最も多い転落事故

雪かき事故の中でも多いのが「転落事故」です。屋根やハシゴからの落下による転落事故が、除雪中の事故の4分の3を占めます。
また、転落事故以外にも、よくある雪かき事故の事例は以下になります。
・屋根からの雪と一緒に転落
・屋根に登ろうとして、はしごから転落
・屋根からの落雪に埋没
・除雪機械による巻き込み
・除雪中に水路に転落
・除雪中に発病
そして、長岡技術科学大学の上村靖司教授によると、豪雪地帯では、今と昔の雪かきの環境が少しずつ変わってきているそうです。
家周りや家の車庫前の除雪環境が整い、アスファルトなどの露出面が増えました。そのため、自然積雪という転落時の衝撃を吸収するセーフティーネットの無い場所が増え、落下時の事故が深刻化しています。
除雪作業をまかせられる若い世代が減ったことで、やむを得ず高齢者が単独で作業を行うケースが増えています。
高齢になると体力が落ちたり判断が遅くなったりして、事故に遭いやすくなります。また、心疾患などの発病事故も増えています。