芦田愛菜、5年ぶりの実写映画主演決定<星の子>


【モデルプレス=2019/12/02】女優・芦田愛菜の5年ぶりとなる実写映画への主演作『星の子』(2020年全国公開予定)の製作が発表された。

芦田愛菜( PHOTO HASEGAWA SATOSHI)
芦田愛菜( PHOTO HASEGAWA SATOSHI)
芥川賞作家・今村夏子氏の『星の子』を原作とする同作。今村氏の原作が映像化されるのは初めてで、監督は大森立嗣氏が務める。

芦田が演じるのは、本人と同じ中学3年生の「ちひろ」。大好きなお父さんとお母さんから愛情たっぷりに育てられたちひろだが、その両親はちひろが生まれたときの病気を奇跡的に治してしまった「あやしい宗教」を深く信じてしまっている。思春期を成長していくちひろは、生まれて初めて、両親と暮らす自分の世界を疑い始めて行く。

原作:今村夏子『星の子』/朝日文庫
原作:今村夏子『星の子』/朝日文庫
◆芦田愛菜「“信じる”という事は何なのか?」

原作を読み、「信じるという事について深く考えました」と語る芦田は「これからちひろをどんな風に演じていくか、そしてこの映画の中で“信じる”という事は何なのか?ちひろと共に探していきたいと思います」と意気込みをコメント。

原作の今村氏は「信じる、信じない、の狭間にあるこの物語を、映画という形で味わえること、とても楽しみにしています。私が掴み損ねたかもしれない、ちひろの心の深部に映像を通じて触れられるのではないかと今から期待しています」と作品の完成を心待ちにしている。(modelpress編集部)

◆芦田愛菜コメント

原作を読ませて頂いて、信じるという事について深く考えました。

自分の考えとは違うと思っていても、大切な人の考えを信じてみようと思ったり…正しいか間違っているかの判断だけでなく、人はその人と、その周りをとりまく環境や人の想いによって見え方が変わってしまったり…

誰かを、何かを、たとえそれが自分の大切な人でも迷わず信じ続けることはとても難しい。そう感じました。

私が演じさせて頂くちひろは、少しずつ自分の環境に違和感を感じつつも、悩みながら素直に物事をうけとめて真っ直ぐに生きている女の子だと思います。

これからちひろをどんな風に演じていくか、そしてこの映画の中で〝信じる″という事は何なのか?ちひろと共に探していきたいと思います。

■大森立嗣監督・脚本コメント

『星の子』という小説を読んで思ったのは、自分のことを置いといてでも人を思う気持ちです。敏感で多感な14歳の少女は風に揺れながら、飛んでいってしまいそうな小さな体で立っています。
それでも自分のことのように人を思うのです。これなんだろう?と思ったら、優しさでした。

この映画が清涼な一陣の風のように、皆様を優しさで包み込むようになればと思っています。(modelpress編集部)

■原作・今村夏子氏コメント

この小説を書いた後、私の信仰の有無について訊かれる機会が何度かありました。信仰に限ったことではありませんが、私は「信じる者」でも、「信じない者」でもありません。「信じたいのに、信じることができない者」であり、「信じていたことが、だんだん信じられなくなってくる者」です。信じる、信じない、の狭間にあるこの物語を、映画という形で味わえること、とても楽しみにしています。私が掴み損ねたかもしれない、ちひろの心の深部に映像を通じて触れられるのではないかと今から期待しています。

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