上野樹里、異例の10分間1シーンで圧巻演技 現場スタッフが涙<監察医 朝顔>


【モデルプレス=2020/12/28】女優の上野樹里が主演を務めるフジテレビ系月9ドラマ「監察医 朝顔」(毎週月曜よる9時~)の第9話(※今回は9時~10時48分)が28日、放送される。上野が圧巻の演技を披露する。

上野樹里(C)フジテレビ
上野樹里(C)フジテレビ
2019年7月から9月まで第1シーズンが放送された同作では、法医学者の万木朝顔(上野)と刑事の父・平(時任三郎)を中心に法医学者×刑事という異色のタッグが、かたや解剖、かたや捜査で、さまざまな事件と遺体に相対。第2シーズンでは、東日本大震災に被災し行方不明となっている母の生きた証を、朝顔自身が探すことになり、父と娘のかけがえのない日々が四季の移ろいとともに描かれる。

◆「監察医 朝顔」第9話

同話では、朝顔たちのもとへ21歳の大学生で人気読者モデルの小湊真由(愛甲ひかり)の遺体が運ばれてくる。マンションの前で死亡していた真由は、全身を11ヵ所も刺されており、死因は背部刺創による出血性ショックだった。SNS上にはこの事件に関するさまざまな憶測や情報が流れ、その中には、真由と親交があったモデル仲間や、かつて交際が噂された男性の犯行を疑う声も上がる。

その同話のラストに、朝顔がアルバイトの医学部生・牛島翔真(望月歩)へ涙ながらに切々と訴えかけるシーンが登場。前話(12月21日放送)から新たに登場した牛島は、法医助手として法医学教室でアルバイトをする大学医学科3年生。

一見、飄々とし、何でも要領よくこなす一方、感受性が強く、他人の悲しみを思って涙を流すような顔も持つ牛島は、同話で正義感から法医学者としてやってはならないことを犯してしまう。

朝顔は牛島に、安岡光子(志田未来)、高橋涼介(中尾明慶)、藤堂絵美(平岩紙)、藤堂雅史(板尾創路)ら同僚が見守る中、なぜ法医学者という存在がいるのか、法医学者とは遺体にどう向き合うべきなのか、法医学教室で自身の思いを投げかけていく。

◆上野樹里の芝居に制作スタッフ涙

同シーンは、同話最大の山場として約10分間にもわたって描かれ、台本では7ページにもおよび、ほとんどが朝顔のセリフ。撮影本番では、10分間の長セリフを一度も間違えずに上野が演じきる。

上野のみならず、朝顔からの思いを受け取る牛島を演じる望月、その2人を囲む志田、中尾、平岩、板尾ら全員が圧巻の演技を披露。演出を務める平野眞氏からOKの声がかかったあとも、芝居を目の当たりにした制作スタッフからは、すすり泣く声が漏れていた。

◆上野樹里の演技に「涙が出そうでした」

今回、朝顔から牛島へ向けて発せられる言葉には、実は2020年だからこそ届けたい、ドラマサイドの思いが込められている。セリフは制作スタッフと上野本人が練りに練って、撮影前には演出の平野氏とプロデューサーの金城綾香氏と上野の3人で、まるで舞台のような場当たり稽古をおこないセリフの確認をするという、異例の入念さで作り上げていった。

金城氏は「いつもは穏やかな朝顔が怒ることって何だろう、と考えて生まれたお話でした」と経緯を説明。「世の中は変わりました。理不尽さに心が痛くなったり、悲しいニュースの連続に、先の見えない不安がまだまだ消えそうにありません。もし、誰か大切な人が亡くなるときに、朝顔先生のような人が親身に考えてくれたら、少しでも救われた気持ちになるのではないか、そういった願いも込めて、みんなで作り上げたお話です」と同話について明かした。

さらに、「上野さんの熱量の全てが込められたラストのお芝居に、練習に立ち会った私も、その場で涙が出そうでした」と告白。「カメラがその全てを収めてくれていると思います。2020年の最後、ぜひ『監察医 朝顔』で締めていただきたいです」と述べた。(modelpress編集部)

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