高畑充希&田中圭「unknown」タイトルに込められた本当の意味とは “愛の物語”が完結


【モデルプレス=2023/06/13】女優の高畑充希と俳優の田中圭がW主演を務めるテレビ朝日系ドラマ『unknown(アンノウン)』(毎週火曜よる9時~)が13日、最終回を迎える。

町田啓太、高畑充希(C)テレビ朝日
町田啓太、高畑充希(C)テレビ朝日
◆高畑充希&田中圭W主演「unknown」

田中圭、高畑充希(C)テレビ朝日
田中圭、高畑充希(C)テレビ朝日
本作は、秘密(unknown)を抱えた夫婦の“究極の愛”を描く衝撃ラブ・サスペンス。先週放送された第8話では、“血を抜かれた連続殺人事件”のこれまでの犠牲者7人の正体が、全員“吸血鬼”だったことが判明。闇原こころ(高畑)や朝田虎松(田中)の仲間である五十嵐まつり(ファーストサマーウイカ)や世々塚幸雄(小手伸也)もまた吸血鬼だったという衝撃の事実が明らかになった。

さらに、「俺が全員殺した」と、こころ&虎松夫妻の親友で2人を支えてきた加賀美圭介(町田啓太)が衝撃の告白。いつも優しくこころを見守ってきた加賀美が突然豹変し、視聴者に悲鳴が上がるほどの恐怖を与えた。しかし、最後の最後で、なんと梅ばあこと今福梅(木野花)が闇原伊織(麻生久美子)に襲いかかった挙げ句、「私が全部やりました」と言い始めたため、考察班も混乱。

犯人は本当に加賀美なのか、それとも梅ばあなのか、もしくは2人はグルなのか。まったく予想もつかない状況で最終回を迎えることになった。こころを襲おうとした矢先、血を吐いて倒れた加賀美。そして警察に連行される梅ばあ。ついに明かされる、真犯人とは?

◆犯人が“吸血鬼”を狙った理由とは 悲劇に見舞われた街に新たな犯行予告

田中圭(C)テレビ朝日
田中圭(C)テレビ朝日
最終話を前にして、SNSでは「このドラマ、遡ってみるといろいろ伏線すごい!」「さりげないシーンにこんなにポイントが!?」「最終回前に1話から見返さねば…!」「もう1回TVerしてきます」など、驚きの声が続出。

第4話で加賀美がこころに突然“雨の略奪キス”をした真相が“横恋慕”ではなく“血の味がするかの確認”だったことに始まり、第2話で、加賀美がこころに飴をもらおうとした理由、そしてわざわざガーリックチキンコロッケを渡そうとした理由も、そして第3話でこころと加賀美が噴水で大はしゃぎした理由、財布をなくしたと嘘をついた理由も全てが伏線だったことが発覚。もう一度見返せば、“せつない片思い”は180度一変、“犯人の狂気”に見えてくる?

その一方で、本当に全部が嘘だったのか。こころに「好きな人はいる?」と聞かれてフードをひっぱって赤ずきんにしたあの日、こころを暴漢から庇って刺されて倒れ伏したあの日、キスした後にこころに問いかけた「嫌いになった?」という言葉、楽しかった第6話のさくらんぼドライブデート。あの笑顔は、全て計算だった?それとも?

さらには“被害者が全員吸血鬼”と分かってから見返すと、あちこちに散りばめられたヒントも見えてくる。第1話でこころがすれ違った4人目の被害者・今村春奈が、晴れた日なのに傘を持っていた理由、第4話では、突然家にやって来た虎松を、世々塚がすぐに家に入れなかった理由。よく見れば世々塚の警察官の制服は、虎松よりいつも厚着で、第6話では水筒から血を飲んでいる描写も。まつりも長袖の服ばかりでサンダルなのに靴下を着用、その息子の大五郎もフードを深々かぶったり、実はみんな露出の少ない服を着ているなど、今思えば“吸血鬼”のヒントが多数。

その一方で、第1話で火事になった「うめぼし堂」。脚立に乗って電球を替えようとしていた梅ばあの何かに気づいたような視線は何なのか。第2話や第7話でわっしょいクリーニングに「血の付いたハンカチ」「血のついたレインコート」を持ち込んだのは誰で、その理由は?その答えは最終話で明らかに。

血を吐いたまま緊急搬送された加賀美は目覚めず、警察で取り調べを受ける梅の証言にもどこか一貫性がない。未だ隠された“秘密”を解き明かそうと、こころと虎松は加賀美の自宅を訪れ、手がかりを探すことに。そこに、未解決事件捜査班の刑事かつ虎松の元嫁でもある暁凛(MEGUMI)が現れる。

そして、そんな中、こころに1本の電話が掛かってくる。「…今から、殺しに行っていい?」。なにが本当で、なにが嘘なのか。なぜ殺したのか、いや、なぜ殺さなければならなかったのか。“すべて”を知りたいと願うこころと虎松は、犯人を招いて最後の晩餐を行うことに。“なぜ殺人鬼になったのか”、明かされる悲しき罪の告白、そしてその裏に秘められた衝撃の真相とは?

◆「unknown」というタイトルに込められた本当の意味とは

町田啓太(C)テレビ朝日
町田啓太(C)テレビ朝日
第8話まで放送してきた中で、犯人考察とともに目立っていたのは、「吸血鬼がホラーなキャラクターという位置付けではなく、多様性やコンプレックスの置き換えとして存在してる感じで、そこが好き」「一見ぶっ飛んだ設定だけど、自分と違うもの、知らないもの、分からないものに対して排除するか、寄り添って知ろうとするかっていう多様性について考えさせられる」「最初はリアリティーないなあって思ったけど、マイノリティーとかハンディキャップを病名とか性別とか見た目で直接表現するんじゃなくて、あえてファンタジーな“吸血鬼”で表現することで、他者と自己の違いを受け入れることを表現しているのが上手い」「人間と吸血鬼って人種とか文化の違いみたい。何らかの立場の違いをどう乗り越えて一緒にいられるかみたいな」「いつのまにか、吸血鬼は普通にいますけど何か?という気持ちになっていた自分に驚いた」など、“吸血鬼”を“多様性”の象徴として描くという作品の深いテーマを感じ取ったコメントの数々だった。それを踏まえて振り返ると、第1話に登場した、こころの父・闇原海造(吉田鋼太郎)の「普通の何がそんなに偉いんだよ」という言葉が、今さらながら胸にしみる。

そして第5話では18歳の少年犯罪者として世間にまつりあげたれた大五郎(曽田陵介)に誹謗中傷が集まり、全話通して「血の抜かれた連続殺人事件」は“吸血鬼の仕業”と面白おかしく憶測して騒がれてきた。犯人ではなく、被害者が“吸血鬼”であるなんていう真実は露知らず。

「またあることないこと…ウチらのことなんか何も知らんくせに!」「人は自分の理解を超える悲劇が起きると、何かを悪者にしないと気が済まない」「未知の存在を標的にし、正義感を振りかざして、徹底的に叩きのめす。ああ、なんとソーシャルネットワーキングサービスの恐ろしいことよ」というセリフの数々に描かれるように、ひとは自分にとって未知の存在や、自分と違う存在を「怖い」と否定したり、憶測したり、傷つけたりしてしまいがちだ。しかし、遠くの誰かのことはもちろん、大切な誰かのことも案外知らない。こころと虎松のように、愛するために理解しあえたら…「生きにくい世界を必死で生きているすべての吸血鬼な人たちに贈る応援歌」と言われるドラマ“unknown”というタイトルに込められた意味も、最終話では描かれる。

◆「unknown」“愛の物語”が完結

高畑充希、田中圭、木野花(C)テレビ朝日
高畑充希、田中圭、木野花(C)テレビ朝日
また、高畑や田中らキャスト陣、そして制作陣が一貫して第1話インタビュー当時から伝え続けてきたのは、『unknown』は愛の物語だということ。虎松の父・一条彪牙(井浦新)が20年の時を経て虎松の前に姿を現したのも、こころをかばって刺されたのも、そして過去に恐ろしい殺人を犯してしまったのも、きっと“息子への愛”が理由。その方法が例え間違っていたとしても。死んでしまったら「本当の事」を理解する手段は失われる、真実は永遠に“unknown”となり、虎松はそれを一生背負って生きて行く…それは救いか?それとも罪か?

一条を演じた井浦自身も出演解禁コメントで「『unknown』を観ていただいたら、きっと優しさに包まれると思います。優しさに満たされた温かい気持ちを、大切な人にも知らない隣の人にも分けてあげれたら、優しさが広がって愛に溢れた世の中になりますね」と述べたように、理解しがたい“愛”の様々な形が本作では描かれている。

虎松がそんな父の存在を秘密にしていたのも、こころを深く愛し、離れたくなかったから。さらに、こころが自分は“吸血鬼”という最大の秘密を虎松に言えなかったのも、愛ゆえのこと。そんなこころと人間・虎松の結婚を反対していた海造の娘への愛、2人を優しく見守る母・伊織の深く恐ろしいほどの愛情、居酒屋どんぞこカップルがお互いに抱えた愛、5人目の犠牲者・まつりと大五郎の不器用すぎる親子愛、7人前の犠牲者・世々塚が抱えていた虎松への“父親”のような愛情や、それでもなおどうしても言えなかった自分の正体。本作には、数え切れないほどの“愛”が描かれていた。

そして最終話では“血を抜かれた”連続殺人事件を起こした真犯人にまつわる“ある愛”も描かれる。愛とは、時に理屈や正義で測れない。愛しているからこそ、間違った方法を選んでしまうことがある。周りからすれば不可解だとしても、例えその選択が間違っていたとしても、世界中たったひとり“その人”にとってだけ正しければ、愛情が当事者を救い、そして誤った道へと進ませることもある。RADWIMPSが手掛ける主題歌の歌詞にも通ずる“絶望的な愛”の物語が最終話では描かれる。果たして、この愛は救いなのか、罪なのか。

世の中に存在するたくさんの“unknown”に向き合ってきた本作。こころ&虎松、秘密を抱えた夫婦が辿りつく、“究極の愛”の結末は?すべての真実が明らかになり、物語はついに完結する。(modelpress編集部)

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