Twitter、リプライ制限新機能のテストを開始 悪質な誹謗中傷対策の実現なるか?


【モデルプレス=2020/05/24】Twitter Japanは21日、ツイートのリプライ機能について、返信できる人物を選択可能にするシステムのテストを開始したことを発表した。悪質な誹謗中傷などへの対策となるか注目が集まる。

木村花さん(C)モデルプレス
木村花さん(C)モデルプレス
◆Twitter、リプライ相手を選択できる機能テスト

テスト中の新機能では、ツイート前に投稿に返信できるアカウントについて「全員が返信」「フォローしている人だけが返信」「指定した人だけが返信」の3つから選択することが可能に。返信が制限されるツイートにはラベルが付き、返信アイコンはグレーアウトされ、返信できないことが判別できる。

そして、返信できないアカウントからもツイートの閲覧、リツイート、コメント付きリツイートすることは可能。現状、新しい設定でツイートすることができるのは、iOS、Android、twitter.com用のTwitter利用者のうち限られた人のみ。しかし、この設定がなされた会話は誰でも見ることができる。

同社は「何が起こっているのかを理解し、会話に参加できることは、有益な公共の会話の鍵となります。そこで私たちは、自分が始めた会話を管理しやすくすると同時に、より多くの人々に会話に参加する機会を与えるために、これらの設定をどのように改善できるかを模索しています」と新機能が持つ効果と、今後の取り組みを紹介。「返信の新しい見せ方や、コメント付きのリツイートをより見やすくすることで、ツイートにまつわるすべての会話を読みやすくしていきます」とした。

◆SNSの誹謗中傷に一石投じるか

木村花さん(C)モデルプレス
木村花さん(C)モデルプレス
23日、リアリティショー『テラスハウス』に出演中だったプロレスラー・木村花さん(享年22)が死去。死因は明らかにされていないが、生前の木村さんはネット上に書き込まれる1日100件近くもの批判的な意見に苦しんでいた。

また、韓国でも近年ネット上の非難の声に耐えきれず、芸能人が自殺してしまうケースが相次ぐ。芸能人ばかりに留まらず、匿名で投稿できるSNSは手軽に利用できる一方で、心ない誹謗中傷やバッシングの温床となり、多くの深刻な問題を引き起こしてきた。

ネット上のこうした問題に、世界各国でも規制が進み、ニュージーランドやフランス、ドイツでは匿名の誹謗中傷やヘイトスピーチを取り締まる法律が施行されている。テスト中の新機能がネット社会に一石を投じる仕組みとなることを祈るばかりだ。(modelpress編集部)


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