奈良遺産70
奈良遺産70

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鹿せんべいとばし大会(若草山)

写真提供:奈良市観光協会
奈良公園の北東に位置する若草山で年3回ほど開催。通常の鹿せんべいより大きい直径20センチの特大鹿せんべいを投げて飛んだ距離を競う。50メートル飛ばす猛者もいる。老若男女問わずに参加できる。同じ距離の場合は年少者の勝利や、鹿が投げたせんべいを食べてしまった場合は、その右前足を着地点にするなどゆるいルールが特徴。優勝賞品は鹿の角トロフィー。

※開催時期はホームページを参照してください。


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なら燈花会(奈良公園)

古都の夏の夜を約2万個のろうそくで彩る。興福寺や奈良国立博物館など奈良公園一帯の10会場でカップに入ったろうそくに火をともし幻想的な風景を演出する。平成11年に始まり、夏の風物詩として定着。8月初旬から10日間の会期中、全国から約90万人が来場する。大勢のボランティアによって運営される市民参加型イベントとしても注目されている。

※場所は、会場の1つ春日野園地本部テントあたりを設定しています。



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春日若宮おん祭(春日大社)

古都奈良の1年を締めくくる春日大社末社若宮神社の例祭で、国指定重要無形民俗文化財。平安末期の保延2年(1136)9月17日、関白藤原忠通が五穀豊穣を祈って始めて以来、一度として途切れることなく、連綿と守り継がれている伝統行事。奉納される猿楽(能)や雅楽、神楽や舞楽などの芸能は中世以前の芸能の継承・保存に大きな役割を果たしている。

※開催時期は12月15 - 18日頃 中心神事



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林神社の饅頭まつり(漢国神社)

漢国神社内にある。1349年に来朝した中国の僧林浄因がわが国最初の饅頭を作り好評を博し、足利将軍家や宮中に献上するに至った。4月19日に菓祖神(かそじん)林浄因の偉業を讃えると共に菓子業界の繁栄を祈願する祭り。全国から菓子業界関係者が参拝に訪れ、たくさんの饅頭が献上される。お下がりのじょうよ饅頭をいただける。

※開催時期は4月19日頃



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氷室神社献氷祭

福住町の氷室神社は「氷の神」を祀つる珍しい神社。冬期に氷を氷室に収めて保管し、夏に取り出して朝廷へ献上していた。献上は旧暦の6月1日に行われていたとの言い伝えから、現在は新暦の7月1日に献氷祭が行われる。神饌には瓜や餅、小豆の他に天然氷が供えられる。日本書紀には、宮中では夏場に、酒に氷をひたして飲んだとある。

※開催時期は毎年7月1日午前10時30分から



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談山神社のけまり祭

多武峯の談山神社が祭る藤原鎌足が中大兄皇子と蹴鞠会(けまりえ)で出会ったという故事にちなみ、毎年春と秋に開催。烏帽子(えぼし)に鞠水干(まりすいかん)と呼ばれる上衣姿の保存会の人たちが8人グループになり、鹿の皮で作ったまりを蹴り合う。まりを落とさずにパスが続くと見物人から歓声が上がる。紅葉の中、装束姿で蹴り合う様は優雅そのもの。

※開催時期は11月3日頃



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吉祥草寺の大とんど

修験道の開祖、役の行者が創建した同寺の伝統行事で県指定無形民俗文化財。大和地方に多く伝わるとんど祭りで最大規模。1月14日に、五穀豊穣や無病息災、平和への願いが込められた炎は、冬の夜空に天高く舞い上がる。雄雌一対の大松明(高さ6メートル)は地元住民が作り、代々各家に伝わる役割がある。担い手減少の中、伝承の努力がなされている。

※開催時期は1月中旬頃



各スポットの番号は「奈良遺産70」冊子と連動しております。

情報提供:奈良新聞社




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