AAA西島隆弘&満島ひかり「愛のむきだし」“ドラマ化”で生まれ変わる 


【西島隆弘・満島ひかり/モデルプレス=1月28日】AAAの西島隆弘や女優の満島ひかりらが出演し、園子温氏が原案・脚本・監督を手掛けた映画「愛のむきだし」が、撮影開始からちょうど10年を経た2017年に、全く違う姿となって配信(J:COM)されることが決定した。

「愛のむきだし【最長版 ザ・テレビショー】」ビジュアル(提供画像)
「愛のむきだし【最長版 ザ・テレビショー】」ビジュアル(提供画像)

◆映画「愛のむきだし」が生まれ変わる

上映時間が4時間(237分)だった同作だが、編集初期段階の“ファーストカット”は6時間あった。今回は、その失われた幻のバージョンを元に再構築。各話30分のTV仕様に構成し、各30分(全10話)のTVシリーズとした。

さらに、映像のクオリティも10年前から向上させるため、デジタル技術を駆使して4K化。当時の撮影監督・谷川創平氏立会いのもと、より鮮やかできめ細かい、高精細・高解像の映像追求も行った。

◆映画「愛のむきだし」とは

息つく暇も無い怒涛の物語の主人公はユウ(西島)。彼は厳格な神父の父に懺悔するために、様々な罪作りに励み、ついには“盗撮”のプロとなってしまう。女性の股間ばかり狙うユウだが、ある時、探し求めていたマリアに出会う。

パンツ丸出しで暴れまわる満島の迫力を筆頭に、AAA西島のアクティブな“盗撮魔”や、安藤サクラの新興宗教教祖など、瑞々しい個性のぶつかり合いと、スピーディな演出が相俟って、国内外の映画祭では数々の賞を受賞。そのほか、ベテランの渡部篤郎、渡辺真起子、板尾創路の力演や、綾野剛や、松岡茉優の初々しい姿も見どころである。

◆園子温(原案・脚本・監督)コメント

園監督は「あの削除した台詞が、あの削除したシーンが、ついに帰って来た!あの名作が、8年ぶりに完璧な“ドラマ”になって帰って来ただけでも感動的なのに、久々に見るこの作品は、何もかもが今も新しい」とコメント。

撮影当時を振り返り、「役者達が活き活きと画面を走り抜け、完璧なハーモニーを奏でていた!」と改めて絶賛した。

◆谷島正之(企画・プロデュース)コメント

「“むきだし”の最初の編集版は6時間あったんだ!」と、園子温が楽しげに話し出したのは、2016年の夏だった。その瞬間に、この企画が閃きました。よくある完全版映画として長くするだけなんて面白くない。民放では到底放送できないスピード感のある乱暴なテレビドラマになる!と直感しました。この傑作『愛のむきだし』をトランスフォームさせよう。

映画ファンなら誰でも知っている、かつてコッポラやベルトルッチが“かの名作”でやった事を、日本映画前人未到の型破りな形式を、いま創り出そう。そして、この時代に相応しい鑑賞方法、プラットフォームとの組み方を同時に追求し、怒涛の制作期間に突入した。かくして、もう間もなくで、目の前に、あれ以上の衝撃と感動が、鮮やかに拡がります。

◆梅川治男(プロデューサー/映画版プロデューサー)コメント

2007年の11月上旬からの撮影だった。企画、キャスティング、脚本、準備、撮影すべてにおいて色々問題があった。ただ脚本の面白さだけで皆のモチベーションが保てたと思う。「面白いけど長い」そんな脚本を少しでも短くする為に、園監督とはミーティングを重ねた。

最初の編集ラッシュで6時間を要した。正直大笑いしてしまった。3時間以内でないと上映ができない、という当時の条件があった事、その上で6時間版が面白かった事、なかばヤケクソで「園さん、これ映画ではなく連ドラにしてもいいですかー?」 と言った所、園監督はすかさず笑顔で「いいよー!」と。2008年の春の出来事である。

この幻の「愛のむきだし」が4Kになって甦る事ができた奇跡に感謝!!楽しんでいただければ幸いです。(modelpress編集部)

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