“中村蒼史上1番”チャラくてハイテンション!『せいせいするほど、愛してる』関西弁が「新鮮」と話題に モデルプレスインタビュー


【中村蒼/モデルプレス=8月2日】俳優の中村蒼(25)が、モデルプレスのインタビューに応じた。寺山修司原作による「田園に死す」で俳優デビュー。以降、爽やかなルックスを活かし、映画、ドラマ、舞台と幅広く活躍してきた。“イケメン俳優”と呼ばれ、王道の学園モノやラブストーリーにも出演してきたが、そのイメージを真正面から覆すような役にも積極的に挑戦。中でも2015年、ドラマ「無痛~診える眼~」(フジテレビ系)で演じた先天性無痛症で無毛症の青年“イバラ”は、てい髪姿で「誰か分からないほど」のインパクトを残した。役になりきる高い演技力を改めて証明した中村は、現在TBS系ドラマ「せいせいするほど、愛してる」(毎週火曜よる10時)に出演中。福岡県出身の彼が初の関西弁の役柄に挑戦しており、“中村蒼史上1番”と言っても過言ではないテンションの高い芝居で魅せる。

モデルプレスのインタビューに応じた中村蒼(C)モデルプレス
モデルプレスのインタビューに応じた中村蒼(C)モデルプレス
◆「せいせいするほど、愛してる」で敏腕広報マンに

女優の武井咲が主演を務め、タッキー&翼の滝沢秀明と初共演を果たす今作。原作は、小学館「プチコミック」に連載されていた漫画家の北川みゆき氏の同名コミック。

「せいせいするほど、愛してる」第4話・場面カット(C)TBS
「せいせいするほど、愛してる」第4話・場面カット(C)TBS
武井演じる主人公・栗原未亜が働くジュエリー会社ティファニージャパンを舞台に、滝沢演じる妻帯者の副社長・三好海里との“禁断の恋”、そして複雑に絡み合う人間模様を描いており、中村は未亜のライバル会社「ジミーチュウ」の敏腕広報マンであり、海里の最大の恋敵となる宮沢綾を演じる。

「せいせいするほど、愛してる」第4話・場面カット(C)TBS
「せいせいするほど、愛してる」第4話・場面カット(C)TBS
未亜の才能に惚れ込み、「ジミーチュウ」に引き抜こうと近づいた宮沢。ノリの良い性格と関西弁で、彼女と徐々に距離を縮めていく。第4話(8月2日放送)では、仕事で口利きする交換条件として2人きりで夏祭りに。そして、2人のデートを目撃した海里…第5話以降、三角関係が一気に動き出す。

◆「せいせいするほど、愛してる」の中村蒼が新鮮と話題に!初関西弁に挑戦

― 関西弁の中村さんが新鮮だと話題になっていますね。

中村蒼:ありがたいです。普段の僕とは正反対の役柄。テンションを高く保っていないといけないし、関西弁なので言葉も難しくて。明るくて人を笑わせる役っていうのもあんまりやってこなかったキャラクターなので、僕自身も新鮮です。

― 関西弁のレッスンも受けている、とお聞きしました。

中村:クランクインの1ヶ月前くらいから、方言指導の方についていただいてレッスンを始めました。100%できるようになりたいって練習をしているんですけど、本番では宮沢の内面的な部分も表現しなくてはいけないので結構大変で…。今は、台本をイントネーションがしっくりくるくらい読み込んで、その次に内面的な部分を作っています。

― イントネーションから作り上げていくんですね。実際に台本を読んだときは、宮沢についてどう感じましたか?

中村:すごく気配りができて、人を観察している人って言う印象でした。「この人は今こう思ってる」とか「この人はこうした方が、気持ちが和らぐ」とか、瞬時に察知できるというか。未亜ちゃんは秘密の恋をしているから、傷つくことも多いんですけど、宮沢と居るときは忘れられるような優しさを持った人です。

― 出会いは突然で“怪しい人”というような印象でしたが、回を重ねるごとにそうではない魅力的な一面が明らかになっていますよね。

中村:そうなんですよ。決して嫌なやつではなくて、ストレートなやつ。真っ直ぐだからこそ、遠慮しないんです。

◆武井咲と再共演「お芝居がやりやすい人」

― 武井さんとは2012年の「息もできない夏」(フジテレビ系)以来、久しぶりの共演かと思いますが、いかがですか?

中村:僕が必死におどけてみせるシーンがあるんですけど、すごく笑ってくれるんです。それが、心からそう思っているように見えるんですよね。なので、僕的にはありがたいですし、お芝居がやりやすい人だなって思います。

― 2人で現場で話しながらシーンを作り上げることもあるんでしょうか?

中村:台本を各々の解釈で演じていくって感覚です。僕一人だと、基本的にはイントネーションを考えながら、「こうしたらもっと面白いかな?」って試行錯誤しています。普通より考えないと出来ないような役なんです。

― それは、自分とは正反対の役だから?

中村:それもあります。あとは、相手も笑わせたり、場の空気を変えるっていうのはノリじゃできないことだな思うので。役柄上は、その場のノリなんですけど、演じる上ではちゃんと考えてないと見るに耐えないものになってしまいそうだなって…(笑)。

◆浴衣で夏祭り!胸キュンシーンは「緊張しない」?

― 第4話で放送された夏祭りのシーンでは、一気に未亜と宮沢の距離が縮まったような気がしました。胸キュンシーンもありつつ…。

中村:ザ・夏祭りというよりは、夏祭り風のイベントに行っているっていう設定ではあるんですけど、浴衣も着てすごく楽しかったです。射的のシーンでは、後ろから僕が手を握って教えて。距離も近くて夏祭りならではだなと思いました。

― 胸キュンシーンの撮影だと、お芝居とは別の緊張を感じることも?

中村:それは全く。完全なる仕事って意識なので、責任感とかが勝ってほかの緊張を感じる余裕がないんです。

― 未亜は真っ直ぐな性格でとても可愛らしい女性ですが、中村さんから見た彼女の印象は?

中村:とても素敵ですよね。情熱を持って、仕事を頑張っているところとか。好きなことを一生懸命やっているというのは、魅力的だなと思います。

◆“意欲的”なデビュー10年目「挑戦するって感覚」

― 現在中村さんが25歳で、宮沢は28歳。実年齢より少し上の役を演じていらっしゃいますが、デビューから10年のタイミングでこれまで挑戦したことのない役を演じるということは、ご自身ではどう捉えていらっしゃいますか?

中村:同年代のほかの役者さんに比べると、こういう女性がときめくような役ってやってこなかったんです。でも、それは意識的にというわけではなくて。キラキラした作品を避ける役者さんもいると思うんですが、今は色々な役をやってみたいし、そういう作品だからこそ観てくださる方もいると思うんですよね。そのジャンルに飛び込んでみなきゃ分からないものがあるから、挑戦するって感覚だと思います。

― キラキラしたドラマで言うと「花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~」(2011年)以来でしょうか?

中村:そうですね。5年ぶり。

― もっと前に感じますね。当時と比べると、顔つきがグッと大人になった印象です。精神的な変化もこの5年でありましたか?

中村:根本な部分は、中学生くらいから変わっていないです。地元にいて鏡を見ていた自分と、今の自分の気持ちは一緒。色々な考え方ができるようになったかもしれないですけど、メンタルは変わっていないです。

― 活躍されていて…でも“自信”は変わらず?

中村:変わるってことが分からないのかもしれないです。ある程度の自信とか勘違いって必要なときもあると思うんですけど、自分には合わないんです。

― とても落ち着いた印象もありますが、それも昔からですか?

中村:よく言われます。基本的にこんな感じで。尖ったりしても、結局本当の自分じゃないから疲れちゃってやめちゃう。素のままでいた方がいいし、それで居させてくれる周りの方に恵まれたんだと思います。

― 人との出会いが、今の中村さんを作っているんですね。今までの人生で、最も影響を受けた人や印象に残っている言葉はありますか?

中村:2人いて、1人目は石橋凌さん。同じ福岡出身なんですけど、すごくかっこ良くて。飾ってないし、スタッフさんに対しても優しいし、「役者は待つのが仕事」って教えてくれたんですよ。単純に待ち時間のこともそうだけど、仕事が来る来ないは波があるって意味でもあって、「そういうときもじっと我慢して待たないといけないんだよ」って。そうやって言ってくださったことがすごく嬉しかったし、石橋さんにそんなことを言っていただけるって何て光栄なことなんだろうって感激しました。もう1人は、藤竜也さん。僕は息子役で共演させていただいたんですけど、「僕は70歳になっても緊張してるよ」って声を掛けてくださったんです。「あんなにすごい人が緊張するなら、僕が緊張するのなんて当たり前じゃん」って思えて、リラックスできました。

― 一生忘れられない言葉たちですね。では、最後になりますが、そんな中村さんが考える「夢を叶える秘訣」を教えてください。

中村:僕が夢を叶えられたかどうかは分からないんですけど…同じように夢を追っている人間からすると「続けること」だと思います。この業界に入って10年目で、色々考えてみると、続けてよかったなって思うんです。明確なアドバイスはできないけど、辞めないことが夢への一歩だと思います。

― ありがとうございました。

◆“新しい中村蒼”

あどけない笑顔を浮かべていた少年も、気がつけば25歳。澄んだ瞳と胸に秘めた想いは変わらずに、この10年で役者としての地位を築き上げてきた。

存在感のある演技は、どんな作品でも活きている。「毎現場『逃げたい』とか思いますけど、本気では思ってないんですよ。この仕事を辞めるって、僕にとっては現実味のないことですから」。大変でも、辛くても、“俳優”として生きていく覚悟。その覚悟を胸に、今作で作り出す“新しい中村蒼”の姿を見届けて欲しい。(modelpress編集部)

■中村蒼(なかむら・あおい)プロフィール

1991年3月4日福岡県生まれ。06年に寺山修司原作による舞台「田園に死す」で主演デビュー。その後もドラマ、映画、舞台と活躍中。

昨年はドラマ「無痛~診える眼~」(15 CX)で先天性無痛症で無毛症の青年という難役を見事に演じ、大きな話題を集めた。その他、ドラマ「洞窟おじさん」(15 NHKBSプレミアム)、SPドラマ「図書館戦争 BOOK OF MEMORIES」(15 TBS)、時代劇「かぶき者慶次」(15 NHK)、主演映画「春子超常現象研究所」(15)「東京難民」(14)、映画「トワイライト ささらさや」(14)等に出演するなど、幅広い役どころを任される実力派俳優。

現在放送中のTBS火曜ドラマ「せいせいするほど、愛してる」ではジミーチュウの敏腕広報マンを演じ、関西弁に挑戦。また、6月に公開された黒木瞳初監督作品「嫌な女」、10月公開の映画「バースデーカード」など続々と出演作品が控えている。

■第5話あらすじ

何者かに背中を押され、階段から落ちた未亜(武井咲)。搬送先の病院でうなされるなか、海里(滝沢秀明)に手を握られる夢を見るが、目が覚めると、手を握っていたのは宮沢(中村蒼)だった。

海里は、交通事故に遭って以来意識不明だった妻・優香(木南晴夏)が意識を取り戻したため、優香のそばを離れることができなかったのだ。

そのことをお見舞いに来たあかり(水沢エレナ)、千明(トリンドル玲奈)から知らされ落胆する未亜だったが、同時に、離婚の話が進展するのではと淡い期待を抱く。

あくる日、半ば強引に連れられ、広報部長・向井(神野三鈴)とともに優香のお見舞いに訪れた未亜。しかし、優香は事故の後遺症で記憶を失っており、離婚する予定であったことをすっかり忘れてしまっていた――。

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