WBO女子スーパーフライ級王者の晝田が、米国での4戦目となるV6防衛戦に臨む。今年に入りこれが早くも4試合目。もはやホームと言っていいカリフォルニアのリングで、王者としての完成度をさらに高めている。晝田の持ち味は、抜群の距離感と上下を自在に打ち分けるサウスポースタイル。相手の動きを冷静に読み、決して隙を見せない試合運びで、ここまで圧巻の安定感を誇る。的確なリズムとタイミングで相手を制し、試合全体を自らのペースで支配するその姿は、まさに世界女王の風格だ。挑戦者のガジャルド(メキシコ)は、これが2度目の世界挑戦。フィジカルの強さを武器に、思い切りの良い左右フックで攻め立てるタフファイターだ。しかし晝田にとっては、そうしたパワー型の相手こそ得意分野。クレバーなステップワークと鋭い左ストレートで、相手の攻撃を寸断しながら自らのボクシングを貫く構えだ。