北村匠海、恋愛の早熟化で映画界に警鐘?「ちょっと影響しているのかもしれない」<とんび>


【モデルプレス=2022/03/24】俳優の北村匠海が24日、都内で行われた映画『とんび』(4月8日公開)の公開直前イベントに、主演の阿部寛とともに出席した。

北村匠海(C)モデルプレス
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◆阿部寛&北村匠海が初共演「とんび」

阿部寛、北村匠海(C)モデルプレス
阿部寛、北村匠海(C)モデルプレス
幾度途切れても必ず繋がってゆく親子の絆を描く不朽の名作、重松清著『とんび』を初めて映画化した本作。監督は多くの深遠な物語をエンターテイメントとして昇華させてきた『64 -ロクヨン-』『糸』などを手掛ける、瀬々敬久氏が務め、古き良き時代の物語にとどまらない、新たな時代への希望を予感させる、今、そして未来へ繋がる家族の絆の物語となっている。

阿部寛、北村匠海(C)モデルプレス
阿部寛、北村匠海(C)モデルプレス
今回初共演となった2人は、初めて会った際の印象を聞かれると、破天荒ながら愛すべき父・ヤス役を演じる阿部は「ちょっと似ているかなって。親近感を非常に感じました」と吐露し、「今回5人のアキラがいて、最後のほうに北村くんがきてくれたんですけど、本当に鳶が鷹を生んだといいますか、非常にしっかりしていて、こういうイベントでも彼はいい意見を言ってくれるのですごく頼りにしています」と北村を称え、ヤスの息子・アキラ役を演じる北村は「恐縮です。でも僕は子どものときから少しずつ顔が濃くなっていったんですが、将来的に阿部寛さんのようになっていくんじゃないかという期待を背負っていた時代もありました。今回こうやって親子役をやれたのもすごく光栄でしたし、(阿部が)ちょっと父に似ていたりするんです」と声を弾ませた。

阿部寛(C)モデルプレス
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また、共演して意外な一面はあったか尋ねられると、阿部は「意外な一面というか、映画の中で僕が怒られるシーンがあるんですけど、その北村くんと普段の北村くんのテンションの違いに、テストをやったときにびっくりしてしまって、“こんなに声が出る人なんだ”って。その日1日ショックを受けて立ち直れなかったですね」と打ち明けると、北村は全体で約1か月半あった撮影期間のうち後半の約2週間に参加したことを明かし「僕の前のいっぱいのアキラがいて、僕も映画を見てこんなバトンが繋がれていたんだって、アキラは変貌していくんですけど、ちょうど思春期からスタートで、現場も僕がいない1か月ちょっとですごく温かく出来上がっていましたし、僕は飛び込んでいくしかないと、ぶつけていくしかないと、結果落ち込ませてしまうと(笑)。リアルでしたね」と語った。

◆北村匠海、恋愛の早熟化で映画界に警鐘?

北村匠海(C)モデルプレス
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親子限定で行われた同イベントでは、来場した親子の中から選ばれた3組が登壇し、普段言えない思いやお願いを披露し、阿部が親目線で、北村が子目線で後押しするという企画が行われ、まずは父親と中1の娘が登壇。父親が「仲のいい親子と自負しているが、中学に上がってから娘が学校のことを話してくれなくなったり、一緒に出かけてくれなくなった」と悩みを打ち明けると、北村は「親のみなさんがうなづきまくってますね」と会場を見渡し、これに中1の娘は「ずっと秘密にしていたことがあるんだけど、中学に入ってから実は…彼氏ができて(笑)。よく友だちと遊園地に行ったりするって言っていたんですけど、友だちじゃなくて彼氏と行ってました」と告白。

イベントの様子(C)モデルプレス
イベントの様子(C)モデルプレス
これに北村は「解決しましたよね」と笑い、阿部も「答えはもう出たね」とにっこり。娘の告白にショックを隠しきれない父親を見た阿部は「お父さん、つらいですよね…」と同情し、北村は「これは(父親と)距離を取っているということではなくて、大人の階段を上っていっているということなので温かく…。確かに早いなとは思いますけど、僕らよりももっと下の中学1年生ですが、今の時代はスマートフォンも普及していますし、いろんなことが早いのかなと思ったりしています」と娘をフォローしつつ、「たぶん、我々、映画界が恋愛映画をやりすぎ。僕は恋愛映画というよりは好きになった人が命を落とす映画なんですけど、恋愛映画をやり過ぎていますね。ちょっと影響しているのかもしれない」と映画界に警鐘を鳴らした。

阿部寛、北村匠海(C)モデルプレス
阿部寛、北村匠海(C)モデルプレス
加えて、北村は「僕は今年25で、今、学生時代よりもめちゃくちゃ親と仲良くなったんですよ。どこか素直に話せなかったり、例えば彼氏がいたことを話せなかったのもそうですし、抱えているものを打ち明けられない時期は中学校とかすごく多かったんですけど、今になって友だちみたいに一緒にお酒を飲んで、わいわい昔話をしながら楽しくやっていたりするので、今日この日をいつかお酒のつまみにできる日が来るかもしれないですよ」と声をかけると、父親は「ちょっと救われますね」と少し立ち直った。

北村匠海(C)モデルプレス
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さらに、埼玉の奥地から東京に親に内緒で引っ越したという一人暮らしをしている息子が、母親に「洗濯機を買ってほしい」とねだると、子ども側を後押しする立場の北村は「コインランドリーもいいぜ!僕は好きでした。僕は一人暮らしをはじめたのは20歳だったんですけど、コインランドリーで待っている時間とか、コインランドリーの匂いが好きでしたね」と回顧し、「1つ言えるのは、自分で稼いだお金で買うということで愛着も湧くし、“自分って自立してるんだな”って感じたりすると思うので、ちゃんと仕事をして胸を張って『洗濯機を買えるくらい俺は働いているんだよ!』って言いに行けたら最高ですね」とコメント。これにMCから「いいこと言いますね」と声が飛ぶと、阿部は「(いいこと)言うでしょ!コインランドリー行くしかないでしょ!」と息子・北村の立派さに鼻高々となった。(modelpress編集部)

阿部寛、北村匠海(C)モデルプレス
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