見て、私は何をしているんだろうと。小学生のときから、女優さんという職業に憧れていたのになにも行動せず19歳になっていたので、今挑戦しないと一生後悔するなって、やっぱり女優になりたいと後押ししてくれたのがエキストラとしての参加でした。

鳴海唯(C)モデルプレス
鳴海唯(C)モデルプレス
― そもそもどのように芸能界入りしたのでしょうか?

鳴海:東京に行ったらなにかチャンスがあるのではないかと思い、東京にある大学を受験したのですが、全部落ちてしまい、それなら関西でお芝居の勉強をしようと、お芝居の学科がある大学に進学しました。だけど、そこでは私が勉強したいお芝居とはちょっと違う科目が多くて、どうしようと思っていたときにエキストラに参加したので、このモヤモヤは一生続くなと、上京することを決心しました。親は事務所とか養成所とか決まらないと納得してもらえないと思ったので、今所属している事務所の養成所を受けて、合格して、半年間お芝居の勉強をさせていただきました。

― そして、広瀬さんとついに初共演。「ファンです」と伝えたのでしょうか?

鳴海:お話する機会があったときに、すごいびっくりされていました。「え、握手したの?」って。現場で私の誕生日を祝っていただいたことがあったのですが、その後広瀬さんがプレゼントをくださって。共演して3日目ぐらいだったのに、なんて素敵な方なんだろうって、こんなにも優しくしてくれて、女優としてだけでなく、女性としても素敵だなと思いました。

◆鳴海唯、今後の目標&夢を叶える秘訣を語る

鳴海唯(C)モデルプレス
鳴海唯(C)モデルプレス
― 今後はどのような女優さんを目指しているのでしょうか?

鳴海:またいつか広瀬さんと一緒にお仕事できればという気持ちはもちろんあるのですが、私、コメディ映画の主演をやることが目標なんです。すごくコメディが好きで、小学生のとき女優さんになりたいと思ったきっかけが上野樹里さんが主演されていた「のだめカンタービレ」という映画で、そのキャラクターがすごく素敵だなと。当時は女優さんという職業をあまり理解していなくて、のだめが上野さんだと思っていたんですけど、別の作品で上野さんが演じていたり、インタビューを受けていたりするのを見たとき、別人で衝撃を受けた記憶が今でも鮮明にあります。こんなにも違う人間になれるんだって、私も役を通していろんな人間になれるような職業につきたいと思いました。なので、いつか「のだめカンタービレ」みたいなコメディ映画で主演をやりたいです!

― 最後に夢を追いかけているモデルプレス読者に向けて夢を叶える秘訣を教えてください。

鳴海:私は小学生のときから女優になりたいけど無理だなってずっと言い訳ばかりしていました。親がダメだって言ったから、先生が大学に行けって言ったからって。でも、周りがどうこうじゃなくて、自分が本当にやりたいことをだけを考えて、自分のやりたいことを貫こうって決めたら、19年間生きてきて初めてやりたいことにまっすぐ進めることができた瞬間でした。なので、周りの意見に聞き流されないでください。もちろん、アドバイスを聞き入れることも大切ですが、それを聞いて吸収して答えを出すのは自分次第なので、自分の意見を貫いてほしいと思います。

鳴海唯(C)モデルプレス
鳴海唯(C)モデルプレス
― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

■鳴海 唯(なるみ ゆい)プロフィール

鳴海唯(C)モデルプレス
鳴海唯(C)モデルプレス
生年月日:1998年5月16日
身長:156.0cm
体重:46kg
スリーサイズ:B82 W63 H87
靴のサイズ:23.5cm
趣味:モノマネ、とんかつ屋さん巡り
特技:バレーボール(歴3年/リベロ)、運動全般

2018年1月、佐野智樹監督の映画「P子の空」で女優デビュー。その後、CMなどに出演。



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