退職を意思表示する文書の書き方

西村 吉郎

2003年に起きた日本高速道路公団の藤井治芳元総裁の辞職問題。大臣から出せといわれた「辞表」を出さなかったことで、やれ解任だ、解任されたら地位保全を求めて訴訟だ、などと泥沼化していますが、この問題に関して、当時「藤井総裁は辞表の書き方を知らないのでは。総裁に辞表の書き方を教えてやろう」などと、いかにもな発想で、私のところにラジオ局とTV局から個別に取材が来ました。

ラジオはなんとまあ、電話による声の出演。夜中の12時ということで、待ちくたびれて酒を飲み、おまけにウトウトしてしまったために、かなりトンチンカン受け答えをしてしまいました。恥ずかしい……。

汚名返上というわけで、ここで改めて、正しい「辞表」の書き方をまとめてみます。


2007年度版「正しい退職記事の書き方」をアップしました!

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●退職することの法律的な意味合いは?

社員が会社を退職する場合、一般的には、

(1)会社に退職(雇用契約の解除)について承認をお願いする合意解約の申し込み
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