アリアナ・デボーズ、クィア公表の有色人種女性初オスカー「私たちの居場所は確実にある」涙のスピーチに拍手喝采


【モデルプレス=2022/03/28】「第94回アカデミー賞」授賞式が、日本時間28日に米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催。「ウエスト・サイド・ストーリー」のアリアナ・デボーズが、助演女優賞を受賞した。

アリアナ・デボーズ/Photo by Getty Images
アリアナ・デボーズ/Photo by Getty Images
◆アリアナ・デボーズ、クィアの有色人種女性初オスカー

アリアナはクィアだとオープンにしており、かつアフリカ系ラティーノ。LGBTQオープンの有色人種女性では初のオスカー受賞者となった。

何重にも重なるマイノリティ属性から夢をつかみ取ったアリアナは、涙を目に貯めながら「白いフォード・フォーカスのバックシートに座る小さな女の子を想像してください。彼女の目をのぞいてください。クィアを公表したアフロラティーナの女性が見えるはずです。彼女はアートで自分の強さを見つけたんです。それこそが、私たちが今日祝うべきことだと信じます」とスピーチ。

会場からは大きな歓声と拍手が沸き、アリアナは続けて「だから、自分のアイデンティティに疑問を持ったことのあるすべての人たち、グレーゾーンで生きていると感じているすべての人たち、私が約束します。私たちの居場所は確実にあるのです」と、あらゆるマイノリティへの連帯を示した。

「ウエスト・サイド・ストーリー」は、同名のレジェンド的ミュージカルをスティーブン・スピルバーグ監督が映画化。移民たちが暮らすニューヨークのウエスト・サイドを舞台に、貧困や差別と闘う若者たちと分断を乗り越えようとした愛の物語を描いた。

◆4年ぶり司会者あり「第94回アカデミー賞」

世界最高峰の映画の祭典とされるアカデミー賞。最重要部門の作品賞は、シアン・ヘダー監督・脚本の「コーダ あいのうた」が受賞した。

また濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」が日本映画初の作品賞ほか4部門にノミネートされ、国際長編映画賞を受賞。日本映画の同賞受賞は、「おくりびと」以来13年ぶりの快挙となった。(modelpress編集部)


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