美髪をキープ ダメージヘアの原因とケア法


【ヘア・美容/モデルプレス=2月10日】艶があふれる丈夫な美髪は女性をより魅力的に見せてくれるもの。逆に切れ毛や枝毛の多いダメージヘアでは魅力も半減してしまいます。そこで今回はヘアケアのことはこれを読めばすべて分かる【完全保存版】でご紹介します。・【髪は自力で補修できない】
・【髪の構造とは】
・【髪のダメージって何?】
・【シャンプーの選び方】
・【髪の洗い方】
<シャンプーの選び方>
<シャンプーの方法>
・【髪の整え方】
<トリートメントの選び方>
<トリートメントの方法>
・【アウトバストリートメントの仕方】
・【髪の乾かし方】
・【気をつけるポイント】


♥髪は自分から補修することはできない

ダメージヘアを徹底的に解消!美髪をキープする方法(Photo-by-bloodua)
ダメージヘアを徹底的に解消!美髪をキープする方法(Photo-by-bloodua)
まず髪はそもそも死んだ細胞が集まって出来たものです。髪は伸びている間その構造のままで、自分でダメージを修復する力はありません。
痛みなどの感覚がないので、つい負担をかけてしまいがちですが、一度ダメージを受けるともう戻らないのです。

そのためそもそも傷めないようにすること、そして傷んでしまったら、しっかりケアをして、傷みを進行させないことが大切になります。

♥髪の構造は3層で出来ている

髪は大きく分けて3層で出来ています。外側からキューティクル、コルテックス、メデュラと呼ばれているものです。その中で髪を構成している大部分はコルテックス。ここにはたんぱく質や水分、脂質が含まれ髪質を左右します。

そしてよく聞くキューティクルとは一番外側を覆っているうろこ状のもの。かたいタンパク質を主成分とし、髪の内部を守る働きをしています。さらにこのキューティクルの表面には脂質成分が存在し、この成分が髪の艶や手触りに影響します。毛髪同士の摩擦を軽減するためにも重要な成分です。

♥髪のダメージとは?

髪のダメージとは一体何?(Photo-by-bart78)
髪のダメージとは一体何?(Photo-by-bart78)
髪のダメージにはいくつか原因があり、カラーやパーマなど髪への負担がかかる施術や日々のシャンプー、ドライヤー、紫外線などが代表的なもの。濡れた髪はダメージを受けやすい状態になっていますから、特に注意が必要です。プールや海といった夏のレジャーは、濡れた髪に紫外線が大きな刺激となる大変危険な状況なんですね。

このように様々な要因でダメージを受けやすい髪ですが、シャンプーの仕方や紫外線対策を変えるだけで、ダメージを減らすことは可能です。

そもそもダメージヘアとはどういった状態なのでしょうか。

ダメージを受けた髪はまず表面の脂質成分がなくなります。次にキューティクルがめくれ、はがれることでキューティクルの層に隙間ができるのです。こうしてガサガサになったキューティクルでは髪の内部を守る働きをきちんと果たせないので、コルテックス、メデュラへのダメージも進行してしまいます。

特にシャンプーの時には、髪内部の水分やタンパク質が流れてしまい、その結果髪がパサパサになったり、絡まったりすることにつながります。

♥髪の綺麗さは地肌で決まる

地肌の健康も大事(Photo-by-acidgrey)
地肌の健康も大事(Photo-by-acidgrey)
髪を育てる地肌だって考えなくてはいけません。

地肌には皮脂腺や汗腺が多く、汚れやすい部分。なんと顔のTゾーンの2倍以上の皮脂腺があるんだとか。そのためシャンプーで皮脂などの汚れが十分に落としきれていないと、かゆみやフケ、ニオイといった地肌トラブルにつながることもあります。

美しい髪を育てるには、地肌ケアも大切なのですね。

♥髪にダメージを与えないシャンプーの方法

シャンプーは選び方が肝心(Photo-by-bart78)
シャンプーは選び方が肝心(Photo-by-bart78)
髪が傷んだ時、トリートメントやリンスを変えてケアしようとしていませんか?それよりもまず今のシャンプーを見直しましょう。

キューティクルがめくれて、髪内部の水分や栄養が流れ、スカスカになっているダメージヘア。そこに洗浄力の高いシャンプーを使っていては、さらに痛みが進んでしまいます。せっかくトリートメントで髪を補修していても、シャンプーでダメージを与えていては意味がありませんよね。

<シャンプーの選び方>

そのため、ダメージヘアが気になる場合には低刺激のシャンプーを使いましょう。おすすめはアミノ酸系のシャンプー。

成分名のはじめに「ラウロイル」や「ココイル」または「コカミド」といった記載がされている物はアミノ酸系です。美容院等に置いてあることが多いシャンプーで、非常に低刺激であるとされ、赤ちゃんでも安心して使用できます。また弱酸性のため、頭皮の健康を促進し、頭皮と髪を保護する効果が期待できるんです。

もちろん洗浄力は落ちるので、しっかり洗って下さいね。

<シャンプーの方法>

シャンプーを少し変えてみよう(Photo-by-Aleksminyaylo1)
シャンプーを少し変えてみよう(Photo-by-Aleksminyaylo1)
・ステップ1

まずは洗う前にブラッシングをしましょう。この時、ブラシは目の粗いものがおすすめです。髪が絡まってしまうようなら、まずは手櫛でさっと整えてから、ブラシを通しましょう。無理にブラシだけで解こうとすると髪への負担が大きくなってしまいます。

キレイに解いたら、続いて地肌を柔らかくしましょう。お湯で地肌をまんべんなく濡らします。

この時の温度は38℃がベスト。少しぬるいと感じると思いますが、ダメージを受けた髪に熱いお湯は厳禁です。熱いお湯をかけると髪のキューティクルがはがれ落ちてしまうので、ダメージヘアをひどくしてしまいますよ。ぬるめのお湯でしっかりと地肌を濡らして下さい。

ちなみにしっかりとスタイリングした日には、この段階で予め汚れを落とします。手にほんの少しシャンプーをとり、泡立て、スタイリング剤を付けた箇所に指の腹で揉みこみましょう。

・ステップ2

シャンプーは、だいたいミディアムで1プッシュが目安です。手に出し水を加えて泡立てていきましょう。

ここでしっかりと泡立てることで、クッションとして働き、髪の毛同士の摩擦を防ぐことが出来ます。その泡立てたシャンプーを地肌につけましょう。髪の毛は先程の予洗いで汚れの大半は落ちているので、つけなくてOKです。それに頭皮を洗っているうちに髪も洗えます。

・ステップ3

頭皮をマッサージするような感覚で地肌を洗います。

まずは襟足の方から頭頂部にかけて、縦方向に洗います。指の腹で少し強めに押すように徐々に上に指をずらしていきましょう。何度か繰り返したら、続けて後頭部から顔の方にかけ、横方向に動かします。指をずらす時はジグザグと小刻みに移動させましょう。

頭皮マッサージをすることで、目の疲労回復や顔のリフトアップも期待出来ますよ。

・ステップ4

しっかりと洗えたら、しっかりすすぎましょう。ここで地肌にシャンプーが残ってしまっては、洗った意味がありませんよね。かゆみや湿疹などの地肌トラブルの元にもなります。

すすぎ残しのないよう、シャワーを当てていきます。こめかみや襟足など髪の生え際はつい甘くなりがちなので気をつけて下さいね。頭皮にお湯を揉み込むようなイメージですすいでいきましょう。

ちなみにこの時も水温はぬるめにして下さいね。

♥髪をケアするトリートメント方法

トリートメントは欠かせない(Photo-by-ababaka)
トリートメントは欠かせない(Photo-by-ababaka)
シャンプー後のインバスケアには、トリートメント、リンス、コンディショナーなど種類があります。それぞれの大きな違いは、髪の内部に栄養を入れるものか、表面をコーティングするものか、ということです。

トリートメントとは髪の内部に浸透し、栄養を補給し、髪の表面もコーティングします。一方、リンスは髪の表面を整えるもので、コンディショナーはさらにリンスよりも保湿力が強いものです。

ダメージケアにはトリートメントを、ダメージ予防にはリンス、コンディショナーを選びましょう。

<トリートメントの選び方>

ダメージヘアのケアにはトリートメントが欠かせません。ここで気を付けたいのが、トリートメントの選び方。市販のトリートメント剤の中にはコーティング剤の成分しか入っていないものもあります。

「週に~回シャンプーの後に」「週に~回リンスの代わりに」と表記されているかチェックするのもひとつのポイントです。

そもそもトリートメントとは毎日しなくていいものです。週に2回、3回で十分に効果を発揮してくれますよ。むしろ毎日してしまうと髪のべたつきの原因になってしまうことも。気になる人は、その他の日はリンスを使う、などインバスケアを併用するのも◎です。

またよくトリートメントが先かリンス、コンディショナーが先か悩む方も多いですよね。

しかし、トリートメントはコーティング効果も持っているので、トリートメントを使用した日は基本的にはリンス、コンディショナーは必要ないです。

どうしても使いたいという方はトリートメントを先にしましょう。

トリートメントでツヤをキープ(Photo-by-Aleksminyaylo1)
トリートメントでツヤをキープ(Photo-by-Aleksminyaylo1)
<トリートメントの使い方>

・ステップ1

まずシャンプー後にタオルでさっと水を切りましょう。そして毛先を中心にトリートメントを塗っていきます。毛先は重めに塗布し、傷みの少ない根本部分にはあまり塗る必要はありません。乾かした後で、根本がペタンとなる原因や地肌トラブルの元になります。

その後、髪をパーツに分け毛先を手でぎゅっぎゅっと握り浸透させましょう。目の粗いブラシを通し、毛先をもう一度揉み込んで終わりです。

そのまま時間をおきましょう。トリートメントを塗布したら、蒸しタオルで髪を包むように巻きます。上からシャワーキャップを被るとさらに◎。

そのまま10分程度放置して下さい。湯船につかりリラックス時間にあてるのもOK。ちなみにリンスやコンディショナーは塗布して馴染ませたら、すぐに流して良いものです。

髪の内部に浸透するものではないので、時間を置いてもあまり意味がありません。

・ステップ2

トリートメントを塗布して時間を置いたら、流していきましょう。流す時にはチェンジリンスというテクニックを取り入れると◎。

やり方は、洗面器にお湯をため、その中のお湯でトリートメントを流していきます。そしてトリートメントが溶けたお湯で再び髪をすすぐのです。

何度か繰り返したら、最後はシャワーでしっかりと流しましょう。チェンジリンスによって、トリートメントと水が乳化されるので、むらなく馴染みやすくなりますよ

くれぐれも頭皮にトリートメントが残らないよう、気をつけて下さいね。

♥ダメージヘアのアウトバスケア

お風呂あがりには保湿ケアを(Photo-by-Aleksminyaylo1)
お風呂あがりには保湿ケアを(Photo-by-Aleksminyaylo1)
ダメージヘアにとって、アウトバストリートメントは毎日欠かしたくないケアですが、そのトリートメントが自分に合ってないともったいないですよね。

特に傷んだ髪には、クリームタイプ、ミルクタイプのトリートメントがおすすめ。

髪の細い方、ボリュームのない方にはミルクタイプが良いでしょう。ミルクタイプでも髪がペタンとしてしまう場合にはミストタイプも良いですね。

髪の量が多く太く硬い髪にはクリームタイプのトリートメントおすすめです。乾燥でまとまらない方にも良いですよ。

ぱさついた髪に艶を出したい方はオイルタイプ。クリームタイプよりもしっとりし、指通りも良くしてくれます。

香りや手触りも重要ですから、何種類か試してみて自分の髪に合ったものを選びましょう。

塗り方はまず適量を手に出し、人肌程度に温めてから使います。ちなみに髪がいくら傷んでいるからと言って付け過ぎてはダメ。乾かした時にベタついてしまいます。少量ずつ足していき、自分の髪に合った量を探しましょう。

適量取ったら、毛先を中心に揉み込むように塗布してきます。髪の内側がまばらになりがちなのでしっかりとつけてください。

オイルタイプはタオルドライした状態で使います。全体の下3分の1くらいに塗布すれば十分です。物足りなく感じても、髪を乾かしブラッシングで整えるうちに艶が出てくるのでOK。

またアウトバストリートメントの塗り方で重要なのは、根本にはつけてはいけないということ。よく髪の広がりを抑えるために根本から塗布する人もいますが、それは間違いです。

洗い流すトリートメントと違い、流さないので次のシャンプーまで頭皮に残ってしまいます。髪の広がりを抑えたい場合はトリートメントではなく、ドライヤーで抑えるようにしましょう。もちろん頭皮ケア用のものには頭皮に直接つけてマッサージするものもありますので、よく確認して下さいね。そうでない場合、頭皮トラブルを引き起こす原因になりますので、注意しましょう。

♥ダメージヘアでもまとまる髪の乾かし方は?

髪の乾かし方にもコツがあり!(Photo-by-evgenyatamanenko)
髪の乾かし方にもコツがあり!(Photo-by-evgenyatamanenko)
きちんとアウトバストリートメントでケアした後、目の粗いブラシでブラッシングし水気を切ったら、ドライヤーで髪を乾かしていきます。

ポイントは地肌を指の腹で小刻みにこするように乾かすこと、根元から乾かすことの2点です。まずは前髪から。この時、髪の分け目はつけずに乾かしましょう。根元を指で挟むように持ち上げてドライヤーの温風を当てます。持ち上げた左右からまんべんなく風を当てることで分け目をつけずに乾かすことが出来ますよ。

前髪が8割ほど乾いたら、後ろも乾かします。こちらも根元から乾かすのですが、まとまりを出すためにはドライヤーで上から下へ抑えるように風を当てることが重要です。特に後ろの髪は持って行きたい方向へ引っ張りながら乾かすと効果的。

つまり、ロングの方は下に引っ張りながら、ショートの方は顔の丸みに沿うように引っ張りながら乾かしましょう。

根元がしっかり乾き、全体もある程度乾いてきたら、髪を再び引っ張りながら今度は冷風を当てます。お風呂あがりに温風を当てた髪というのは、水分をたっぷり含んだ上に熱が加わり、キューティクルが開いた状態。そのため冷風を当てることで、キューティクルを閉じることができます。さらに髪は冷えるときにクセがつくものなので、しっかり乾かすだけで翌日も髪の広がりが収まりますよ。

♥髪を乾かす上で気をつけるポイント

注意したいポイントは?(Photo by daranna/Fotolia)
注意したいポイントは?(Photo by daranna/Fotolia)
髪を乾かす時には注意したいポイントがいくつかあります。

・ドライヤーで乾かす時は10~15センチは離すようにしましょう。

ドライヤーの100度近くの温風をずっと髪に当てていては、髪のタンパク質がダメージを受けてしまいます。

・同じところにずっと風を当て続けることは避けましょう。

より広い面積に風を当てるイメージで乾かして下さいね。早く髪の根元が乾かせると、翌朝の寝ぐせも付きにくくなります。全体に風を当て、動かしながら乾かすことで髪へのダメージが減らせ、翌朝のスタイルングも上手くいきますよ。

・根元さえしっかり乾けば、後は自然乾燥でもOK。

ただし自然乾燥の場合でも寝る時に濡れていては寝具と擦れてダメージになりますから、毛先まで完全に乾ききった状態で寝るようにしましょう。

♥髪のダメージを0にしよう

いかがでしたか。髪のダメージを解決するには、少しの工夫と手間がキーポイントになります。今よりもっと美髪を目指してヘアケアを頑張りましょう。(modelpress編集部)

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