引きこもりの果てに 『鼓動』葉真中顕著 <書評>評・細谷正充(文芸評論家)

 『鼓動』葉真中顕(あき)著(光文社・1870円) 葉真中顕の作品を読むときは、いつも覚悟を決めている。内容が重いからだ。現代社会と人間を、真正面から見つめた社会派ミステリーは、いつもとてつもなく重いのである。同時に、読み始めたら止められないリーダビリティーもある。だから覚悟を決めて、本を開くのだ。…

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